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まだ間に合う

このマガジンでは、まとまりきれてない考えごとの断片を置いていきます。
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前の三部作が風呂敷だいぶ広げすぎてちょっと疲れちゃったので、今回は思いつくままわらわらわらわら書いてゆきます。

駄文には変わりないけれど、やさしいみなさま方に、どうかお付き合いいただきたく。


3月も序盤を過ぎて、1年も5分の1くらいの地点に差し掛かろうかというところまできて。

前に妄想で書いた「1年9イニング」論でいうと、2回の裏の1アウトくらいまで進んできていて、先行された1点を返したような感じのあるこのイニングなのだけど、その解説はまた今度。


年初に威勢よく1年の目標なんかを立てたりして、それに向かってうまく走り出せる人なんかはほんとに尊敬するところなのだけど、私なんかは「どうせ何が起こるかわかんないし」などと難癖つけては目標設定自体を回避したりするもので、スタートダッシュなんてかけられるわけもなく、毎年だいたいこのあたりで「わ、もう5分の1とか過ぎちゃうの…?」と意味もなく焦ったりなどして、いや、もとい焦る理由になるような目標設定をしてないのであるから正確には焦ったようなフリをして、また過ぎゆく時を見送っていたりして。

しかし、私はそれで毎年のことだから至極平気なのだけど、同じように1年のスタートダッシュに出遅れ組のみなさんのなかにはそれを悔いるタイプの生真面目な方もいるかもしれない、そんな方に朗報で。


実は3月は古代ローマの暦では1年の始まりの月であるので、ここからスタートと考えることも間違いではなく、1月と2月のつまずきはいったんなかったことにしてしまうという手があって。


このカラクリの解説は国立天文台のページにあるので見てもらいたいのだけれども、いやまあ確かに「春、夏、秋、冬」っていうふうに四季を数えるのだから年初は春からでいいはずで、そこに古来のお墨付きがついてるっていうのであるから、これはもう使わぬ手はなくて。

考えてみれば、2月だって旧暦の正月があって、中国のみなさんなんかにとってはここが起点であるはずで、1月だけいったん忘れてしまって、「私の今年の始まりはあそこだった」なんて今から遡って定め直したってかまわない。

個人的なことを言うと3月は誕生日があったりするので、なおのこと「また1年の始まり」という言葉のあてはまるタイミングではあるのであって。


しかし、仮に、万が一、もしも3月も思うようにいかなかった御仁も、どうか安心してほしい。

ありがたいことに4月にだって、世の中に「新年度」の空気が漂う。

まだ間に合う。

さらに5月は、これもごく個人的な話だけれど、前に働いてた会社が4月末決算だったので年度初めにあたる月であったりして、もちろん今現在は関係ない会社なのだけど、どこかの会社の誰かさんがここからスタートするのであるから、自分の勝手なスタート地点を定めるにあたって、それに合わせちゃいけない決まりなどなく、いや同様にそれに合わせる理由もないのだけれど、誰に非難される筋合いもないというわけで。

さらに6月、世の中の経理部のみなさんにとっては、3月末決算の会社の決算締め作業や監査がだいたい5月末まで行われるので、ようやく取り戻す通常営業。やっとまた定時退社の平和な日々が再スタートなんて人もいて。

7月…、(略。


いやもう、それ言い出したら決算月なんて毎月どっかの会社がそうなんだからなんでもありじゃないかと言われてしまえば確かにそうではあるのだけれど、知らない誰かと妙な連帯を感じるような、感じないような、「1人じゃない」とは思えるかもしれないような、やっぱり思えないような気がしてくるもので。

きっと3月が終わると、「もう4分の1が過ぎたね…!」なんて知ったような顔をして煽ってきたり、焦ったフリのくせに同意を求めてくるような輩が多分にして現れるので、そういうものに出くわした場合にも、「いや、私はまだ全然これから始まりますけど」と涼しい顔でかわしてもらいたいという、願いにも、言い訳にも、屁理屈にも似た考えごとを、ここに置いておきますね。


#雑感 #日常 #暦

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