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J2第5節 大分vs千葉の雑感

3月19日 大分vs千葉をDAZNにてフルマッチLIVE視聴観戦。
転居先のネット環境が整い、思う存分サッカーのフルマッチ視聴が可能に。
レンタルwifi使用中は3ギガを超えると低速通信になるため、厳選した1日1戦しかフルマッチが観れなかったため、ようやくストレスフリーに。

少し前節4節の振り返り。
試合序盤こそ、まるでブライトンのようなボール回収を見せる。
が、時間が経つごとに清水ペースに。清水のボール保持が上手かったのもあるが、シュートが少ない昨シーズンまでの大分に逆戻りの印象。
とはいえ、昨年までなら負け試合で終わったであろう内容をスコアレスドローで終えられたのは収穫。今年はちょっとぐらいでは負ける気がしないゲームが出来ている。

あと、あまり言及はしたくないが、この試合はちょっと審判が…。
大分、清水ともにストレスの溜まる試合だったように感じた。

今節、第5節千葉戦。
ホーム3試合連続での観客数1万人には届かず。
試合後の下平監督のインタビューでも観客数について言及しているのが、今期昇格への本気度が感じられる。

試合序盤は互角の展開が続くが、大分の攻撃の方がよりフィニッシュまでの道筋が見える形が多く、徐々に大分ペースの試合に。
前半の千葉はとにかくファールが多い。全くファールしてまで止める必要がない所でもファールを連発。先制点の高畑のFKも正直おいしいファールから決まる。
千葉はファールの多さから自滅で大分に主導権を渡した形。
大分に合わせて、というか合わせずに4バックで試合に入ったことも影響したのだろうか。後半修正されていたからこそ、今後も発生する可能性がある解決が難しい問題のようにも感じた。

それにしてもまさかの高畑の2ゴール。J2得点ランキング首位。
今季初スタメンがこんなに分かりやすく結果に出るとは。
左サイドは藤本と高畑の2人で今後もレベルの高い競争を続けて欲しい。

2点目のヘディングシュートもまさかだったが、アシストの野嶽の攻め上がりが素晴らしかった。今期の大分は弓場・野嶽のボランチコンビの充実した仕事ぶりが守備の安定感に繋がっていると思うが、攻撃でも前に出ていくのも大きい。特に野嶽は元々本職のサイドからのクロスの精度が高いので、シュートまでいく形が作れている。

今期はペレイラが攻撃に出る機会が多いなと思っていたら、ハーフタイムの平均ポジションでほぼハーフウェイラインに居る。攻撃面ではインナーラップして内側で関わることが多いが、岩田がいたときのように大外をオーバーラップする所も見たいが、それはちょっと無理を言い過ぎか。守備面でも相当効いてるし。

個人的に今の大分で気になるのは、スタメン+交代カードの固定化。
毎試合予想通りで、今の調子であれば序盤は乗り切れるかもしれないが、今後シーズンが進むにつれて対策された時どうなるのか。
次の一手がどういう形で打たれるのかが、楽しみでもあり不安でもある。
U20アジアカップが終わって屋敷・保田が復帰するが、特に屋敷は右SBで全試合スタメン出場し目立つ活躍もしていたので、右WBでの活躍を期待したい。

千葉は、前線では呉屋よりも小森が目立つ。中々いい形でボールが渡る場面は作らせなかったが、好調なのが分かるくらいキレはあるように感じた。
開幕戦以来勝ち星が拾えていないが、正直今の千葉のサッカーを観ていても、これと言ったスタイルが見えない。このままでは今期もかなり厳しい戦いになりそう。
最後に1点返したようにサイドからの攻撃がカギとなると思うので、個人的には西久保と日高には期待したいところ。


奇しくも大分と千葉は、ともに2009年にJ2に降格した。
大分はその後も浮き沈みがある中でもJ1に返り咲いている。
が、千葉はその後干支一周する間もずっとJ2に鎮座している。
正直サポーター目線だと、かなり辛い。

もちろんJ1だけがサッカーではないが、千葉にとってはオリテンとしてのプライドもあるだろうし、大企業スポンサーが付いていて、フクアリという素晴らしいスタジアムもありながらのJ2は忸怩たる想いがあるだろうなと。

正直このくらい条件が揃っていて、J2歴が長いとサポーターの応援のし甲斐がどうしたって目減りしていくと思う。

そこで個人的な提案として「千葉純血主義」でチーム作りをしてみては?と思う。
スペインのアスレティック・クルブはバスク出身(生まれだけでなく育ちも範疇)の選手のみで編成されているが、千葉も思い切って千葉県出身者のみでの編成に踏み切ったら面白いのにと思うのだが。

Jリーグの千葉、柏はどちらも下部組織の育成には定評があるし、高校サッカーであれば市立船橋、習志野、八千代、流経大柏などの強豪校。さらに順天堂大学や千葉県大学サッカーリーグもあり優秀な人材が多数輩出されている。

ちなみに千葉県はJリーグ選手の出身地では第5位の106人を輩出(2021年調べ)している。これに他府県から流入した人材も合わせれば十分、地産地消で千葉純血主義を実現することは可能だと思う。

今の大分は下部組織出身者が増えて、さらにプロキャリアが大分で始まった選手の割合も増えているのが、大分の雰囲気の良さの一因だと思っている。

千葉も、地元の選手が増えれば仮にチームが勝てなかったとしても、サポーターは別の視点で応援のし甲斐を得ることが出来るのは大きいと思う。
人件費が高い千葉は、そのあたりの改善にも繋がると思うし。

そして、純血主義を実践した上でJ1昇格が実現できた暁には、全てのJリーグサポーターは嬉しく思うだろうし、サッカー以外のメディアでも大きく扱われる事象になると思う。
日本全国どこでも実現可能な訳ではなく、サッカーの盛んな千葉だからこそ可能なアイデアなので是非観てみたい気がするんだけれども。


(文中敬称略)

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