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かつて何も決められなかった少年は今夜-弱虫ペダルSPARE BIKE 金城真護 0 読後感想-

IH優勝を決めた帰路。総北高校自転車競技部のメンバーは和気あいあいと優勝を噛み締めている。そんな中、寒咲通司はある男に優勝報告の電話をかけていた。部室で一人待機した部員の古賀。古賀は寒咲の労いの言葉に涙を零した。

総北メンバーのわちゃわちゃがとても楽しい回でした。
その中でIH優勝という使命を果たしやっと肩の荷が降りた金城のくつろいだ顔がとても印象的です。
その前の年、 故意によるものだったけれど自分の落車により優勝を逃した雪辱、古賀がいつ復帰できるか分からない怪我を負った責任を果たす為、この時から金城は自分にも周りにも厳しいキャプテンの顔をしていました。
その厳しいキャプテンの顔から一人の男金城真護の顔に少しずつもどる夜のこの場面は本当に印象的です。
絶対諦めない男の原点にはある人物がいました。その人物との出会いと別れ。一人の何も決められなかった金城真護少年の喪失と再生の物語の始まりです。
金城真護 1に続く。

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