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巻島裕介の魅力と才能が開花する瞬間-弱虫ペダルSPARE BIKE巻島裕介 3 読後感想-

部活の後自主練をすると決めた巻島だが、モチベーションが上がらず練習の頻度が下がっていた。毎朝自主練に励んでいる金城に毎日続ける秘訣を聞くと返ってきた答えは練習日誌をつける、だった。細かい事は自分には無理!と諦めかけるが、思いがけない方法をひらめく。部室に貼ったポスターの下の壁。そこに裏門坂を登った本数を正の字で記録するのだ。日々の練習では伸び悩む巻島。一方正の字はどんどん増えていく。この頃寒咲は部室で峰ヶ山ヒルクライムレースの出場者を選考していた。そんな彼の前で風に煽られポスターが翻り…?

部室の壁に練習記録、とか見つかるかもしれない、というゾクゾクするスリルでやめられないっていう自主練のモチベーションの保ち方が独特すぎてつかみどころのない巻島の魅力がものすごく出ている回でした。

金城に話かける時に緊張してモジモジする一方で部室の壁にマジックでデカデカと”オレ練”と書いちゃうそんな巻島好きですね。まだ口癖の…ショを抑えてるところが可愛らしいです。
そして、自分の力で自分自身の世界を変える。揺るがない気持ちでひたすら坂を登るシーンがとてもかっこよかったです。

オレ練の数字は寒咲が見つけた時には回数312回まで増えています。その数字が何を意味するのか分からないけれど巻島をエントリーさせた寒咲。レース当日、更にボロボロになったグローブを見て練習したか?と問う彼に巻島はやっと笑顔を見せます。
愛想笑いが出来ない巻島の笑顔は心からのもの。何気なく微笑んでいるだけの一コマですが、笑顔、綺麗だなって思ってしまいました。
一見何を考えているのかわからないけれど時に周りが驚くような大胆な事をする。それは自分の気持ちを偽ることなく正直に行動に移した結果であって、巻島本人は大胆とも何とも思っていないように見えます。そして心が表に出る時とてもいい貌になる。この回は巻島裕介の魅力が開花する瞬間を目撃したような気持ちになり、何度も読み返してしまいました。

巻島の初レース、金城、田所も応援に来ているのが小さなコマにあるのも嬉しいですね。
巻島の初レースがいよいよはじまります。
第四話に続く。

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