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番外編1 ライブ

 単発的なイベント等の体験については、番外編としたいと思います。
 すいません、しょっぱなから番外編です。これには訳がありまして、趣味探訪記とともに公開する1か月の家計簿が、相当娯楽費が掛かっている(しかも赤字)になってしまっておりまして、その内訳を説明する必要があると感じたからですね。
 最初の看板で「趣味がない……」なんて言っておきながらこの体たらく。なぜ娯楽費の比率が高かったのか、その理由が今回の記事になります。
 というわけで、番外編という名の「言い訳記事」、いってみましょう。

1 今回の趣味

 ライブに行く

【概要】

 費用:1回17,000ほど
    内訳はチケット代、グッズ代もろもろ
    交通費はかかっていない純額でこれなので、遠征したらさらにUP
 道具:チケット・ペンライト
 時間:4時間程度


2 これまでやらなかった理由

 チケットの値段が高いし、遠征が必要になる可能性が高い場所に住んでいたため、交通費やホテル代を考えると手を出せなかったため。
 また、出費と秤にかけて、出費が軽くなるような推しがいなかったため。

3 今回参加した理由

 ライブのチケットが手に入ったため。
 好きなゲームがあって、その関係のライブなのですが、同じコンテンツが好きな夫が余分にチケットを手に入れることができたということで、誘ってもらいました。


4 今回の目標

 とにかく楽しむ!

5 やってみた感想

①    音響や光に圧倒される

 集合住宅暮らしの方ならわかってもらえると思うんですが、案外音楽を爆音で聞く機会って少ないんですよね。
 家というプライベートなスペースでさえ、結局周りの住民を気にして、本来聞きたい音量より、ちょっと遠慮気味な音量で細々と聞いています。
 イヤフォンすればいいじゃん、って、言う人もいますが、それはちょっと違うんですよ。空間に響く音を耳だけじゃなく、体全体で感じたいわけです。こんなあなたにはライブが持ってこい。大爆音で聞く音楽は気持ちいいですよ。

 あとは光!演出!ですね。非日常感にくらくら酔うことができます。暗い中でぼんやりと浮かび上がるペンライトの光。それを破るかのように降り注ぐ幾筋もの照明の光線。光の効果も没入感を高めてくれます。

②    画面の中の人と会う特別感

 ライブをするような人というのは、スマホの画面の向こう側の住人なので、ふわっと実在を疑っているところがあります。なんとなく、コンテンツとして見てしまうというか。
 そんな人が、実際に同じ空間で、歌って踊って、たまに声がひっくり返ったりして。「ああ、この人たちも同じ人間なんだなあ」と実感できます。

 AIの生成画像が簡単に作れる現在、こういった実感を与えてくれる機会の価値は高まるばかりだと思います。インフレでもありますし、ライブチケットの価格はこれからますます跳ね上がるかもしれませんね。


③    想定外に体力を消費する

 ライブにほぼ行ったことが無い人や、コンサートによく行く人は、ライブって座って音楽聞く感じでしょ?って思っています、本気で。現に私がそうでしたから。
 まさか席は曲の間の休憩タイムに座るもので、あとは立ちっぱなしだなんて想像していませんでした……飛んだり跳ねたりはしなかったので、これは救いでしたね。これで上下運動まで加わったら、私のライフはもうゼロでした。

 あとは、拘束時間が長いので、トイレが心配になります。Twitter(私の唯一の情報源)情報によると、長い映画を見る場合は、餅を事前に食べておくとよいそうです。次はライブ前の腹ごしらえに餅を食べて、ライブに臨みたいと思います。


④    歌いっぱなしではなく、間に余興が挟まれる

 これも知らなかったのですが、ライブって歌いっぱなしじゃないんですね。間に謎の余興が入ります。例えば、トークショーやゲームの新規情報の発表等。この余興の間に裏でバタバタしてるんだろうな、とステージ構成担当と出演者の苦労がしのばれます。


⑤    ペンライトは人権

 夫からペンライトはライブに参加するうえで、あった方が楽しめるから購入した方がよいと言われ、事前に購入していましたが、正解でした。全員全方位ペンライト持ってる。
 もしかしてチケットのおまけにペンライトがついてた?と思うくらいの所持率でした。逆に持ってない人を見かけなかった。もうチケットとセット売りしたらどうでしょう?

