田舎の町内会行事は権力誇示装置 #後編

日本全国梅雨明けして暑くなってきましたね

さて今回は前回の続きです
前回は田舎の町内会行事の意味について書きましたが、今回はそれを証明するエピソードを書いて行きましょう

ある日に、私の親類が一堂に集まる事になっており それは叔父叔母らが日時を何とか調整してやっとその日が決まりました。
総勢で80人を超える親類が久々に集まる日です。
その日が町内会の溝掃除の日とぶつかりました

もちろん私も久しぶりに会いたい人も沢山いて参加したく、一方、溝掃除の方は、私は権力者ではなく溝掃除で集まる事は重要ではありませんので、欠席する事にしました。しかしそれではブーブー言う人間もいるだろうから、私は私がやる分を先にやっておくのでその日は都合が悪くてでられない事を町内会長に伝えると それなら仕方がない わかった との返事だったので、私は前週に一人で10世帯分がいつもやる溝掃除のうち 実に約半分を三時間ほどかけて私一人でやり、溝掃除の当日は早朝から親類の集まりに気持ち良く出席し非常に楽しみました

しかしその翌日、自宅に町内会長がやってきて、行事はコミュニケーションを深める意味もあるのだからこの様な事をされては困る みんなが同じような事をやり始めたらどうするんだ と私にクレームを入れてきました。
いやあなたは了承したじゃないですか というと 了承はしていない 耳に入れておいただけだ といい始め、とにかくあなたが悪い と言い捨てて帰って行きました

なんか話が違うと思いませんか? 私の勘違いですかねw 政治家や官僚の言い訳みたいに 誤解した国民が悪い って事でしょうか

私は何が起こったのかわからず、まあわけがわからないのはいつもの事なのでどうでもいいや と思っていたのですが、しばらくして 近所のある人間が何が起こったのか教えてくれました。
実は土着民同士でも諍いがあり、自分と対立している人間が私を貶める為に何かやっているとわざわざ教えてくれるのです。
ただ、この教えてくれる人達が喋る内容も、ある時は嘘だったり逆にこちらを貶める為の罠だったりするので、素直に信用はできません。
ただ今回は 町内会長の起こした行動と話の内容が合致するので100%とは言いませんがある程度信用できると判断できましたのでここに載せます

私がそうやって休む事を他の住民に告げると、農家の老人達が それを会長は了承したのか そんなことをしたら懇親にならない みんながそんな事をし始めたら溝掃除が成り立たなくなる と会長を責め立てたらしいのです
会長が了承したのかしなかったのか という話になり 自分の責任を逃れたい会長は 了承していない という事になり、 では二度としない様にきちんと言ってこい と言われてたそうです

会長は 自分が怒りの矛先になるのは嫌なので、全部私に責任を押し付けにやって来たというわけです

そして会長にその場でクレームを入れたのは 農家ほぼ全員 と 一部土着民だったそうです

これでお分かりになられましたでしょうか。
正味、溝掃除 と言う作業自体は溝掃除という町内会行事の目的の中でも非常に低い位置なのです
これを言うと、みんなで親睦を深める意味もあるじゃないか と言う人も出てきますが、その中身をみると
あれが親睦なのか と思える内容の会話しかしていないです。

溝掃除等の町内会行事で何が起こっているか 土着民の言う親睦と何か はまた別の回で書く予定ですが、正直参加したくない と思う人は沢山いました

それは前回にも書きました通り、親睦とは名ばかりで一部の土着民の権力を維持する為にわざわざ顔を付き合わす事が目的なのがミエミエだからです。作業自体はそんなに苦でなくても、参加中ずっと嫌な思いをしている人が多くいたのです。
現在はこの頃に比べれば 嫌なことや おかしいと思う事は言いやすい社会になったとはいえ、実際 今どうなっているか私は知りません。しかしあの頃の様に 死んだような目で参加している町民はまだ必ずいるはずです

私は農家の為に働くのが嫌と言っている訳ではなく、自分達の言うことを聞いてほしい時にだけニコニコと寄ってきて、この行事が終わった次の日には手の平を返した様に、参加した人についての悪口を流したり、人を睨みつけながらすれ違ったりする人間の為に私の時間や労働力を割くのはまっぴらごめんという事です
以上の様にコミュニケーションとは名ばかりで 実は自分の考えを人に押し付けたいのに 欠席されては土着民の権力が弱まってしまうので無理やり集めていると思われても仕方がないと思います

私は、今までもそして、後に住んだ場所においても、溝掃除なんかにそんなうるさく言われたのはこの田舎だけです
わざわざ顔を合わせて挨拶を交わし、自分が指図したり決定したり 時には怒ったりする所を見てもらい 自分が権力を持っているという事を知らしめたい、そしてそれを怠るとどんどん自分の権力が弱まるのをよく知っているのです
なので、町内で人を集める言い訳を沢山作るのです

大体そう言う人はこう言う行事の時には非常にハリキリます
その昔、祭りの時にヤンキー連中が張り切っていたのはその為です。自分の権力を誇示し、自分の自尊心を満たす為です。
自分の存在をこの地域に住むたくさんの人たちにハッキリと知らしめたい、
自分の権力を発表する場なのでハリキッて参加して 自分達はこんなに前向きで頑張っているのにあいつらは適当にやっている、そして参加に積極的でない者、参加しない者を叩きまくるのです

例えば社内であなたの職場に面している溝掃除をやろう と言う事になり、仕事中に溝掃除をやる事になりました。 あなたはそこでいつもの仕事以上にハリキリますか? そんな方はほとんどいないと思います。ただの作業であり、会社の場合には他に権力誇示に使える場面は沢山ありますので権力者も張り切る必要もないと思いますので。

ここまで書いてきた事をお読みになればお分かりになられる方もいらっしゃると思いますが、都市部よりも田舎に自由があると思える箇所はほぼありません
都市部で自由を得る為には 貨幣 と言うツールが必要になってきますが、田舎でもそれは同じで加えて土着民支配による非常に強力な縛りが存在します
彼らは個々が持つ様々な決定権を強制的に取り上げようとします。そこに民主主義はありません。
新コロナにより人が密集する都市部での自由が制限された為に少し弱まりましたが、むしろ、その田舎の土着支配から逃れる為に田舎から都市部へどんどん移住が進んでいる結果が現在です。

これでも田舎には自由がある と思われる方は田舎暮らしが向いているかもしれません

今週は時間がなく、こんなぶつ切りで長文乱文になった事をお詫び申し上げます

今回もお読みいただき大変ありがとうございました。

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