福富のピンチに新開はどうする？－弱虫ペダルSPARE BIKE 新開隼人1読後感想－

新開は練習中に泉田に昔の事を聞かれる。自分の話は特にない、と言いながら、福富寿一との思い出話を語り出す。
いよいよ受験が近づく中学3年生の初冬。福富寿一は自転車競技の成果で箱根学園へ推薦入学する事がほぼ決まっていた。そんな福富と一緒に自転車競技に打ち込むために新開隼人は一般入試で箱根学園を受験すると張り切っていた。
ある日、福富の推薦取り消しが顧問の中村先生から告げられる。福富と同じ自転車に乗り、自分は福富寿一と名乗り近所で迷惑行為をする者が現れたのだ。推薦入学が取り消されると、一般入試での合格は絶望的。そして推薦願書の締め切りは二日後。二人は偽福富寿一を探す事にした。

福富のピンチに当然敢然と立ち向かう新開。新開隼人と福富寿一の安定のバディっぷりは中学生の時からなんですね！

一見新開が福富のしたい事を受けて行動してるように見えるけれど、新開のしたい事のベクトルが福富と同じ方向なだけであって決して受け身ではないんですよね。

むしろ福富が新開が同じ方向を向いて行動することに若干安心して頼っているようにも見えます。
本編では一時二人は同じ方向を見られなくなる時期があります。その時に起きた悲劇。いつかその部分もゆっくり感想をかけたらな、と思っています。

さて、二人の追跡は間に合うのか…？って間に合ったからこそ箱根学園にいるので、どう追跡したのか？犯人は誰か？続きが楽しみです。

ところで、髪型こそ変わるものの福富の顔そのものは中学、高校、大学とほとんど変わらない！総北元キャプテンの金城の表情の変化とは対照的です。
心の変化が顔に出ることはない分すごく目線とかセリフで気持ちを読み取るのが楽しいキャラクターです。声優さんは演じるの難しいんだろうな、なんて勝手に思ってしまいます。

あと福富って見た目と違い真面目一辺倒では決してないんだな、という場面がSPARE BIKEではちょこちょこ出てきて福富というキャラクターが大好きになりました。
このお話でも掃除をさぼり自転車磨きに余念がない福富が可愛いなあと思ってしまいます。

この一話だけでも新開は隙あれば何か食べてますよね。サイレント大食いと心の中で命名してます。いつか田所と大食い勝負してほしいです。
新開も笑みをいつも絶やさない分なかなか普段の感情が読み取れないのですが、この時はめちゃくちゃ怒ってたんだろうな。

新開隼人2へ続く。