懐事情は懐が深い人に話すべき

先月末、残りの有利子奨学金を一括返済した。
マスター課程時から払い続けておて、時には払えない時もあったけど、遅延はしても払い続けてきた。
20歳を越えて年金も払い、22歳を過ぎたら年金と併せて奨学金の返済ダブル払い、
就職した時もそこに家賃や生活費等を自分で賄ってきた。
その時は、今の自分がどうなってるかなんてわからないもので、その時もカツカツな懐事情だったけど、なんとかひとりでも少しは良い暮らし維持していた。でも貯金なんてできるほどの余裕はなかった。それでも楽しく生活していた。
未来にこんなに困窮するなんて思いもよらなかった。

お金の相談って私のなかでとても恥ずかしいもので、何よりこれまで自分でやりくりしてきたから、そのプライドもあった。
お金は人に頼っていたら後からバチがあたる、みたいな。実際は困窮しているのに、なかなか言い出せなかった。なんか、自分の懐事情ってひとに話すのは大人気ないというか、決して楽しい話ではないから遠慮してしまうというか。

困窮している私が何故一括返済できたか。
それは両親にようやく助けて欲しい事を話せたから。
甘えてると思われても仕方ないけれども、毎月月末近くになると支払えるかどうか、頭を悩ませて、メンタル的にも不安定になってしまう。
両親からしたら奨学金を払うのは親の責任もある、言ってくれたのもあり、前借りということで残りの返済を済ませた。
大体3年行かないくらいで支払い終わるくらいだったけど、その年月の間に自分自身で払い続けるのは負荷かかりすぎる。
毎月悩みのタネになるなら、一括で返そうと言ってもらえたので、泣きながら甘えた。
運がいいのかもしれない。親が返済できないときには代わりに返済するからと言われてたけど、そこに甘えてしまってはいけない、自立するためにお金を稼ぐことに貪欲にならないと、仕事をしないと、と無意識に焦って転んでしまった。

自分自身ではどういう計画でいけばいいのかなんてわからない。計画が建てられない。
でも時間は過ぎていき、また毎月の返済に悩まされる。
もう頼る綱が親しかいなかった。
前借りで残りの額を支払った時に、ようやくひとつの返済から脱せたという安堵感があった。
決して安くはない返済額。
私が使ったらお金だから、という意地あったけど、親からしたら借りさせてしまったお金だった。

ひとつずつ期末のものを済ませていく。
それが難しいことだったけど、周りに話したらちゃんとわかってくれていた。
むしろ言い出すのを待っていたのかもしれない。
SOSを出すって私自身課題でもあるけど、本当に難しいけど、案外口に出してみたら解決策は沢山あったんだね。
とりあえず、一個、返済終わり。

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