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定点

引越しをしてから
ほぼ毎日作業所なり通院に行っているので
人並みの生活リズムができてきました。

高校生のときも家で寝てたいからという
たわけた理由で学校さぼって
校長室呼び出しとか
くらっていた私ですが
朝、起きれます。奇跡です。

今の作業所にはもう十年近くお世話になっていて、
その間、二度引っ越しをしました。
実家に戻った時期も含めると三回かな。

京都の市バスって混雑すごいんですよ。
学生も多いし、観光客も多いし、
地元の人も当然使います。地域の足です。

私、体調悪いとき本当に
バス乗るのがしんどくて
以前の住所からは一本でいけなくて
乗り換えていかなきゃいけなかったんで
もう作業所に行くまでで体力使い果たしてました。

途中、病状が悪化して
送迎してもらった時期もあるんですが
実家に帰ってからは、徒歩だったり
今はバスで通っています。
(割と本数多くて比較的座れる路線)

毎日同じ時間のバスに乗るって
とても新鮮です。
通勤通学通院、人それぞれ目的は
違うでしょうけど、何のめぐり合わせか
同じバスに揺られている。
この人、いつもここのバス停で降りはるなあとか
同じバス停で降りる人の後ろ姿を覚えてしまったり。
私も誰かから、いつものあの人認定をされて
いるかもしれません。

そして私は、最寄りのコンビニで
いつも鮭とツナおにぎりを買うので
コンビニの店員さんに
多分鮭とツナおにぎりの人と覚えられていると思います。

毎日って同じことの繰り返しのようで
日々、変化していて
わかりやすいのは季節だけれど
賀茂川からみえる比叡山、今日は晴れてるな、とか
今日は曇ってるなあとか。
賀茂川全然水ないなあとか
なんだか十年も作業所通っているのに
毎朝通る街並みの変化に日々発見をしています。

全然関係ないんですが、
私は生まれてから京都市以外の地域に
住んだことがなくてですね、
それも近いエリアを転々としているだけなので
生まれたときからあるお店とかが
今でも続いているわけです。

あの八百屋のおっちゃん
こどもの時からおっちゃん
やったけど今幾つなんやろうとか、
毎年あそこでみかん買うけど
店の名前知らんわ、と。

あそこの八百屋でみかん買うてきて。
で通じるんですよね。

京都は変わらないものもあるけれど、
絶えず新しくなっています。

京都の街に生まれたことの
息苦しさを
感じることもあるけれど
京都の懐の深さ、人の温かさに
たすけられることもある。

なんだろう、うまく
書きたいことばが
見つからないのですが、
毎日みていて気が付くことってあるし、
逆に毎日みているから
気付かへんこともあるんやろなあ。

私は最近時間が経ったなぁと
思います。
自分がいていい場所に
今の自分はいるんだなと
思います。

自分がいてはいけない場所って
どこなんだって感じなんですが、
心許せる場所は少なかった。
どこか人に対して壁を作っていたときも
あったかもしれない。

でも沢山の月日を重ねて
周囲の人との関係性も
変わっていったように思います。

誰かが私をずっと定点観測していたら
えー、今そんな感じなんと
思われるかもしれないし
全然変わってないと言われるかもしれない。

そこは出会ったタイミングや関係性で
変わるのですが、
この先、どんな変化が待っていて
どんな出会いがあるんだろう。

今年もあと少しですが、
来年どんな年にしたいかなんて
大それた願望はなく、ふりかえって
あー、こんなんあったなあで
笑えたらいいです。

今はまだ引っ越しして初めての年越しなので
無事に年越せたらいいです。

年越しに命がけも何もないですが。

なんだかずるずるまとまりが
なくなってきたので
ここらへんで終わります。

#エッセイ #雑文 #散文



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