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あんなにみんな熱狂したのにネ①

今となってみれば、あれは絶対におかしかったよね…、って思うものがある。
それがおそらく「ブーム」の本質。
例えば両親の新婚旅行の写真をみると、母は美智子妃殿下が婚約発表をしたときみたいな装いなのね。
白いタイトなツーピースに小さな帽子、ハンドバッグを手にして宮崎の鬼の洗濯坂で眩しそうな笑顔をしてる。
ボクが小学生の頃には、ショートボブにミニスカートで太ももを惜しみなく晒してるのネ。
1967年に来日したツイギーをみんな真似していたんでしょうけど、どう見ても青江美奈とか渚ゆう子にしか見えないの(笑)。

恥ずかしくなかったの?って聞いたら、当時は膝が隠れてることが恥ずかしかったのよ。
ブームだったんだからしょうがないわよ…、って笑ってた。
そういうボクだってモスキーノの肩パッドの入ったラベンダー色のダブルのスーツを着ていたものね。
DCブランドブームの黎明期。
今となっては恥ずかしいったらありゃしない。

ファッションだとか健康法だとかみんなが乗っかりあっという間に廃れてしまった「趣味的世界のブーム」は笑い話ですむ。
多分、これからも他愛もないブームは次々生まれ行き渡り、次の新たなブームにおきかわることで忘れ去られる諸行無常がくりかえされるに違いなく、乗るも乗らぬも個人の自由。

厄介なのは商売上のブーム。
乗らぬと損と思ってしまう。
乗って儲けた人がいる…、って聞くと乗らずにいられなくなりでも乗りどきを誤るととんでもない目にあっちゃうの。
そういう話を今日と明日、2日続けていたしましょう。



ブームを活かす人、活かせない人

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