見出し画像

朝の田んぼのにぎりたて

朝の田んぼにやってくる。

画像1

代々木の駅からまっすぐまっすぐ西に向かって歩いたところ。
青山にもある。西新宿にもお店はあってどこもそれぞれ独特の風情があるけど、ボクはここのお店が一番好き。
こじんまりしていて、お店のどこに座っても厨房の様子や気配が伝わってくる。
威張りや気取り、気負いなどとは無縁の気軽な空間。
お店の人のにこやかなところもオキニイリ。

画像2

しかも数ヶ月前から朝食営業をはじめてて、そう言えばこの店って朝の空気がぴったりな店。そう思って最近たまに朝に来ている。案外、朝からお客様がいて今日も先客3組ほど。

画像3

焼き鮭がメインの朝定食もあるのだけれど、今日はおむすびを食べたかった。ここでは「にぎりたて」って呼ぶおむすびを2個たのんで、なめこ汁にお新香をたのんで今朝のひと揃え。

画像4

ほのかに濡らしたざるにおむすび。
ひとつは梅干しとおかか。
もうひとつの方は焼き鮭といくら。
全部で10種類ほど用意されている具材を好きに2種類組み合わせてにぎってもらうことができるのだけど、なぜだかいつも組み合わせるのはこの組み合わせ。
今日も迷うことなくこの2種類。

画像5

お漬物は種類豊富。山芋、大根、ニンジン、きゅうりにタクワン、奈良漬け。どれがやさしい使い具合でまるで和風のサラダのようにふるまうステキ。とぅるんと喉をなでながらお腹の中にすべりこんでいくなめこに小さく切ったなめらか豆腐。わかめもたっぷりと食べごたえのある味噌汁で、朝のお腹に必要なものが過不足なく。朝ご飯でこれでいいんだ…、って思ったりする。おゴチソウ。

画像6

それにしてもおむすびのおいしいこと。ギュッとにぎってご飯の粒をつぶしてしまうような無粋なことはせず、やさしくふっくら。

画像7

手に取りもちあげたときにはおむすびの形をしている。けれど噛んで口の中に入った瞬間、ハラリとご飯の粒がちらかっていく。口の中で空気を感じるとでもいいますか…、輪郭までもを感じる情報量の多さにお腹が目覚めるおいしさ。

画像8

梅もおかかも、いくらも鮭も上等な味でしかもたっぷり。海苔の歯切れも潔く、あぁ、ゴチソウを食べたわいとニッコリ微笑む。汁を飲み干し気持ちも満ちる。ひと駅歩いて新宿へ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?