見出し画像

卒論を提出する去年の私へ

大学4年生の皆さん、今のこの時期って、丁度卒論に本腰を入れている時期なのではないでしょうか?

このページは、私が大学の卒業論文を提出後すぐの、2020年12月に殴り書きで書いていたnoteの下書きを 少しだけ加筆・修正したものです。

今回の内容は、過去と未来の私への注意喚起noteになっています。とはいえ、今年度の卒論執筆者の方にも共感・痛感できるポイントがあるのではないかなと思います。

2021年現在の私も、現在進行形で正直余裕があんまりないので、このnoteを皆さんと一緒に読みながら反省・猛省・内省していきたいと思います。

それではご笑覧ください。
---------------------------------------------------------------------

こんにちは。note大変お久しぶりです。これには訳がありまして、端的に言うと、卒業論文を書いており、今月無事提出し終えました。

卒論提出日までのあれこれを思い返していると、反省ばかりが出てきます。ああこんなこともあったなあ、それを踏まえてみるとこの考えもあるな、もっとここも書きたかった、書くべきだったのかも、書いておけばよかった…など…(辛)(苦)(恥)。
しかしながら、大学という厳しい機関のシステム上、一度提出期間内に提出したら、今更直したい追加したいなどと言うことはご法度。もちろん卒業取り消しにも関わってくるでしょう。

いくら書きたかったことでも目をつぶらないといけないし、締め切りまでに構成を作り、書ききって、修正し、体裁を整えて、最終的な提出を行うことがマストとなります。
(違う大学に通ってる友達、まだ卒論書いてるの大変だろうけど内心まだまだ頑張る余地あって羨ましい.........)

今回は、来年度以降に卒業論文を提出予定の誰かに注意喚起を同時に送ることで、私の二の舞になるのを防いでくれ…。と嘆願しつつ、自分の卒論経験談を語っていくという供給過多なnoteを書いてみます。

なお、これは文系大学生の一例ですのであくまでもご参考程度で読み進めていただければと思います。


①【情報】図書館を使いまくれ

2020年は、情勢もあって大学図書館が閉まっていることが多くありました。また、地元の図書館も休館したり、開館時間が短縮していたりしました。卒論を書く先輩たちが大学で図書館にいるのをよく見かけていた私にとって、「自分も同じようなことを来年やるのだろう」と思っていた私にとって、図書館が使えないというのは貸出の不便さや集中さを含め、困難に感じることが多かったです。

図書館を利用できる機会があるなら、その時は、絶対に使った方がいいです。

最近はオンラインでも論文や電子書籍を読むことができます。ただそこにも資料としての限界があるのです。論文の一番の目的となるような一次資料は、それまでに引いた論文の出典を辿っていくなどして、なるべく紙資料の文献から見つけておくのがいいように感じています。

大学図書館ならば、WEB-VPNという機能により、大学のネットワーク回線でのみ使える論文検索サイトがあったりします。
さらに大学では、予約が必要で敷居も高そうだしとなかなか行きづらい国立国会図書館の蔵書複写なども、大学図書館で頼むことができました。

卒論執筆に関わる学生は、貸出冊数がほかの学生よりも多く、貸出期間も長いというのもとても重宝します。

こうした機能を十二分にも利用していくことで、なるべく多くの資料を集めることができます。

せっかくなので卒業式で図書館に寄りたくなっちゃうくらい、図書館を利用しまくりましょう。


②【ToDo】小さな予定を終わらせられる人が制す

①のように、資料を集めたとて、です。
やることやらなきゃ、タスクというものは終わりません。
ただ、タスク、とひとえに言ってもその一つ一つの重さがどれだけのものなのかは先に理解しておく必要があります。
なかなか消化できない場合は、なるべく小さい予定に細分化していった方がいいかもしれません。

例えば卒論を本格的に書くべきこの時期、1日のタスクとして手帳やカレンダーかどこかに「卒論をやる」なんて曖昧に書いても、
どこの何をやるのか、全くわからないまま1日が過ぎて行ってしまいます。

その日を終える前にやることタスクを見直して、「卒論」やったかななんて考えても、そりゃあ執筆が必要なこの時期に何かしらは必ずやっているんですよね。20字程度でも、前にまとめた文字を一つのファイルに移動させただけでも、甘々な心で見ればそれは「卒論の進捗」です。(甘いけど...

