魚がとれた

安眠妨害水族館の中の人。 ヴィジュアル系とゲームとミステリー。

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【随時更新】Discography

咲花-サカナ。- 2024 【1st ALBUM】 2024.4.1 ¥2,200-(Tax in) さよならまでのあまやどり さくらの花、咲くころ カゼハレ(風が強く、良く晴れた日) 忘れ物 黒…

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【ADVゲームレビュー】帰ってきた 名探偵ピカチュウ/Nintendo Switch(2023)

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【アルバム解説】さよならまでのあまやどり④ ~忘れ物~

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【アルバム解説】さよならまでのあまやどり② ~さくらの花、咲くころ~

4月1日にリリースとなったフルアルバム「さよならまでのあまやどり」。 1曲目であり、リードトラックである「さくらの花、咲くころ」について、セルフライナーノーツを…

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【アルバム解説】さよならまでのあまやどり① ~作品全体~

4月1日に発売となる、咲花-サカナ。-の1stフルアルバム、「さよならまでのあまやどり」。 何回かにわけて楽曲の解説をしていこうかと思うのですが、発売前ということもある…

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【ミステリーレビュー】法月綸太郎の消息/法月綸太郎(2019)

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十角館の殺人(アフタヌーンKC)/綾辻行人、清原紘 1987年に発表された綾辻行人の代表作「十角館の殺人」を清原紘のイラストによりコミカライズしたリメイク作品。 内容…

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【随時更新】Discography

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咲花-サカナ。-

2024

【1st ALBUM】
2024.4.1 ¥2,200-(Tax in)

さよならまでのあまやどり

さくらの花、咲くころ

カゼハレ(風が強く、良く晴れた日)

忘れ物

黒猫と花火

夏草の丘

枯花-カレバナ。-

野良犬に鎖

ゆめわずらい。

オナジソラノシタ

魔法が解ける、その日まで

うさぎ のち あめ

あめあがり

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2024.4

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【ADVゲームレビュー】帰ってきた 名探偵ピカチュウ/Nintendo Switch(2023)

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帰ってきた 名探偵ピカチュウ/Nintendo Switch

2019年にニンテンドー3DSソフトとしてリリースされた「名探偵ピカチュウ」の続きを描いた完結編。

内容紹介

解説/感想(ネタバレなし)

前作「名探偵ピカチュウ」は未プレイだが、映画版は視聴済。
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【アルバム解説】さよならまでのあまやどり④ ~忘れ物~

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咲花-サカナ。-のフルアルバム「さよならまでのあまやどり」。
3曲目となる「忘れ物」について、思いつくままに解説していきます。

「忘れ物」と書いて「アンブレラ」と読む

歌詞カードを見ていただくと、ルビで小さく"アンブレラ"と書いています。
完成ギリギリまで、普通に"わすれもの"と読ませるつもりで、楽曲データも"wasuremono"になっているのですが、歌詞カードのデザインを入稿する際に思い付

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【ミステリーレビュー】名探偵のままでいて/小西マサテル(2023)

【ミステリーレビュー】名探偵のままでいて/小西マサテル(2023)

名探偵のままでいて/小西マサテル

放送作家として知られる小西マサテルの小説家としてのデビュー作。

内容紹介

解説/感想(ネタバレなし)

深夜ラジオのファンからすれば、"作家の小西さん"として長年親しまれてきた著者・小西マサテル氏。
この本を知ったのも、「ナインティナインのオールナイトニッポン」だった。
まさか、"(ミステリー)作家の小西さん"になってしまうとは。

もっとも、言葉だけで人の

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【アルバム解説】さよならまでのあまやどり③ ~カゼハレ(風が強く、良く晴れた日)~

【アルバム解説】さよならまでのあまやどり③ ~カゼハレ(風が強く、良く晴れた日)~

フルアルバム「さよならまでのあまやどり」。
2曲目となる「カゼハレ(風が強く、良く晴れた日)」についても解説していきます。

時系列的には物語のはじまりとなる1曲

「さよならまでのあまやどり」は曲順と時系列が異なるのですが、時系列順に並べたときに、最初の1曲になるのが「カゼハレ(風が強く、良く晴れた日)」です。
ラストシーンで離れ離れになることを暗示してしまったからには、ふたりのはじまりのシーン

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【ミステリーレビュー】リピート/乾くるみ(2004)

【ミステリーレビュー】リピート/乾くるみ(2004)

リピート/乾くるみ

タイムリープ+ミステリーの代表作とも言える、乾くるみによる青春ミステリー。

内容紹介

解説/感想(ネタバレなし)

大学生・毛利圭介は、風間と名乗る男から予言の電話を受ける。
彼は、未来からタイムリープしてきたと言い、実際に地震の発生を言い当ててしまった。
そして、毛利にも10ヵ月前の世界に"リピート"する権利を与えようと提案してくるのだ。

明らかに胡散臭いが、魅力的で

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【アルバム解説】さよならまでのあまやどり② ~さくらの花、咲くころ~

【アルバム解説】さよならまでのあまやどり② ~さくらの花、咲くころ~

4月1日にリリースとなったフルアルバム「さよならまでのあまやどり」。
1曲目であり、リードトラックである「さくらの花、咲くころ」について、セルフライナーノーツを書いていきます。

1度しか切れないカード "セルフタイトル"

同じくアルバムに収録される「枯花-カレバナ。-」は、アーティスト名である咲花-サカナ。-との対比ですが、この「さくらの花、咲くころ」も、漢字を取り出すと咲花-サカナ。-になる

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【ミステリーレビュー】神のロジック―次は誰の番ですか?/西沢保彦(2021)

【ミステリーレビュー】神のロジック―次は誰の番ですか?/西沢保彦(2021)

