見出し画像

冬の煉瓦亭、牡蠣のバター焼き

銀座をウロウロ、鼻をクンクンさせながらランチのお店を探して歩く。
すると煉瓦亭の入り口に「牡蠣入荷しました」と張り紙がある。

画像1

殻付きの活きた牡蠣しか使わぬ店です。しかも店のお眼鏡にかなう大粒のものでなくては仕入れぬこだわりの店。冬になっても入荷がないことがままあるほどで、今日はラッキー。即決しました。

画像2

開店してから30分ほどたっていたので二階は満席。地下に案内されました。明るい瀟洒な2階と違って紅白の大きなチェックのテーブルクロスに太い梁。スイスの山小屋風の設え。洋食店!って感じがするのもいい感じ。

画像3

注文したのは牡蠣のバター焼き。牡蠣フライもあったけど新鮮な牡蠣にパン粉をまとわせるのはもったいない。それでバター焼き。オキニイリのハムライスをお供にしました。

画像4

刻んだハムにマッシュルーム。
玉ねぎをバターライスと一緒にこんがり焼き上げる。
今日はいつものよりもほんのちょっとだけ色黒さんで、焦げた玉ねぎの甘みが強い。冬の舌にはきっぱりとした味がおいしい。
口の中でパラパラご飯が散らかり、舌の上で踊る感じがまたおゴチソウ。

画像5

そして目当ての牡蠣フライ。
大粒。しかも腹の部分がぷっくら膨れてツヤツヤしている。表面に軽くはたいた粉がバターを吸い込んでこんがり焦げて仕上がっている。

画像6

ずっしり重く一口で食べるに少々もったいなくてナイフでスパッと切ると断面うつくしいこと。旨味ジュースがしっかり中に蓄えられて噛むとジュワッと口の中に滲み出す。ミネラル分の香りに強い旨味にバターと焦げた香りがまじる。もうウットリです。

画像7

牡蠣って生のときと熱が入ったときでまるで違った食材のようにふるまうたのしい素材。生牡蠣を口に含むとねっとり口のすみずみにまとわりついて肉感的。熱を通した牡蠣はサクッと歯切れてずっと口の中に居座るような迫力のある味わい、食感。どちらもおいしく味わい深く、ご飯のおかずとなると焼いた牡蠣のおいしさったらありゃしない。
牡蠣のお腹の反対側、フリルのようになったところがサクサク奥歯で壊れる感じもオモシロイ。

画像8

サイドに湯剥いたトマトにパキッと歯ごたえたのしいきゅうり。レタスの葉っぱに千切りキャベツのコールスロー。とろける食感のポテトサラダと味わいさまざま。ハムライスをスプーンですくって牡蠣と一緒に食べると、ハムの風味に牡蠣の味わい、ご飯がちらかりまじりあいお腹も満ちます。おゴチソウ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?