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四ツ谷の嘉賓で炭水化物に炭水化物に炭水化物でランチとす。

炭水化物同士の組み合わせに、なぜだか不思議と惹かれてしまう。
「弥次喜多料理」なんて言って、あんまりお行儀よくないよ…、って言う人もいる。
うどんと寿司。
うどんとかつ丼、親子丼にカレーライス。
お好み焼きとご飯なんて組み合わせが代表的なものでしょうか。
お腹いっぱいをたのしむのに、これほど魅力的なものはない。

そうそう、ラーメンに炒飯、それに餃子なんて組み合わせ。
トリプル炭水化物コースみたいな日本の大食いさんたちが大好きでしょうがないこういう食べ方を、中国の人は「全部主食なのに、なんで一緒に食べるんだろう」って不思議に思うって聞いたことがある。

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でも今日は、心置きなく中華的なるトリプル炭水化物でランチとしました。
場所は嘉賓。
四ツ谷の中国料理の老舗のお店。
ランチで一番人気なのがここの名物、かき和えそばに牛肉の粥の組み合わせ。
そばが主食で粥がスープとボクはいつも思ってこれをたのんで食べる。
そこに今日は、水餃子を半人前分。
見事に炭水化物料理トリプルセットでございます(笑)。

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このかき和えそばが不思議においしい。

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具は少量の刻んだネギだけ。蒸した極細の中華麺をただただ牡蠣の旨味と香りを移した油で和えただけのもの。
シンプルなのに複雑な味。特に麺の極細なのに歯切れがよくて、バッサリ口の中で散らかる騒々しさは痛快で、強い旨味で口が疲れそうになってしまったところにお粥。口がスッキリしたらすぐに次の一口と、もう止まらないオゴチソウ。

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シンプルだから飽きずにずっと食べられるのでしょう。お供にたのんだ水餃子も粗挽きにした豚バラ肉と刻んだニラだけ。ポッテリとした厚めの生地でふっくらくるみ、タレもつけずにそのまま食べても十分味が整っている。生地が含んだ塩味と餡の持ち味…、特にニラのざっくり歯切れる感じと香りがおいしい。

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それにしてもここのお粥のさっぱりとしたやさしいおいしさ。お米の粒がほどよく残って歯ざわり、喉越しは日本のお粥を食べているよう。ただスープは鶏ガラ。ごま油の香りや生姜の風味が、これは中華料理なんだと静かにささやく…、そんな味わい。表面にまとわせた粉がトロンとなめらか牛肉やわらか。

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お腹もしっかりあったまり、ゆっくり杏仁豆腐を食べて終わりといたしましょう。


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