神のロジック―次は誰の番ですか?/西沢保彦

2003年に発表された「神のロジック 人間のマジック」の改題版。

内容紹介

解説/感想(ネタバレなし)

西沢保彦らしい、特殊設定ミステリー。
視点人物のマモルは、国籍も年齢もバラバラな子ども達とともに〈学校〉での生活を送っている。
ただし、どういう経緯で〈学校〉に連れてこられたのかは記憶が曖昧。
そんな事実上の軟禁状態で、殺人事件が発生するという

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【アルバム解説】さよならまでのあまやどり① ~作品全体~

【アルバム解説】さよならまでのあまやどり① ~作品全体~

4月1日に発売となる、咲花-サカナ。-の1stフルアルバム、「さよならまでのあまやどり」。
何回かにわけて楽曲の解説をしていこうかと思うのですが、発売前ということもあるので、まずはネタバレをしない範囲で作品全体について触れていきます。

アルバムを作るならプレスCDで

音楽活動をするのであれば、いつかプレスCDで単独音源を作りたい、フルアルバムを作りたい、というのは、CD世代にとってはある種の目

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【ADVゲームレビュー】雨穴作・謎解きゲーム〜失踪事件のあった地区の回覧板〜/持ち帰り謎 (2023)

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雨穴作・謎解きゲーム〜失踪事件のあった地区の回覧板〜/持ち帰り謎

オモコロチャンネルの通販にて販売されている持ち帰り型の謎解きゲーム。

内容紹介

解説/感想(ネタバレなし)

「変な家」等のヒットで、一躍、時の人となったWEBライター・雨穴による謎解きゲーム。
初回生産分の1,000部は、即日完売。
謎解きのジャンルでもヒット作家となり、追加生産となっている。

内容は、ストレートに回覧板。

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【ミステリーレビュー】法月綸太郎の消息/法月綸太郎(2019)

【ミステリーレビュー】法月綸太郎の消息/法月綸太郎(2019)

法月綸太郎の消息/法月綸太郎

シリーズ第一作目から30周年、"法月綸太郎"シリーズとしては現時点での最新作となる中短編集。

内容紹介

解説/感想(ネタバレなし)

枠組みとしては、大きくふたつ。
ひとつは、"法月綸太郎"シリーズという枠の中で、古典の深掘りをしていく2編。
コナン・ドイルによるホームズ作品の中でも異質な立ち位置にある作品の背景を考察していく「白面のたてがみ」、同じくアガサ・ク

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【ミステリーレビュー】十角館の殺人(アフタヌーンKC)/綾辻行人、清原紘(2019)

【ミステリーレビュー】十角館の殺人(アフタヌーンKC)/綾辻行人、清原紘(2019)

十角館の殺人(アフタヌーンKC)/綾辻行人、清原紘

1987年に発表された綾辻行人の代表作「十角館の殺人」を清原紘のイラストによりコミカライズしたリメイク作品。

内容紹介

解説/感想(ネタバレなし)

映像化不可能と言われた、新本格ミステリーの金字塔。
まさかの実写ドラマ化も話題になっているが、一足先にコミカライズ化されていたのが、アフタヌーンKC版である。
著者である綾辻行人が完全監修。

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【ミステリーレビュー】恋恋蓮歩の演習/森博嗣(2001)

【ミステリーレビュー】恋恋蓮歩の演習/森博嗣(2001)

恋恋蓮歩の演習/森博嗣

"V"シリーズ第六弾となる森博嗣の長編ミステリィ。

内容紹介

解説/感想(ネタバレなし)

サブタイトルは、欺瞞の海という意味を持つ"A Sea of Deceits"。
海上に閉ざされた豪華客船の中で巻き起こる陰謀のぶつかり合いを、上手く表現していると言える。
これまでのシリーズ作品の中でも、特に前作「魔剣天翔」からの流れが重要になっているのが本作だろう。
保呂草へ

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【ミステリーレビュー】変な家/雨穴(2021)

【ミステリーレビュー】変な家/雨穴(2021)

変な家/雨穴

映画版の公開も決定している、ウェブライター雨穴による不動産ミステリー。

内容紹介

解説/感想(ネタバレなし)

もともとはWEBメディア記事として公開されていたルポルタージュ風のホラー・ミステリー。
WEBメディアに出ていた時同様、"筆者"と登場人物の会話を主体に物語が転がっていく作風で、一般的なミステリー小説とは異なる趣である。
YouTubeでも公開されており、小説版はその

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【ライブレポ】Tama Live2024 〜Meet Again〜 2024.2.17

【ライブレポ】Tama Live2024 〜Meet Again〜 2024.2.17

Hysteric BlueやSabãoで活動していたヴォーカリスト、Tamaの復活ライブに行ってきた。
noteでは触れたことがなかったため、少し前置きをしておくと、ヴィジュアル系にハマるのと同タイミングで青春を捧げていたバンドが、Hysteric Blueだった僕。
解散後の活動も追いかけていたのだが、どうしてこれまで触れる機会がなかったのかと言えば、2018年に開催されたSabãoの全国ツアー

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【ミステリーレビュー】ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人/東野圭吾(2020年)

【ミステリーレビュー】ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人/東野圭吾(2020年)

ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人/東野圭吾

2024年に「ブラック・ショーマンと覚醒する女たち」が発表されたことで、晴れてシリーズ作品となった"ブラック・ショーマン"シリーズの第一弾。

内容紹介

解説/感想(ネタバレなし)

まず、驚いたのは探偵役の元マジシャン・神尾武史のキャラクター設定。
名探偵というのは変わり者であることが常ではあるが、ことに東野圭吾が描く名探偵は、ひとりの人間と

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