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何もかも真似したくなるようなかっこいい大人になりたかった私-弱虫ペダル SPARE BIKE金城真護 1 読後感想-

金城真護13歳。地元の自転車店が主催のサイクリングチームS.C.Hで練習に励む日々。
そんな彼には憧れの人がいた。小関将。
彼の仕草、持ち物、考え方、サイクリングスタイル、自転車。全てが憧れだった。
小関もそんな金城少年がこの先競技者として成長するのを楽しみにしていた。が…


他人の子どもを真剣に叱る大人、ちゃんとその意味を受け止める子ども。小関と金城の信頼関係があればこそのシーンが盛りだくさんでした。
叱るって難しいですよね。嫌われたくない、周りから怖いと思われたくない、そして感情的になって言いたいことが上手く伝えられなくてお互い嫌な思いをして終わるだけ…自己保身でスルーしてしまう事なんかよくあるのですが小関はそれをよしとしない。そしてちゃんと金城には伝わっています。

馴れ合わずなあなあで終わらせない一人の確固たる大人だからこそ金城少年には何もかもかっこよくて真似したくなる憧れの人なんだなぁと思いました。そしてそれは私の憧れの大人像でもあります。
ロードレースの楽しさ、憧れの人を追いかける喜びに満ちた表情は本当にいきいきしていて、自転車を買うため親に交渉する姿は私が親なら財布の紐を何とかして緩めようって思っちゃいます。
ですがそんな日々が終わりを告げる時が近づいてきています。

金城真護 2に続く。

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