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【TGF2020】中長編作品ジャンル別おススメ(ミステリー・シリアス)

(2021年1月31日一部追記)
全国1億人超のTGFファンの皆さんおはこんにちばんは!富井サカナです。
今日もオラオラと中長編作品を割と適当なジャンル別でおススメします。
(一応、作者が設定したタグをチェックしたうえで内容を見て振り分け)
※後でこっちのジャンルにして、という作者要望があれば移管します
※ジャンル分けが相当に怪しい感じになってきました。温かい目で。

今回はミステリー・シリアスのジャンルの紹介です。
もはやジャンルが自分でも良く分からない感じですが、
これまでのジャンル分けに入らなかったもののうち、
ミステリーに分類されるもの+シリアス・ダークめなものが今回で、
最後に残ったもの(雰囲気明るめ)はまとめて次回という感じです。

ミステリーは自作もそれっぽいものを出しているので好きです。
というかミステリー系エンタメ小説をこよなく愛している?いた?ので、
完全にストライクど真ん中なのがミステリージャンルとなります。
シリアス・ダーク系も割と好物で胸糞展開も楽しめ?ます。
というわけで早速どうぞ。


◇前置き(中長編ジャンル別おススメ共通)

紹介順はプレイ時間1時間超の公開(登録)順、1時間以内の公開順です。
申し訳ないのですが、全作網羅・紹介ではなくおススメ紹介となります。
※プレイ時間15分以内や30分以内の作品群については
 別途既におススメ記事を投稿しておりますのでそちらをご参照ください。

15分以内は紹介率12.5%、30分以内は紹介率22.5%でしたが、
中長編は好きだから思い入れが強いのか単にレベルが高いのか、
全作取り上げる勢いになりましたが、気合で半分くらいに絞りました。
同様のハードルを設けたつもりですが短編好きの皆さん改めてすみません。
おススメしたいけど数を絞るために載せていないものもたくさんあります。
個人的好みと少し合わなかったとか、複数作あるからこっちはいいかとか、
作者さん良い人そうだから気にせず許してくれるかなとか、
取り上げていない作品はそんな場合も含みますのでご容赦ください。

なお、安定の公式サイトへの感想投稿の再利用もしてますw



■ミラーリングサマー

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感想:
シナリオ一本でとんでもない破壊力の作品でした。
設定と構成と伏線の妙を見せつけられました。
大どんでん返し系のADVとして出色の出来でした。
衝撃の結末を是非多くの人に味わってほしいです。

ミステリー一発目はいきなりザ・ミステリーなこちらの作品でした。
私個人には非常に刺さった作品ですが、一般受けの具合が気になります。
実は序盤はイマイチと感じたので、遊ぶつもりなら絶対に必ず最後まで!!
気になって作者さんの読書遍歴を伺ったら、割と趣味が近い感じでした。
こちらの記事で私と小説の趣味が近そうという方は絶対プレイ推奨です。
プレイ後は作者さんのあとがき・裏話も楽しめますので気になる方は是非。

↓こちらの個別感想も是非どうぞ


■熟れない果実

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感想:
冒頭から様々な謎がドーン!と提示されるので、
序盤から好奇心を刺激されてグイグイと引き込まれます。
そして、中盤以降の伏線の回収がとても見事でした。
謎解きの難易度もちょうど良かったように思います。

きちんとした謎解き要素が含まれるミステリーホラーとなります。
フェス全作を見渡しても謎解き要素のあるミステリーはかなり珍しいので、
ミステリー好きは迷わず手を取ることをおススメします!
みんな大好き洋館の見取り図が出てくるのでテンションぶちあげて下さい!
ダークファンタジーの要素もあるのでそちらの属性の方も是非。
作者さんはフェス別作の創作者を取り扱う良作短編ホラーもおススメ。



■シリアルキラーの名前

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感想:
今回のフェスの中でも一際異彩を放っていると感じていましたが、
独特の魅力が炸裂する非常に面白い作品でした。
他の方も仰っていますが遊ばないのはもったいない!!
読み始めると先が気になって一気に夢中でのめり込みました。

作品の公式タグでは「BL」となっておりましたが、こちらに分類しました。
込められた熱量が凄まじい作品で、なんとも説明できない魅力があります。
言語化能力が足りていないせいで感想記事は書いていませんが、
強く心を捉えて離さない不思議な魅力に溢れたゲームとなります。
フリーゲームを遊ぶのはこういうゲームを求めているからかもしれません。
他の方の感想がとても参考になるので、DLページの感想欄を見て下さい!

