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無節操な多読家の読書感想文

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おすすめの本を紹介します。多分自分はそこそこ多読家であり、ベストセラーからなんでこんなマニアックな本を読んでいるのか?という本を読んでいます。
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記事一覧

「沈黙のパレード」映画と小説の違い

映画「沈黙のパレード」を見てきた。小説との微妙な違いがあり、小説を読んだ後に映画を見ても…

【読書感想文】エネルギーの複雑さを知る「エネルギーの物語」

私は大学院で核融合の研究をして、重電メーカに勤めていたので、エネルギーを専門としていると…

【読書感想文】終戦記念日に暴力と悪について考える「暴力の人類史」

「どうして人殺しをしてはいけないか?戦争では人殺しは許されるのに、日常ではなぜ許されるの…

【読書感想文】新型コロナが明らかにしたクソどうでもいい仕事を暴く「ブルシット・ジ…

新型コロナの世界的な感染の広がりは、世界経済を縮小させた。一方でエッセンシャル・ワーカー…

【読書感想文1】現代物理学の基礎を優しく学ぶ「アトム博士の相対性理論」

私にとってこの本は進学の方向性を決めた本でした。 この本は、マンガ形式でアインシュタイン…

【読書感想文2】稀代の英雄の登場から栄光、そして転落を描く「ナポレオン」

稀代の英雄であるナポレオンは世界史上最も上がり下がりが激しかった人物だったかもしれない。…

【読書感想文3】全男子が夢見たことを真面目に検証する『「世界征服」は可能か?』

おおよそ全ての男子(一部の女子も)は世界征服は一度は志したことはあると思う。しかしおおよそほとんどの志望者は真面目に考えていない。この本はいかに世界征服を実行をすべきかを真面目に考察している。 日本の少年たちが世界征服を意識したのは特撮やアニメ、マンガからの影響だっただろう。しかし空想社会の世界征服を企む悪の組織や王たちは何をしたいのか大抵わからない。例えば仮面ライダーの怪人たちはなぜいつもタイマンでライダーと闘うのか?集団でボコってしまえばいいのに。悪の集団のくせになぜ正

【読書感想文4】戦時中の旧日本軍の失敗事例から学ぶ、現代日本にも通じるダメなとこ…

本書は大東亜戦争において日本軍が敗北に至った原因を分析している。具体的にターニングポイン…

【読書感想文5】全男子の必読書「すべてはモテるためである」

おおよそホストやイケメン俳優クラスでなければ、多くの男は程度の差はあれどモテたいと思って…

【読書感想文6】地味な努力こそが大切なこと知る「最強チームを作る方法」

最強のチームと言われてどのようなチームを想像するだろうか?カリスマ的リーダーがいるチーム…

【読書感想文7】現代の教養人たちが選ぶ良書たち「リーダーの教養書」

本書では出口治明氏や楠木健氏をはじめとする各界の教養人が勧める、リーダーが読むべき教養書…

【読書感想文8】今の日本社会も無関係ではない儒教と論語がわかる『「論語」がわかれ…

論語的な日本の価値観を要約すると以下のようになるらしい。この価値観は教育から会社まで広が…

【読書感想文9】リーダーの失敗事例を端的に示した「ローマ人の物語Ⅶ 悪名高き皇帝…

本書では約2000年前、紀元14年にティベリウスが二代古代ローマ皇帝に就任してから五代ローマ皇…

【読書感想文10】過去の危機から克服法を学ぶための「危機と人類」

「危機と人類」は「銃・病原体・鉄」などの名著で知られるジャレド・ダイアモンド氏による最新作である。近代において危機に陥った国家が、どのように乗り越えたかを分析している。上下巻で読み応えがあるが、多くの学びがある名著である。まさに現在進行形で新型コロナで危機を迎えている我々が危機を克服するために何をすべきかを考えるヒントになる。 本書ではフィンランド、日本、チリ、インドネシア、ドイツ、オーストラリア、アメリカが事例として上がっているが、個人的に興味深かったフィンランド、ドイツ