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4人での生活

生活の中で当たり前の動作は、彼女たちがいると何もかもが特別に思えた。

ごはんを食べて、走って、歌って、お風呂に入って、眠りにつく。おはよう、おやすみ。

特別だけど心は落ち着いていて、彼女が話していたように、息をするのが楽だったと思う。何かを語らうわけでもなく、ただ一緒にいるというだけで、時間のすべてがとても心地よかった。4人でごはんを食べて、4人で並んで眠った時間、大切だった。ものすごく。こんな生活が続けばと、みんなと近くで生きたいと、何度も望んだ。

たくさん写真を撮ったな。写真を撮る楽しさを、最近は忘れていた気がする。思い出したように、息をするように、シャッターをきったんだ。

自分の生まれ育った街、幾度となく歩いたそこには、愛おしさと寂しさが溢れるようになった。ひとりひとりを見送ったあと、ひとりで歩いたそこに、涙がポロポロ落ちた。


1週間が経った今、あの日々を、思い出している。大切な日々を、時間をありがとう。 遠くから来てくれて、ありがとう。


わたしたちはまた、いつだってまた会える。

また会いたい。

また会おうね。



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