※以前の記事を公開してからずっと引っかかっていましたが、
 やはり「変わり種のゲーム」の項に本作を追加しました。(2021/01/26)



■フィルム・ラプンツェル

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感想:
どの要素を抜き出しても高クオリティな作品ですが、
何よりもストーリーが非常に強く印象に残りました。
イベントスチルの数は多くないですが、どれも非常に印象的です。
システム面や演出については誰も文句が付けられないレベルと思いました。

好物のジャンルだけあって刺さった作品が連発でテンション上がります!
広義のミステリー(シリアス)作品ということでこちらのジャンルに。
シナリオもグラフィックもひっじょーに!素晴らしい作品になります。
ちなみに作者さんが影響を受けた小説が高尚過ぎてズルい!カッコ良い!
過去作(未プレイですが)やバズったホラーゲーなどもおススメです。
続編も2作同時並行制作中とのことですよ! 公式サイトはオシャレ!

↓こちらの個別感想も是非どうぞ



■かみかくしの夜

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あの、流れに水を差してしまい申し訳ありません。こちら自作です。
フェス参加用に共同制作していた処女作で手待ち時間ができたので、
どうせなのでと以前吉里吉里で作ったゲームをリメイクしたものです。
会心とは言えないもののそこそこのものはできたかなという感覚でしたが、
開幕後に様々な中長編をプレイする度にもっとこうすればに襲われました。
ここで取り上げているのは作者による贔屓目の可能性が大~小(不明)です。
袖振り合うも他生の縁ということで、遊んで頂けると有難いです。
コンセプト・イメージのみでプロット白紙の次作は傑作になる予定です。

↓匿名アンケートの満足度などもプレイ着手のご参考にどうぞ(ネタバレ注意)



■蚕の箱庭

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感想:
とてもエネルギーに満ち満ちた作品だと思いました。
そうです。もちろん、負のエネルギーです。
非常に優れた表現とストーリーを楽しめたので本作はとてもおススメです。ゲームとしての構成だけでなく何より読ませるテキストが素晴らしいです。

わたしとおにいさんのたのしいほのぼのせいかつ(仮)だそうです。
(仮)の部分に作者さんの良心を感じました。むしろタグをご確認ください。
じとっとしたダークなストーリーが好きな方には是非お勧めできます。
プレイ後は裏話・解説を是非。コンビニ人間、未読だから読まないと!
作者さんは過去作多数ですが、遊んだ中でのおススメはコレです。
本作との関連作もコレコレの2つあり、短そうなので後で遊びます!



■隠さなきゃ

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感想:
深く触れませんがゲームとしてのデザインが素晴らしかったです。
しかもそれがストーリーの本質と深く結びついているという。。。
もっとプレイされるべき良作であることは疑いようがありません。
ノベルゲームが好きな方なら楽しめることウケアイです。

ゲームの作り自体がミステリー的なのでミステリー好きに特におススメ。
勝手な個人の感想だとイヤミス的、女性にしか書けないという印象です。
爽快!とは逆。でもドロドロまではいかない謎の感情を刺激されました。
家庭環境が恵まれていれば誰もが健やかに育つわけじゃないよね、という。
本作後もコレコレを公開。時期を逸した方は是非今年の年末にどうぞ!
作者さんの個人サイトは共感できること多々。特に長編が楽しみです!!