そして、そんな甘い気持ちから「卒論を書いている」と思ってしまうその心が、締め切りギリギリまで自分のやる気を引き伸ばしてしまうかもしれません。

卒論は自分の考察を述べるにあたって沢山の資料をまとめる必要があります。論理がごちゃごちゃにならないように気をつけつつ、自分の言いたいことを結論付けるための明確な根拠や納得できる話の流れを考えていくため、長い文字数になっていくものです。

長い目標に対して曖昧なタスクを列挙していると、なかなか達成できないことで自分でストレスにもなってしまいかねません。
なるべく細かいタスク、例えば「3章で書く予定の〇〇論文を読み直す」「〇〇論文について3章で書く」「〇〇論文への考察」とかを紙に書いて、1日〜3日で終わらせる(〇〇論文がどれほど重要な資料かによりますが)などして、細分化したタスクでコツコツ進めていきましょう。



③【進捗】内容は一旦なんでもいいから書いていけ

いい卒論書くぞ!と意気込んで何年か前から準備していた私ですが、いざ書き始めようとすると、これがなぜだか、筆が進まないんです。

あれ、文字のフォントってこれでいいんだっけ?文字数は?行間は?余白の大きさは...??なんて調べながらカチカチとマウスを動かしていると、簡単に30分くらいは過ぎてしまいます。

もちろんそういったフォーマットを作る時間も必要ですし、間違った作成方法だとマイナスになることは多いです。

ただ、フォーマットがきっちりしていて内容がスカスカの論文より、内容が面白くてフォーマットもある程度できているものの方が、読み進めたくなりますよね。

内容って始めは何を書くか迷ってしまうのですが、書いていくうちに醸成されて面白く読みやすい、理解できる書き方になったりします。いつまでも止まっているより、書けるところでいいので何かしら文章にしておいて、修正していくと効率よく書き進められると感じます。

外堀のフォーマットの部分はあとで必ずしっかり見直すとして、まずは文章化を少しずつ進めていくべきです。



④【環境】集中できる環境で

自分が集中できる場所で卒論作業を進めるのが良いと思います。

締め切り1カ月前の11月中旬頃になって、自室でパソコンに向かっても卒論の文字数に繋がらないとようやく気付いた自分は、その後ずっと「自分の部屋では卒論が書けない病」という重病に罹ってしまっていました。

そこで私は、大学図書館や近所の図書館にパソコンを持ち込んで、卒論執筆を行いました。

図書館に行くまでの足が重くなることも正直かなり多かったですが、図書館という場所に行くこと自体が、その場にいる人たちの「熱心に読書や作業を行う姿」に感化されるというプラス効果があるので、とにかく足を運べば集中せざるをえない環境に引きずり込まれます。
①での資料収集の点も含め、とりあえず図書館に行ってみる、というのはおススメです。

さらに、私が卒論に取り組む際に聴いていたものがあります。
それは、Spotify の公式が作成したプレイリスト 「Quiet Moment」。

これ、本当に良かったです。バッハやドビュッシーなど落ち着いた旋律のクラシックの詰め合わせなのですが、プレイリスト全体を通して聴いても2時間程度と比較的短いため聴きやすく、かなり集中できました。

図書館での作業中に、イヤホンでこのプレイリストを流すこともしばしばありました。このプレイリストを通して聴き終わって、再生が終了してから、「あ、自分図書館にいて2時間も経ったのね…。」と気づかされることも。

勉強中・作業中に音楽を聴くことついては賛否両論ありますが、私は好きな音楽が聴く代わりにこのプレイリストを流すと、自然と
「あ、卒論やらなきゃ。。」
という気持ちにさせられて卒論に取り組む気が保てました(もはや洗脳)。また、クラシックなので余計な歌声が無く、歌詞を気にする必要が無いことも良いポイントです。

たとえ勉強時でも、そういった 作業開始のための環境づくりのツールとして音楽を利用するのは、ありなのではないかと個人的には思います。


⑤【誘惑】パソコンで開くのはWordで、YouTubeではない

ここは誘惑の話ですね。

正直なところ私は卒論執筆期間中にYouTubeを観ることにかなりハマってしまい、大分抜けだせない沼に入っていました…。直前期は抑えようとしてたけど、それ以外は毎日2hくらい見ていないときつかった。

あとはSNSとかも割と見始めると時間つぶせますよね。SNSに対する私の考えを以前noteに載せましたが、それでもSNSは見すぎちゃう。自分が投稿してないのに、友達とか知り合いの近況みてどうすんだって我に返ると思うんだけど、見てるときは何も考えず見ちゃうんですよね…。この現象に名前つけたら、流行語大賞とれるかな。

(もう一人のわたし:「いやちょっと待ってよく考えて自分、こんなことに共感する人は私と同じで頻繁に投稿しないし拡散力がない可能性が高いから無理なんじゃない?」)

……たしかにそうですね。受賞、候補に入る前に逃しました。残念です。


卒論とは関係ないサイトをなるべくシャットアウトすべく、私は、

・そもそも論でアプリは入れない。
・ブラウザを使ってでも「関係ないサイト」を見てしまった後は、閲覧履歴の削除をする
・履歴削除してるにも拘わらず、どうしても見たいなんて場合は、閲覧履歴が残らない「シークレットモード」のブラウザを使う
・普通のブラウザにも、「使用制限を付ける機能」を付ける

