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16タイプ性格診断で幸せになれるの?

無料性格診断テスト、性格タイプ詳細説明、人間関係およびキャリアのアドバイス | 16Personalities
松岡茉優さんと伊藤沙莉さんのラジオ番組『お互いさまっす』でこの16タイプ性格診断「MBTI診断」を受けていました。
一緒に僕もやってみました。
結果は「INFJ 提唱者」でした。
お二人の診断結果は覚えていません。ご興味がありましたらラジオを聴いてみてください。

さて、今回はタイトルにもありますように「MBTI診断で幸せになれる?」という問い掛けです。
僕の考えを先に述べますと、「それはどうなんだろ」という感じ。

■カテゴライズやレッテル貼りをしたがる人々

ここから少し砕けた言い方をしていきますね。
そもそもな話、自分の性格って知りたい?すでに自分で分かってるでしょ?診断して「あぁやっぱりこういう性格なんだ自分は」と知ってどうするんだろ。
相手にしてもそう。相手が主人公タイプだったからってあなたの態度は変わるんですか?仲介者タイプと知って「あぁやっぱり、分かる分かる」って言うの?それになんの意味が?

僕が感じるのは、平成の中頃以降、「自分はこういう人物です」というプレゼンが必要になってきた気がします。昔は見た目でヤンキーとか優等生とかおたくとかが分かり、それに伴いコミュニケーション方法や関わる人もいちいち探らなくて済んだ。
平成中期以降は見た目でどんな性質の人物かすぐには分からなくなりました。
みんな似たような恰好になるユニクロ化や、CD売り上げチャートの形骸化(握手券商法やジャケット商法の激化による)によってどんな人物なのか話してみるまで分からないという状況が多くなりました。

コミュニケーションが苦手と自覚するアニメオタクやロリータファッションを愛する女性たちは、オタクであることをバッヂなどでアピールしたり、ファッションによりロリータ好きであるというスタイルを見る人に提示していきます。
その一方で、オタクであることを隠して生活する人は没個性的な恰好で世間に擬態していきました。
「見た目フツウなのにめっちゃマニアックな音楽聴いてるんですね」というようなことを経験した方も多いのではないでしょうか。

つまりこの、世間に擬態した人がなんだかよくわからない、という不安が今もなお流行っている16タイプ性格診断に頼る傾向を生んだのではないか、というのが僕の読みです。
早い話が「見た目でどんな人かわからない。だから16タイプのどれかカテゴライズして安心したい」ということですね。

■血液型性格診断は信じないけど16タイプ性格診断は信じる?

僕は血液型性格診断を信じていません。
A、B、O、ABのタイプにある性格は、多かれ少なかれ誰でも所有しているものでしょう。
状況によって変わるでしょうし。
つまり「何言ったって当たるだろ」ってことです。

では16タイプ性格診断はどうか。
質問が大量にあるため、ある程度は回答者の傾向が絞れていく感じがします。
ですが血液型性格診断と同じように、別のタイプでも自分の中に存在する性格に近いと感じます。

人って単純じゃない。
時代性によって。関わってきた人物によって。出会った作品によって。いろんな色や姿を変えるものです。

そもそもな話、16タイプ性格診断で出た結果によって接する人を振り分けていくんですか?
診断結果で相性が悪いと知ったから別れるの?相性が良ければ苦手な人にも近づくの?そんな単純な話じゃなくないですか?

■幸せになるために必要なこと

僕がいつも大事にしていることは「それは幸せへの道へとつながっているか」を考えることです。
誰かをカテゴライズしたりレッテルを貼る行為は、自分の幸せへの道にはつながっていません。
そしてそれは16タイプ性格診断に限りません。
「男だから」「女だから」という見方はだいぶ薄まってきました。
ですが今は「陰謀論者だから」「オヂだから」という偏見が強まっているように感じます。

カテゴライズすることでコミュニケーションを取らなくて良い理由を捻出しているのではないでしょうか。
対話する価値が無いのだと。対話しても徒労だと。しない理由探しのために16タイプ性格診断を使っているのではないでしょうか。

心も身体も閉じて行った先に幸せへの道は見えますか?
僕は、楽して幸せになれない、と思って生きています。
面倒だったり、徒労だったり、損したり。
その先に幸せへの道が見えてくるのだと思って生きています。

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