 ペンライトはどう使うかというと、ライブ中曲の雰囲気や歌唱する出演者に合わせて色を変えて振ります。たったこんだけですが、地味に楽しい。ただ、空気が読めないタイプだったり、ライブのお作法を勉強していないと、たまに正解の色がわからず苦労します。


⑥    オタクの自意識

 今回私が行ったライブは声優が出演するタイプのライブで、ここに集結したオタクたちは、様々な形で自意識を発露していました。ある者は痛バを作り、ある者はコスプレをし、ある者は新装開店の時に入口に飾ってあるような花を推しに送り、ある者はオレンジのペンライトを2本常にぐるぐると回して光の輪を作っていました。

 私の推しは今回のライブにはいませんでしたので(好きなキャラの声優はいた)、ある程度「ただ観覧する」という気持ちで来ることができました。しかし、これが推しが参加するライブとなると、そうもいかなかったと思います。せっかく推すなら、にわか扱いされたくない。推しがいるのに、何の準備もせずに行く方が恥ずかしい、そんな気分にさせられる空間でした。

 今回は男性の比率が多いライブでしたが、ジャニーズ等、女性が圧倒的なライブって相当オタクたちの自意識が爆発してそうですよね。女性って、愛の重さを競いたがるところがありますし。ホストしかり、追っかけしかり。
 男性でも女性でも、愛が重い人を見るのは大好きです。いつか女性比率が多いライブに行って愛の重さ・自意識の発露に押しつぶされてみたいです。


⑦    「声優」という職業について思いを馳せる

 今回のライブの出演者は、みんな可愛かったです。まるでアイドルでした。声優、特に若手声優は男女問わず「アイドル」としてステージに立つタイプの仕事をすることが多くなっていると思います。顔面の良さ、歌のうまさ、スタイルの良さまで声優に求められる素質になっている。

 思うんですが、一般的に「舞台で歌や踊りを披露したい」と思っていて、「アイドル」をやれるだけの素材を持っていると自負していたら、「アイドル」をやってると思うんですよ。では、声優を目指すのはどんな層かというと、基本的に「顔を出さないで演技ができる」ことにメリットを感じられる人が多いのではと思うんですよね。
 「お前がアイドルなんてできっこない」といわれる顔面でも、声優ならできる、可愛い女の子の皮を被って演技ができる……そんな夢を打ち砕くような時代だな、と感じます。かつていたはずのこういう層は、今はおそらくVtuberとかに流れているんでしょうね。

 あとは、歌唱力が必須スキルとして求められるのも、地味に大変だろうな、と想像します。声の演技と歌唱力は、基本的に別のスキルだと思うんですよね。声量等双方に通じるところもあるとは思いますが。
 しかし、これも男女問わずですが、最近のキャラに客をつけるタイプのコンテンツに出演するキャラは、ほぼ必須でキャラソンを歌わされる運命にありますよね。音痴の声優にはつらい時代です。

 声優の人気が高まり、声優になりたい人が多くなった結果、このような何でも屋現象が起こっていると思うので、今後も声優にマルチな才能が求められる時代は続くと思います。楽しませていただいている立場として、彼ら彼女らの血のにじむような苦労は忘れないようにしたいものです。

6 評価

  楽しかったし、また行きたい。
  ただしはまりすぎに注意。

【理由】

 非日常感・没入感。得難い体験ができます。自分が好きな出演者や推しを見に行くとなればなおさら、参加する価値が高まります。しかし、値段が高いところは考慮すべきポイント。
 私が参加したライブはツアーものなのですが、次の場所では推しが参加するとのこと。思わずチケットの抽選に参加しそうになりましたが、今月の赤字(ライブ参加等による娯楽費が原因の一つ)、そして来月も赤字予定(主に定期券のせい)であることを考えて踏みとどまりました。
 半年~1年ほど間隔をあけて、非日常を日常にしないようにしたいですね。

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