↓こちらの個別感想も是非どうぞ



■ユーステティア

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感想:
冒頭のリッチな演出とコミカルなやりとりがとにかく良かったです。
法廷モノに突入か!と思いきや、その後明かされる主人公の変態性癖。
シリアスとコメディの振り幅が大きく、独特の世界に誘われました。
全体的に高いクオリティも含めて唯一無二の作品だと思います。

ジャンルはリーガルミステリーのはずが、テーマ変態とはこれいかに!!
法廷ミステリー×変態という異色のコラボレーション作品となります。
デカデカと変態とありますがドギツいものではないので避けなくてOKです。
変態性癖を抱える青年の苦悩と正義のための戦いをご覧ください!
作者さんは過去作多数昨年のフェス作もとても面白かったです。
作者さんサイトのガイドラインは制作者の方は参考になるはずです。



■多知くんは何も知らない

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感想:
一気にのめりこむように遊ばせて頂きました。
セーブどころか呼吸すら忘れていたんじゃないかというほど熱中しました。
エンディング~エンディング後の演出にも脱帽です。
大きな衝撃を受けました。万人にプレイしてほしい傑作だと思っています。

私が思うこういう作品が作りたい!が作られてしまった。そんな感想です。
30分強のプレイ時間は冒頭から最後まで惹きつけられっぱなしでした。
ゲームと言う媒体の強みを完全に活かした諸々の演出もたまりません。
バッジの使い方も今まで見たティラノ作品ではNo.1だと思います。
私の中ではこういう系作品(まずプレイして!)の完成形みを感じました。
作者さんはゲ制活動休止中らしいのですが、気が向いたら是非再開を!

↓こちらの個別感想も是非どうぞ

※ナチュラルにお漏らししてしまいましたが、
 「本命ど真ん中のノベルゲー」の項に本作を追加しました。(2021/01/27)



■死ぬよりもつらいこと

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感想:
非常に重いテーマに真正面から向き合った作品です。
プレイ中はともかく胸がえぐられるような感覚が続きました。
作品を通じたメッセージはとても深みも納得感もあります。
他のゲームでは味わえない体験が得られました。

本作のテーマは「自殺による喪失からの回復」です。(※シリアス作品)
自殺者は減少傾向にあるもののまだ年に2万人を超える水準ですので、
ほとんどの方は身近な人(親戚・友人)を自殺で失っているのではないかと。
そんな身近ですが扱いにくいテーマを正面から真摯に描いた作品です。
リアルかつメッセージ性の強い作品です。個人的な読後感は良かったです。
過去作一覧も公式サイトから確認できます! 作風が響いた方は是非。



■アイ☆SITE☆マス

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感想:
非常に面白い趣向の意欲作でした。
様々な選択肢を選んで多くのEDを見ると選べる選択肢が増えていきます。
徐々に違和感が明らかになってきて本筋のストーリーが見えてきます。
こういったADVのシステムを活かした作品となっています。

ポップでライトな雰囲気をまとっていますが、ゴリゴリのミステリーです。
アドベンチャーゲームの形式を存分に活かしたミステリー作品なのですが、
投稿サイトに投稿されたフリゲというのも大きな振りとなっています。
作者さん概要の通り一風変わったミステリーをお探しの人におススメです。
アイデア・着想が極めて秀逸であることはプレイ後に感じられるはずです。
広義の同じような作風で是非次回作も!と期待してしまう作者さんです。



■too late but

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感想:
創作者の方には多かれ少なかれ必ず心に響く、素敵な物語でした。
主人公の人生はとても価値がある、素晴らしいものだったと感じました。
ゲームの進捗度合いの表示など遊び手のことを考えた作りが嬉しいです。
クリア後のあとがきや人物紹介も堪能させて頂きました。

創作者の救済となるようなリアルかつ前向きなお話です。
多くの広義の創作者の心に響くのも必然の作品だと感じました。
Vtuberさんのフリーゲーム紹介企画で本作が取り上げられてますので、
興味を持った方はこちらから視聴されるのも良いかもしれません。
今フェスは3本出しですが、過去作も全て短めで面白いので是非お気軽に。
本職(ドール)メインのサークル公式サイトはメチャクチャ充実してます!



