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大谷翔平のバットフリップは、まるで・・・

写真は35号ホームランを打った直後の大谷翔平の華麗なバットフリップだ。

私はこれを見て、まるで歌舞伎の「見得(みえ)」のようだと思った。

市川團十郎『雷神不動北山櫻』粂寺弾正

当然、大向こうならぬ観客席からは歓声という名の一声がかかる。

私がもしその場にいたら「よっ、大谷! 世界一!!」と声をかけたに違いない。

歌舞伎の「見得」は、感情の高まりなどを表現するために、演技の途中で一瞬ポーズをつくって静止する演技をさし、その人物をクローズアップさせる効果がある。

一方、バットフリップとは、ホームランを確信した打者が一瞬止まり、バットを華麗に放り投げることを言う。

一歩間違ったら「下品」で粗野な行為とみなされる。

プロ野球も観客を意識したショーであるとするならば、これは、野球の華の一つとも言え、適切な場面でのバットフリップは会場をさらに盛り上げる演出となる。

一方で相手投手への敬意を欠くと、投手から報復を受けることもあるらしい。

昨日の大谷翔平のバットフリップは、敵将や相手投手も納得の最高のタイミングで行った見事な「見得」であり、彼がゆっくり走った塁間はまさに「花道」だった。

彼が現在の大リーグでは、一番の花形役者であることを示したシーンだった。 

 お見事!!

大谷翔平の大ファン 成願義夫

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