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初心者必見80のコツ!文章力を底上げするオススメ本

こんにちは、Webライターの坂本です。

日々の仕事で「文章を書いても、自分の意志がなかなか相手に伝わらない」とか、「文章力がなく、まとまった文章が書けない」といった悩みを抱いた経験はありませんか?

取引先とのビジネスメールや、社内チームの情報共有など、あらゆる場面で文章を書くことが求められる今の時代。

文章の書き方一つで、仕事のスピードは変わります。

文章が上手いほど意思疎通はスムーズになり、余計な確認の手間が発生しないのです。

ただ、文章で上手くメッセージを伝えられないとしても、それはセンスの問題ではありません。

実は「ちょっとしたコツ」を知るだけで、想いを100%伝えられる文章を書けます。つまりあなたも、文章のプロになれるんです。

今回の記事では、そんなあなたのために、文章で伝えたいことが思い通りに伝わる80のコツがのっている『伝わる!文章力が身につく本』をご紹介します。

この本に書かれたコツを取り入れるだけで、あらゆるやり取りが円滑に進むようになります。

仕事に活かせることはもちろん、メールで友人から「それどういう意味?」と返ってくることもなくなるでしょう。

ぜひ、最後まで読み進めてみてください。

『伝わる!文章力が身につく本』とは?

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文章の指導歴24年という実績をもつ著者、小笠原信之さんの『伝わる!文章力が身につく本』は全4章の構成となっていて、項目ごとに例文とその改善例が示してあり、とてもわかりやすく作られているのが特徴です。

では、ここからは全4章にそれぞれ、どのような内容が書いてあるか順番に解説していきます。

第1章「文の土台を固めよう」

『伝わる!文章力が身につく本』の第1章となる「文の土台を固めよう」では、それぞれ以下のような項目に分けて、文章のコツを解説してくれています。

・正確に伝える
・あいまいさをなくす
・スッキリさせる
・言葉のレベルをそろえる
・構文を意識する

この第1章では、文の中で何が主語なのか、それぞれがどの述語につながるかといった主語と述語の位置関係や、適切な漢字とひらがなの使い分け方などが解説されています。

つまり、普段なんとなく書いていては、間違えてしまうような基礎的な文章のコツを知ることができるんです。

この章をていねいに学習すれば、正しい文章を書くことができるようになるので、「これから文章の仕事を始めたい!」という方にはぜひ、読んでいただきたい部分です。

第2章「内容を豊かにしよう」

そして、第2章のテーマとなるのが、「内容を豊かにしよう」というものです。

それぞれ以下のような項目に分けられていて、ここでは文章に緩急をつける力が身につく内容が学べます。

・文に変化をつける
・ステレオタイプ表現に注意する
・表現を引き締める
・文をやわらかくする
・文に動きを出す
・文にひと味加える
・品を良くする
・インパクトを強める
・読み手を説得する

中でも、80のコツ中33個目のコツである「無駄を徹底的に削る」というコツは、上司に重要な内容を伝えるときや、外部の人に仕事内容を伝える際にとても役立ちます。

文章に無駄が多ければ、本当に伝えたい情報が埋もれてしまうため、不要な部分は削ってしまった方が良いのです。

このコツを紹介しているページでは、初心者がていねいに書きすぎて長くなってしまう1文を、以下のようにどうやって削ればわかりやすくなるかを教えてくれています。

原文
ペットを飼えるマンションには、どのような設備が備えられているのか。市内のマンションでは、共用設備として、散歩から帰ってきた時のための足洗い場や汚物ダストが設置されているほか、室内にはペットの感電防止のためにコンセントが高めの位置に設置されているというような配慮がされている。(137字)

改善例
市内のペット可マンションには、共用設備として散歩からの帰宅時の足洗iい場や汚物ダストがあり、室内コンセントがペットの感電防止に高めの位置につけられてある。(75文字)

引用元:小笠原信之(2011)『伝わる! 文章力が身につく本』株式会社 高橋書店

特に文章力に自信がない方は、無駄な文章を削って何がいいたいかをはっきりさせるだけでも、相手の理解度は変わってくるので、ぜひチェックしてみてください。

第3章「語法を意識しよう」

第3章では「語法を意識しよう」をテーマに、以下の項目に解説が行われています。

・主語
・助詞
・助動詞
・副詞
・述語、述部

この章にのっている58個目のコツ「主部と述部(~したのは~からだ)」では、文章を書くことに慣れていない人に多い、文の前半(主部)と後半(述部)が対応していないような、文のねじれを克服できます。

次の原文を見てください。

原文
B市の会社が成功したのは、社員にやる気があったのだ。

この文では、前半の「~したのは」を「~のだ」で受けています。

しかし、ここでは理由説明文となるので、本来の正しい受け方は以下の改善例のようになります。

改善例
B市の会社が成功したのは、社員にやる気があったからだ。

そのほかにも、「~には、~がある」のパターンや「~は、~ことだ」パターンなどたくさんの主部と述部のパターンがあります。

原文  その駅では、有名なお店がある。
改善例 その駅には、有名なお店がある。
原文  僕の夢は、世界的に有名な舞台にたちたい。
改善例 僕の夢は、世界的に有名な舞台にたつことだ。

このように、いくつかのパターンを知ることで、あなたも気づかないうちに書いてしまっていた文のねじれを克服してみてくださいね。

どれも、書いている最中では気付きづらいミスですが、実際に声に出して読み上げると違和感を覚えるはずです。

「文のねじれを見つけることが難しい」と感じる場合、書いた文章を一度読み上げる方法もおすすめです。

第4章「組み立てのノウハウを知ろう」

最後の第4章のテーマは「組み立てのノウハウを知ろう」というものです。

項目も文章の組み立ての1つとなっており、文章を書くために必要な材料を考えるところから、論理的な文章の型の説明まで、びっしりと詳細が書かれています。

ここまでの章で段階的に文章力を身につけられていれば、この4章のノウハウを学ぶことで、最終的には何かの記事を書くレベルまでたどりつくことができるでしょう。

まとめ

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今回の記事では、文章力を底上げする80のコツがのったオススメ本、『伝わる!文章力が身につく本』についてご紹介していきました。

この本に書いてある内容を実践すれば、あなたの伝えたいことを相手に正しく伝達できます。

誤った意味で伝わってトラブルが起こったり、何度も同じ説明を繰り返したりといった事態を避けられるのです。

また、伝えたいことを整理して書けるようにもなるので、これまでまとまりのなかった文章も、わかりやすくスラスラ書けるようになるでしょう。

仕事でも日常生活でも、文章を書くという行為は避けては通れない道です。

今回ご紹介した『伝わる!文章力が身につく本』をぜひ読んでいただき、今後のあなたの文章力を底上げして、相手にわかりやすいと絶賛される文章を書いてみてくださいね。

それでは。

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