ステーキにハンバーグ。ビッグなコンボ!
定期検診の結果が思いのほか良くって、お医者さまにも褒められた。
よし!ご褒美に肉を食べようと中央線の各駅停車で西にゆく。
阿佐ヶ谷の駅で降り、アーケード街をテクリと歩く。700メートルもある商店街。
阿佐ヶ谷パールセンターっていう名前でシャッターが降りてる店がまずないのです。
ンスストアが一軒もないんですよネ…、代わりにあるのは地元のスーパーや八百屋さんに果物屋さん。
燻銀的和菓子屋さんもずっと商売していられるという、まるで昭和な商店街な景色がステキ。
アーケードが終わったところにある「紅矢」。
好きだったステーキレストラン。
なつかしい雰囲気のお店です。
「カジュアルレストラン」って業態の店が1980年台の前半に流行ったことがあって、アーリーアメリカンなインテリアに特徴があった。そんな感覚。
2階にあるのに緑たっぷり。窓も大きく明るい空気。
BGMはディキシーランドジャズ。
ピンボールマシンが似合いそうな空間。
メニューはステーキとハンバーグ。そしてそれぞれのコンビネーション。
大きなサイズのステーキとハンバーグの「ビッグコンビ」を選んでたのむ。
ソースがそれぞれ何種類かから選択できて、ステーキにはステーキソース、ハンバーグにはトマトデミソースで注文しました。
ご飯がついて1500円。
お客さまがちらりほらりとやってくる。
ご近所のおなじみさんでらっしゃるのでしょう…、メニューを見ないでいつものようにと注文する人がいたりするのにニッコリします。
お昼は女性スタッフだけのようで、対応的確、しかも明るくまたニッコリ。
5分ほどで料理は完成。ソースが軽くフツフツしながらやってくる。
熱を蓄えゆっくり、しかも長時間放熱し続ける鋳物のお皿がオキニイリ。
だから熱々だけど湯気は控えめ。料理が焦げ付くこともない。
ハンバーグはみっちりひき肉同士がくっつきあって仕上がっていて食感がっしり。
オールビーフならではの噛みごたえが顎においしく、噛めば噛むほど旨みがじわっと滲みだす。
トマトの酸味がくわわって味わい華やかなデミグラスソースも上等で、しみじみおいしい。オキニイリ。
ステーキは若干薄め。
けれど大きく鉄板の上を覆いつくすがごときにぎやかなことにウットリしちゃう。
脂控えめのさっぱりとした肉で、それを補うようにバターがたっぷりのせられている。
ゆっくり溶けて肉そのものの脂と混じって表面濡らしてツヤツヤさせる。
肉の表面には細かな切り目が入れられていて、筋がキレイに取れている。歯応えたのしく酸味を帯びた肉汁が奥歯の中から噴き出すようなみずみずしさ。切った肉を二つ折りにして食べると口が厚みを感じる。テーブルサイドのガーリックチップをたっぷりのっけて元気を出します。
ソースの中にご飯を落としとうもろこしと一緒に食べると危険なおいしさ。肉汁混じりのバターがご飯にまとわりついて口の中を転がっていくよう。
ハンバーグを最後のひと口にして味わって、気持ちもお腹も満たされる。
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