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BARのススメ:楽しく本気のクロージングとネゴシエーションを眺めてみる。

こんばんは。本日5月18日(金)、サカナは北九州の小倉に仕事をしにきています。新しく創った社団法人の話をするはずが、なんかスナックのママをさせられるそうです。意味が全くわかりませんが演ってみよ、スナックサカナ!

で、タイトルに戻りますが今回は番外編です。趣味がBAR通いで、過去3年ほど前、たぶんほぼ毎日BARにいました。友達のBARの片隅で飲みながら、または仕事しながら、いろんな人生模様を観察してきました。

そこで、そこそこ慣れてくると、BARでは毎日ドラマティックな出来事が発生しているということに気づいたんです。

例えば、意中のお姉さんを口説こうとする自称、社長のおっさん。昼間は知らないですが、いかに自分がすごいか、そして女性がいかに魅力的か喋り必死に口説こうとしています。女性の方は慣れたプロの飲み手。

どうです?このおっさんは、必死にクロージングとネゴシエーションに励んでいるわけですよ。それをいなすお姉さんのテクニックもすごいですが。

この時のサカナは「おっさんこの労力を昼間の仕事で発揮しなさいよ。マジで」と思いながら、ニコニコ眺めています。

こういうのを毎日眺めていると、人の人生を擬似体験しながら第三者として観戦もでき、いいパターン、だめなパターンそれぞれ学習し放題だなと感銘をうけました。飲み代は置いておいても無料で人生ドラマが観れるんですよ。観なきゃ損します。

過去観てきた数百を超える会話パターンで、ある傾向が見えてきました。会話が続くステップと途中で途切れ、一晩の勝負に失敗するパターンが。

良いパターンの場合
おっさんは、ちゃんとお姉さんの話に耳を傾け「傾聴」しているんです。
どんな内容でも一度聞いてあげ理解して「ウンウン、そうだよね」と返事をする。そこで肯定

相手の女性は「この男性は私の話を否定しない?いい人かも?」と心の警戒が少しずつ溶けています。ちゃんとした自己紹介や踏み込んだ話はそのあとに始まります。そして、今まで話を聞いた相手の女性の趣味趣向を理解した上でオススメのカクテルを出す。そして感激させたあと、楽しくなるような話を語りはじめるのです。

悪いパターンの場合
おっさんは、自分がいかに金持ちか自慢をはじめます。そして、これ見よがしにドンペリをボトルで開け、お姉さんを酔わせようと飲ませます。お姉さんからすれば、ドンペリなんて他の男と仕事で散々飲んで大した関心もないしむしろ飲み飽きてるくらいです。

お姉さんは思うでしょう「ああーこの男はないわ、まあ仕事だけの関係ね」と心は閉ざされたまま、いいとこ同伴でよくお金を出すおっさんだな。という認識で距離が全く縮まっていません。

比較をすると1つ明確に違う点がありました。

女性には、お金で買えないであろう体験というギフトを先に渡してます

なんていい男なんだろう。と同性ながら気づかされるものがあります。

そして、良いパターンの場合は、次のステップに進みます。

一晩ではなく、何度も、何晩も同じ女性とBARで逢い「髪少し切った?似合うよ」と僅かな変化も見逃さず、その点を褒めます。さらに毎日どんなことがあったのか少しずつ語り、音楽、雑誌、テレビ、ファッションなど相手に関心がありそうなポイントをうまく引き出しながら会話を繋げて行きます

1つのテーマで続かない場合、別のテーマの話をするなど機転だけでなく
前回話をした内容をすべて覚えていて

「そういえばこの前のはどうだった?」
という展開を進めることもしています。

ここで思ったのは、おっさんいや、彼と言い直しましょう
彼は一晩でクロージングをしようとはしていません。5日でも10日でも30日でも長い時間をかけてでも付き添い一緒に飲む覚悟の上でやっている。そうでなければこんな芸当はとてもできはしないという気づきです。

さて、次はネゴシエーション(交渉術)の話に移りましょう。

会計でモメた時や相手に気を悪くさせてしまった時、彼はきっと「しまった」と思いながら行動します。

すべて自己主張をするのではなく、問題解決のため話し合いをします

全部出す彼に納得しない女性に対して

じゃあここは僕が出すけど、美味しいっておすすめしてたお店でご馳走してくれないかな?君のオススメなら間違いないと思っててさ

とちゃんと意思を明確に伝えた上で、相手を持ち上げてから合意できそうなポイントまで着地させます。

そこまで言われると女性も嫌な気分にならないんじゃないでしょうか?結局女性は納得をして、次回の約束の時にそのお店にいくことになりました。抜け目ない彼は女性の見えないところで約束したお店の予約をしていました。御見事!

ここで「ネゴシエーションは対立行為ではなく協力しながら合意できるポイントを見定める協同作業なんだな」と理解しました。  

そして実践へ

こういうすばらしいものを観ると興味が湧くものです。
彼を模範にファッションから、相手に対する所作(主に気遣いの面)を覚えたり、色々なお店のマスターと仲良くなれるよう、気に入ったあと同じお店に二晩〜三晩と通い続け顔を覚えてもらえるようにしたり、会話の引き出しを増やしたり色々とやってみました。

当時27歳でしたが、徐々にこういうことをして行くと、相手も人間です。どのお店でも、どこの誰と飲んでも自然と会話できるようになり仕事でも人と話すことについて躊躇がなくなりました。

今でやっと意識して気づいたのは、物事はいろんな側面があれども
「おもてなしの心によって問題解決に向かって進むことは可能」
だという事実です。

で、結局アンタは口説けたりするの?みたいなこと言われそうなので先に言います。

男友達や女友達もとにかく沢山の良い出会いに恵まれ友人が増えましたし今も増え続けています。けれども、意中の女性は立派な彼氏がいたので口説けてないというか口説くべきじゃないな〜とひきました。

まあ、そのうち素敵な出会いもあるでしょう。それではまた次回!


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