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理想のひとりクリスマス

今年のクリスマスは、どうやら1人らしい。そして、誘う友達も見当たらない。

わたしは近年、クリスマスが好きだ。鐘やベルの音で軽やかに明るいクリスマスミュージック、一息つける年末までを照らす金と赤、その時しか食べない食材、温かい光。クリスマスをあたたかいものだと感じるのも、母親が毎年家族の中にクリスマスを演出してくれたおかげだと思う。

せっかくだからパートナーともいい夜を過ごしたかったのだが、彼は行事ごとへの関心が薄く、誕生日も何もしない家庭の育ちだ。よって、イベントごとはわたしにエネルギーがないと発生しない案件だが、発動させる気もない。寂しさ半分、見切り半分だ。おっとこれは悪口です。

ちなみに、彼がいたら、パエリアくらいは見よう見まねで作り、シチューパイとローストビーフとシャンメリーを買って、小さいショートケーキを食べるくらいはしたかった。いつもしかないランチョンマットも用意して、ちゃんとクリスマス商戦にそそのかされる気は満々でいた。
ああ、なんか悲しくなってきた。9割寂しいのかもしれないな。ちなみに彼はいつもこの時期、地域の飲み会に呼ばれて帰省するので、クリスマスをする機会もないかもしれない。それなら、ソロクリスマスを極め始めるのも悪くない。

そして、こう並べると、いかにわたしの母親が「ちゃんと」クリスマスをしてくれていたかを思い知る。そうだ、実家に戻ろう。

25日は仕事のため、24日の予定を考えたい。
前日がライブなので、疲れているはず。昼まで家でぐだぐだして、夕方には家族にケーキとワインとチーズを買って帰ろう。どうせ作るものがないと腐るんだから、年末にシャツを作るべく生地を買いに行ってもいいかもしれない。

なんだ、ひとりでも家族でも、十分楽しくなりそうだ。
彼はどんぶりシンプル男飯しか好まない男なので、いつかは彼とコース料理を食べるのが夢だということもここに書いておく。人生順風満帆そうな女子(の擬態が上手い?)妹は、今日それを叶えているらしい。
来年やりたいこととして、彼に伝えてみるところからかな。


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