■吹き溜まりの彼女

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感想:
与えられた衝撃が強すぎて何とも言葉を失うような作品でした。。
ちょっと刺激が強めのため、プレイ後の精神的なダメージのみ要注意です。
個人的には普遍的に転がっているリアルさを感じました。
彼女の境遇から結末まで、ありそうな出来事なだけに心がえぐられました。

作者さんの作品概要は「軽微なアダルト描写、鬱要素があります」ですが、
軽微なのはアダルトだけで、鬱は全開俗に言う胸糞作品となります。
個人的には今フェスナンバーワン鬱ゲーで間違いありません。
プレイ後はどん底感情になれますので、プレイ時はその点ご留意です。
なお、近いうちに作者さんシナリオのアダルトゲーが遊べる模様。
18歳以上の紳士淑女の皆さんは絶対に見逃しちゃいけませんよ!楽しみ。



■擬態する群衆

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感想:
同じシチュエーションから始まる5つのオムニバスとなります。
各エピソード間には関連性がありませんが、
だからこそ各話が独立した様々な趣向が楽しめました。
タイトル名とタイトル画面がとても印象的です。

各編綺麗にオチの付いたオムニバス短編集です。個人的にとても好みです。
大っぴらには書いていませんが、完全にミステリーなのでファンは是非。
生活の中で電車通勤・通学をしている方は車内スマホプレイが良いかも。
作者さんのあとがきは制作の裏側が垣間見えるとても貴重な内容でした。
他作品のあとがきも充実しているので併せて読むと非常に興味深いです。
ミステリ要素もある別のフェス参加作も面白かったです。併せてどうぞ。



■自殺録

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感想:
個人的に大好物の隔離された閉ざされた施設が舞台です。
特殊な環境で辛めの境遇に置かれた主人公の物語です。
冒頭の完璧と思える掴みから始まり、ずっと作品世界に熱中しました。
グラフィックや演出、途中の展開から結末まで、とても満足でした。

・ネタバレを避けて説明するのが難しい
・作者さんがネタバレを好まなそうな雰囲気を感じる
・投稿された本作以外の情報がほとんどオープンでない
ので書く内容に困っておりますが、何の迷いもなくおススメ作です。
タイトルやDLページの印象ほど人を選ぶような内容ではないと思います。
ミステリ要素は記憶ではあまりなくシリアス・ダーク枠での選出です。



■お前のスパチャで世界を救え

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感想:
プレイ冒頭のにあちゃんの圧倒的な可愛さに衝撃を受けました!
で、やっぱり一気に最後まで遊ばせて頂きました。
皆さんそうだと思いますが黄色い人を大プッシュです。好き過ぎる!
大ヒットも納得のとっても面白く完成度も高いゲームでした。

今フェスに万人単位の集客を行ったスーパーアイドルにあちゃんです!
この括りとこの並びとこのタイトル画面だと不穏感がハンパないですが、
全然ダークな話ではないので誤解なきよう。(タグ通りミステリ枠で選出)
結末だけは複数EDがあっても好みが分かれるかもしれませんが、
本作未プレイでフェスの閉幕を迎えるとか流石にナシ寄りのナシですよ!!
これで処女作とかホント作者さんったら恐ろしい子!攻略情報もあるよん。



◇おわりに

というわけで本記事はこれまでとします。

引用のために公式サイトで自分の感想を眺めていると、
何度か見直したはずなのに思いのほか誤字があってちょい凹みます。
人様のゲームの紹介欄程度の短文で誤字ってしまうくらいなので、
そりゃ自作ゲームのテキストから誤字が消えないわけです。

今更ですが公式サイトのあらすじなどを転記した方が良かったですかね。
私は直ぐに出典を当たるタイプなので情報の重複を避けましたが、
普通は作者名とかプレイ時間とかそう言うのを書いた方が良かった?
自分の感想に感想を重ねる感想ストロングスタイルで失礼致しました。
「こうした方が参考になるよ」の声が複数集まれば今後考えます。

というわけで中長編のおススメ作紹介は次回で完結(予定)です。
フェス閉幕に向けて少しでもプレイの参考になればと思っています。

以上、富井サカナでした。


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