見出し画像

久しぶりの小児科

息子が熱を出した、ものすごく久しぶりである。

赤い顔をしてしんどそう…ただの風邪じゃないな、インフルエンザかしら。
しんどいなら寝ていた方がいいと思ったが、息子が病院へ連れて行ってくれというので行くことにした。かかりつけの内科がないので、行き慣れた小児科に。

18だけど見てもらえるだろう、昔しょっちゅう行った小児科に三年ぶりくらいに行ってみる。
「お熱の部屋があいてないので車で待っていてください、あいたら電話します。」と言われ、車で待つ。結構待ってから電話があり、二階の個室に入れてもらった。
アンパンマンやレンジャーの絵本、童話が置いてあるお部屋。

看護師さんに「大きくなったねえ、インフルエンザの検査しとく?」と言われ、お願いする。

結果はやはりインフルエンザ…そうだろうねえ。

先生が診察に来られ「おおきゅうなったのう、何年生?」
息子「高3です」
先生「しんどそうじゃのう、昔お母さんがインフルエンザになった時も酷かったよねえ?」

私「…なんでそんな15年も前のことを覚えてらっしゃる?」
横から口を出すわたし。
先生「覚えとるよ、あんときゃ酷かったけんねえ」

この小児科にはよく通ったのだ。

先生「おうっ聴診器忘れた、取ってくるっ」
バタバタと一階に降りられる先生。
ここは二階発熱患者用の個室、診察室は一階にあるのだ…。

私「先生変わらんね
息子「うん」
私「ここにおったら病気なのに楽しくなるね」

楽しくなるとは不謹慎なのだが、落ち着くのだ
ホッとするというのか。

もう大きいし、重病ではないので、病院にいても不安ではない。
でも、小さい頃は本当に心配で不安で、この小児科に来たことが何度もあった。
その都度先生に診察してもらって安心した記憶、その後元気になった記憶
ここで絵本を読みながら診察を待ち、お茶目なおじいちゃん先生とのやり取りを思い出す。

ここに連れて来て良かった。
もう大きいから連れて行くだけにして付き添わなくてもいいかな、とも思っていたのだが、ついて行って良かった。
私も元気になった。

病院に限らず、安心できる場所であり、信頼できるひとであるのは大事だとつくづく思う。
それは、一朝一夕にはいかないということも。

早く元気になりますように。
私にうつりませんように…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?