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フットボールのダイヤモンド・オフェンス における攻撃サポートの構造化3 (要約)

今回は、スペインサッカーコーチングコース・レベル3(S級相当)の卒業論文の要約です。スペイン語、カタルーニャ語、英語、日本語で書きましたので日本語バージョンを掲載します。A4サイズ1枚という規定の中で書きました。要約がシンプルすぎてわかりずらいかも知れませんがご了承ください。補足として、ダイヤモンド・オフェンスの図二つを載せました。

イントロダクション

フットボールを愛する多くの人々はゴールシーンを観ること、ゴールすることが好きだと思う。しかし、ほんのわずかしか、攻撃戦術であるフットボールのダイヤモンド・オフェンスについての研究がされていないか、もしくは公開されていない。


課 題

ダイヤモンド・オフェンスの構造に関して、次の質問に答えようと試みた。

1.どのようにして相手のプレーを読むのか? 

2.どのようにして即興プレーを創造するのか? 

3.どのようにしてファイナルゾーンで最適なプレーをするのか? 

4.どのようにしてフットボールのダイヤモンド・オフェンスのトレーニング方法を作成するのか?


方法論

フットボールのダイヤモンド・オフェンスはテックス・ウインターが考案したトライアングル・オフェンスをベースにして考えたものである。フットボールのダイヤモンド・オフェンスにおける攻撃サポートの構造化の基本は、ボール保持者に「4つのプレーオプション+個人プレー(前進:運ぶドリブル、ドリブル等の個人プレー)」と「4つのパスコースオプション」を提供することである。

4つのプレーオプション+個人プレー:ボール保持者のプレーの優先順位

1. 縦パス 2. 斜めのパス 3. 前進(個人プレー) 4. 横パス 5. バックパス


4つのパスコースオプション:ウイングの選手がサイドでボールを保持した時

1. 斜めのパスをトップへ入れる、ポストプレー 

2. バックパス、サイドチェンジ

3. 横パス、ライン間の選手にボールをパスする 

4. 同サイドのゾーンにいる選手への縦パス

結 論

プレー中の選手は、味方の選手と相互作用し、無意識的に自己組織化する。その結果、創発が起こり、それが即興プレーという形で現れるのだろうと考える。この即興プレーこそがフットボールのダイヤモンド・オフェンスの本質である。


実 践

コーチにとっての有効性:コーチにとってファイナルゾーンの攻撃方法を構築するための基礎となる。

選手にとっての有効性:選手にとってファイナルゾーンを攻撃するための基礎となる。

キーワード:ダイヤモンド・オフェンス、トライアングル・オフェンス、プレーを読む、即興プレー。


参考文献

Coach Nick. The Triangle Offense Part 1: How The Lakers And Bulls Won Titles. (25, 10, 2013). https://www.youtube.com/watch?v=eewCYox5MuI. 

Coach Nick. The Triangle Offense Part 2: How Chris Paul Would Dominate In It. (26,10, 2013). https://www.youtube.com/watch?v=p1eC9KA0wHw.

FCF. “Apuntes Tercer nivel CAR El juego Colectivo.” (2017). 

Winter, Tex. The Triple-post Offense: Sideline Triangle. Ag Press, (1997).


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