見出し画像

ステージネームが紛らわしいヴィジュアル系バンドのメンバーたち

Raphaelをはじめて雑誌で見たとき、「何で?」って思った。
だって、4人のメンバーの中に、YUKIとYUKITOがいるのだもの。

音の響きが"ゆーき"と"ゆきと"で区別がはっきりしているため、文字面的な紛らわしさに気付かなかったのかもしれないが、メンバーに"華月"だっているのだから、YUKIが"有紀"表記にするだけでも印象は変わったはずだ。
何でこの表記を採用したのだろう、とモヤモヤしたのが彼らとの出会い。
そのバンドを知った瞬間の記憶なんて、残っているほうが稀であることを考えれば、「インパクトを残したぜ!してやったり!」なのかもしれないが。

本名由来なんだから仕方ないじゃないの。
それはそうなんだが、Dr.HIROの本名である村田一弘としても活動している。
「和樹と一弘、どっちもKAZUで紛らわしいから、和樹は"華月"で、一弘は"HIRO"にしよう」なんてやりとりが、もしかしたらあったのでは。
なんて想像をしていると、YUKIとYUKITOにも配慮してあげてもよかったんじゃないの、と尚更思ってしまう。

そんなわけで、今回のテーマは"微妙に被っていて紛らわしいステージネーム"。
わかりやすいものとしては、gibkiy gibkiy gibkiyのVo.kazumaと、Ba.kazuが挙げられるだろう。

画像2

kazumaが、「カズさん」と呼ばれるタイプのバンドマンだったら、混乱極まりない紛らわしさだ。
どちらも、従来からその名前で活動してきたキャリアのあるメンバー同士。
どちらかが改名というわけにもいかなかったのだろうが。

だが、さすがに配慮せざるを得なかったバンドもある。
NEW SODMYだ。

画像1

VersaillesのVo.KAMIJOが、LAREINEの活動休止期間中に結成したバンド。
問題だったのは集めたメンバーで、ギタリストがex-BLue-Bの綾、ベーシストがex-Aregeの綾という、まさかの綾被り。
結果、どのようなパワーバランスでそうなったのかは知る由もないが、ベースのほうが"YOU"と改名することになる。
ギターのほうも、"綾"表記のままだと混乱を招くと考えたのか、アルファベットに統一する形で"AYA"とされ、問題は解決された。

最近、この紛らわしい名前被りに新たなケースが加わった。
それは、MIMIZUQ。

画像3

TAMA(CASCADE)、AYA(Psycho le Cemu)、seek(Psycho le Cemu)、楠瀬タクヤ(ex-Hysteric Blue)という面々で結成された、このバンド。
幸い"AYA"はひとりだけなのだが、メンバーに楠瀬タクヤがいることで、紛らわしさを生み出すことになった。

ご承知のとおり、彼が表舞台に登場するきっかけとなったHysteric Blue、および、その後継ユニットとして活動していたSabaoのボーカリストは、Tama。

MIMIZUQのボーカリストは、CASCADEのTAMAなので、当然ながら別人だ。
結成時には、もっかSabaoも活動中であり、同じ名前のボーカルふたりと、並行してバンド活動を行うなんて、前例はないのではなかろうか。

画像4

雑誌で見たときには気付かなかったものの、ライブを見に行ったり、誰かとのそのバンドの話をすることで気付く紛らわしい名前というのも存在する。
例えば、HOLLOWGRAMやKEELなどで活躍中のryo(漾)、lynch.で飛ぶ鳥落とす勢いを見せている玲央が在籍していたGULLETを挙げてみる。

画像5

文字で見てもピンとこないと思うが、ライブ中に起こるファンからのメンバーコールを想像してもらいたい。
転換中、「バンギャルはメンバー名を3回叫ぶ法則」が発動した際、「漾漾漾~!」と言ったのか、「玲央玲央玲央~!」と言ったのか、よくわからなかったのではなかろうか。

TOEIC例題レベルのリスニング問題で躓く僕にとっては、正直判別できるはずなんてなく、ちょっとデスヴォイス気味だったから玲央さんに向けて言ったのかな、のような根拠のない区別をするしかなかった。
もっとも、区別する必要はなかったのだけれど。

紛らわしさの質はやや異なるが、cali≠gariにて、Vo.秀児が脱退したあとすぐ、後任として秀仁が加入したエピソードも思い出される。

画像6

どちらも、読みが同じ"しゅうじ"であり、音で聞いて区別することは不可能。
秀児時代がオリジナルで、秀仁加入後に再録された楽曲について、どちらが好みかを議論するときなどは、坊主頭のほうとか、パリコレのほうとか、前置きが必要になってくるからやや面倒だ。

ファンにとっては、名前を呼ぶ、3回叫ぶ、というのも大事なカルチャー。
ステージネームも多様化してきている昨今、どんな想いを込めて、その名前にしたのかというのは、気になるところ。
バンド名の由来を語るケースはあっても、個々のメンバー名にまで掘り下げるインタビューってあまり読んだことがないので、誰か個性的な名前のバンドマンを集めて企画してくれないものか。
今の現役世代だと、変わった名前だけど本名、みたいなケースもありそうだけれど。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?