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『3年間不登校だった娘と、自分が好きじゃなかった私が、前へ一歩踏み出すまで』②
🍀現在小学6年生の娘が、3年間の不登校生活から、この春、自分の意志で転校し、学校というフィールドへ踏み出し、同時に中学生の姉と2人で四国八十八ヶ所歩き遍路巡りの旅へ挑戦することに🚶🚶
そんな娘と母である私と家族のストーリーの記録です。🍀
2.「明日は行く」
小学2年生のある冬の朝、うつむきながら「学校いきたくない」と言った娘。
1日休んだその日の夜、「明日は学校に行くから!」とやけにハイテンションにランドセルを準備し、宿題をして、
「寝坊したらあかんから!」と、
制服まで着て就寝。
ホッとする私。
娘の「明日は行く」を信じて疑いもしませんでした。
翌朝。
ノロノロと起きてきた娘の顔は
まるでお地蔵さんのように固まり、
台所の机の椅子に座ったままでじっとうつむいたまま。
「どうしたん?何か嫌なことでもあったんか?」
登校班の集合時間を気にしながら、
イライラ気味に急かした私。
ギュッと唇を噛み締めたまま、
みるみるうちに娘の瞳に涙が溢れ、
それを見た私はさらにオロオロしながらヒートアップ。
「なんにも言わんかったらわからんやん!」
「明日は行くって、言ってたやん!」
‥‥‥それからの日々は、まさに修羅場の毎日。
「明日は行く」と言いながら、
「やっぱり休む」を繰り返す娘を前に、
焦り、怒り、動揺、不安、
いろんな感情の嵐の吹き荒れる中で
私は完全にパニックになっていました。
「学校行かなあかんやろ!なんであんただけわがままなんや!嘘つきか!」
と、嫌がる娘を無理やり車に乗せようと家から引きずり出し、脅し、
「何でも買ってあげるから!お願いやから学校行って!」と拝み倒し。
でもそうすればそうするほど、娘の顔から表情は消え、身体はこわばり、
気がつけばすべての指の爪は、自分で噛んだせいでいつも血だらけになっていました。
今から思えば、本当に娘に、ひどいことをしてしまったな、と思います😣
娘が学校に行きたくないと言い始めたのは、くしくも上の長男の高校入試の直前。
初めての我が子の私立入試を直前に控え、塾の送り迎え、自分のフルタイムの仕事の繁忙期も重なり、ピリピリとしていた私。
そう。
誰よりも本当に休みたかったのは、私自身だったのです。
休みたいのに休めない。
それなのに。
娘は「休みたい」と言って休んでいる。
「学校は行くべきだ」
「休むなんて怠けてる」
私の心の中は、とまどいと怒りで
いっぱいに埋め尽くされ、
まるで真っ暗闇の嵐の中に放り込まれたようでした。
そしてそれに追い打ちをかけたのは、
毎朝の学校への「休みます」という
連絡の電話。
罪悪感に苛まれ、自分が悪いわけでもないのに、「すみません」と謝る私。
夕方、仕事から帰った主人の
「今日も学校行ってなかったんか」の一言さえ、私を責められていると感じて、夫婦喧嘩の日々。
身を縮こまらせ、どんどん表情を無くしていく娘を膝に抱きながら、
「もうどこか、誰も私のことを知らない場所に行ってしまいたい」と思い詰めた夜もありました。
そして、事件は起こるのです😌
(③へ続く)
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