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海と雨と水とスピッツ

海が好きだ

果てしなく続く深い青はずっと見ていたくなる。苦手だったのにいつのまにか好きになっていた潮の香り。多種多様な生き物が暮らす水の王国。生命の源である海に神秘性を感じる。ゆらゆらと揺れる波と心臓の鼓動が共鳴する。時に人間の命を奪ってしまう危うさに惹かれる。

おすすめしたい海をテーマとするスピッツの曲は「青い車」だ。

潮のにおいがしみこんだ
真夏の風を吸いこめば
心の落描きも踊り出すかもね

ボーカルの草野マサムネは海が好きなのか「渚」「今」「海を見に行こう」「海とピンク」と海の歌が多数あり、その中で「青い車」の歌詞が好きだ。草野マサムネの作詞センスは天才的だと思い知る。夏の海へ来た喜びがヒシヒシと感じる。

雨が好きだ

夏に振る雨は涼しい。雨の日は傘で顔が隠れるから安心感がある。雨が刻む音は子守歌。ペトリコールとジオスミンが放つ雨の匂いが癖になる。太陽のギラギラした光を隠してくれる。外に出たくない言い訳に使える。水たまりに映る世界。

おすすめしたい雨をテーマとするスピッツの曲は「あじさい通り」だ。

雨 降り続くよあじさい通りを
カサささずに上向いて 走ってく
全部 ごちゃ混ぜにする水しぶき

「カサささずに上向いて 走ってく」という投げやりな様子から「全部ごちゃ混ぜに」されたものは不貞腐れた、苛立ち、やるせなさなどの負の感情だと思う。

水が好きだ

人体の大部分を構成する水素と酸素の化合物。ちょっと鉱物的な味がする。口寂しさを紛らわすためゴクゴク飲んでしまう。水のイメージは私が好きな青色。プールの匂いが好きだと人に言えない。生まれ変わるなら水になって状態変化を繰り返しながら世界中を旅したい。

おすすめしたい水をテーマとするスピッツの曲は「水の街」だ。

川を渡る 君が住む街へ
会いたくて 今すぐ 跳びはねる心で
水色のあの街へ

「水色の街」はどこだろうと疑問だったが、多摩川が流れる神奈川県の川崎市が有力だそうだ。歌もミュージックビデオも不思議な雰囲気に包まれている。


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