といったことをしていました。ここまで書いて気付いたけど、自分誘惑に弱すぎるな。
「使用制限を付ける機能」については、iPhoneなら、文字通り「使用制限」という機能が確か付いていたのでそれを付けていました。
パソコンのブラウザなら、「Intension」というウェブアプリがお勧めです。
下のサイトからインストールできます↓

このアプリは、特定のウェブページと規定の時間を登録しておいて、その時間を超過するとポップアップ通知が出る仕組みです。

iPhoneの制限と同じく、通知が来てもわりと簡単にアンロックできちゃうので 慣れるとあまり意味がないです。ただ通知が単純に邪魔なので、「Close the Tab」のボタンでタブを即閉じるという誘導の機会があるだけ便利です。


とにかく、

・卒論を書くときは、Microsoft WordやGoogle Docs やDynalist や、
そのほか自分の作業で使うツールのみをどんどん使っていく。

・作業中に余計なサイトは見ない。開かない。

当たり前だけどこれができないと、締切がどんどん迫ってきます。

つまり、誘惑に負けずにコツコツ努力して書き進めた人が勝ちます。


⑥【提出方法】どうやって出すか、どうすれば安心か

例年私の大学では、「期日までに大学に行き卒論を提出する」というシステムでした。
しかし今年は前例のない オンライン提出 という形になりました。

数年前ふつうに対面授業をしていたころ、先生方から「卒論を提出する暁にはこんなことを注意しないといけない」と指導されていたのは、以下のような内容でした。

・「基本的に前日までに提出すること」
・「大雪や電車の遅延など、どんなハプニングがあるか分からないので、電車には早く乗っておくべき」
・「指定の時間から1分でも遅れたら提出を受け付けない」
・「卒論提出の期限に間に合わず、半年留年した生徒は毎年何人かいる


ただこの話、オンライン提出の場合でも大体当てはまってしまうんです。

実際、私が卒論提出する期日の前日には、Google社のシステムトラブルが起きてすべてのGoogleサービスが使えなくなりました。

つまり、google docsに入れていた参考文献のメモも、先生や大学との連絡で使うGmailも、
さらには 今年の卒論提出場所となったGoogle Classroomも、その時間は使えなくなってしまったのです。

幸いシステムトラブルは1時間程度で終わったのでことなきを得たのですが、バックアップはしておくべきだし、早めにやることはやっておくべきだと痛感しました。

いつも使っているパソコンで提出するなら便利でラクチンだ、なんて軽んじてはいけません。

まとめandあとがき(2021夏のわたしから)

正直、このnote、書くの、書き終わらせるの、加筆修正するの、ものすごく、ものすごーーーーーーーーーーく、しんどかったです。

卒論の状況を反省して思い出しながら自分の体験を書いていると、「ああこうしとけばもっと早くから取り掛かれたのに」 とか、「ほんとうに自分って駄目だな~~~」とか、頭の中が大反省会になってしまいました。
今大学院生をしている自分がいうのがお恥ずかしいのですが、それだけ、自分の卒論の書き進め方に関して今でも感じる直すべき点が多くあり、卒論本体についても強く後悔している部分があるからなんだと感じます。

でも、構想を含めたら1年以上かけて、初めて50000字以上の文章をひとつにまとめて提出したというこの経験って、内容や態度をいったん抜きにしても貴重なもので、記録して悪いものではないかなとも思うので、今回勇気を絞り出してこのnoteを出すことにしました。

このnoteを出すことで、2021年現在の怠惰な自分も、大きなダメージを受けています。
「あ、自分このままじゃだめだ」っていう。「卒論のあのめちゃ怠惰なときから自分変わってないんかい、これじゃあダメだ。なんとかしないと」っていう。 過去の自分から攻撃されてるって状況、普通に考えてよく分からないしでも何故かすごくしんどいけれど、このダメージは、未来につながるいいダメージです。悪いとこなし。
このnoteはきっと、これから修士論文執筆中に怠惰になった自分にも刺激を与えることでしょう。もしくは、「こんなよく分からないアドバイスいらんわ!楽勝に集中できてるし作業も進んでるわ!」と常時言えていたいですね。
あ~でもわたしのことだからな~~。自分の敵は自分ですし、どうなんだろう。(甘えるな!)

卒論執筆予定のみなさんは、こんな呪縛に入り込まないよう、くれぐれも気を付けて、これまでとこれからの執筆を存分に楽しんでくださいね。

ではでは、私もパソコンで論文読みの作業に戻ります。



<今日のひとこと>
相変わらずのんびりこのnoteを醸成してしまいました。まとめると書いたのは2020冬、あとがきは2021夏、note公開が2021秋。いやかける時間も卒論レベルじゃん。

これからもサイコーな音楽を聴いてnoteにします!よろしくお願いしますᕦ(ò_óˇ)ᕤ