見出し画像

和牛も寿司も、カニも串揚げも食べ放題…、六本木八山

夜。ごきげんな友人たちとごきげんな食事をたのしもうと「八山」にくる。

画像1

六本木のしゃぶしゃぶをメインにした日本料理の店。
ただもともとは寿司専門の「雛鮨」と、しゃぶしゃぶ専門の「八山」が厨房の一部を共用して同居していた。
裏から入ると寿司の店。表から入るとしゃぶしゃぶの店。

画像2

しゃぶしゃぶの店で寿司が食べたくなったら隣の雛鮨から出前がとれた。
バブルの時代のたのしみ方です。
その雛鮨も寿司食べ放題で有名になり、それに引きづられるような形でしゃぶしゃぶの店も食べ放題を売り物にするようになる。
ならば2つの店をひとつにして寿司もしゃぶしゃぶも食べ放題にすればいいじゃないの…、というので屋号は八山。寿司としゃぶしゃぶの食べ放題がたのしめる店になったわけ。

画像3

狙ってできたコンセプトじゃなく、お客様のニーズに素直に自然にできたコンセプト。気負ってないのがいいところ。外人さんにも大人気です。
今日はカニ大好きな女子と一緒の食事会。神戸牛の肩ロースと寿司食べ放題に加えてズワイの足も食べ放題。しかも串カツまでもが好きなだけたのしめるという贅沢コースを選んでたのんだ。
茹で蟹の食べ放題は剥いて食べなきゃいけないから、口より指が忙しい。けれどここでは食べやすいよう殻をあらかじめ剥いて身だけになった足。だから手間をかけずにスープにくぐらせ食べるだけ。口だけ動かせばいいので心置きなく味わえる。

画像4

牛肉も脂しっかりのっているのにさっぱりとした後口で、ぽってりとしたごまだれもまた味わいしっかり。
すごいなぁ…、と感心したのが鍋の中がアクであまり汚れないコト。

画像5

汚れるどころか牛肉の脂が滲んで溶け込む。
上等スープに育てるために火加減しながら大切にしゃぶしゃぶたのしむ。
白菜、豆腐、ネギ、葛切りに薄切り大根。野菜もおかわりしながらクツクツ。お腹は満ちるしあったまる。

画像6

串カツにうつつを抜かすとせっかくのしゃぶしゃぶや寿司をお腹いっぱい味わえなくなる。
そう思っていてもどうしても手が出てしまうのが哀しい性。
さすがに寿司も串カツもと欲張るとお腹がすぐに膨らんじゃうから串カツは大人の我慢。

画像7

寿司に注力。赤身にイカに小肌に貝にウニ。甘海老、穴子とどれも小ぶりの仕上がり。シャリがキリッと酸っぱくて鍋の合間のよき口直し。

画像8

〆に「ゴボウ麺」って言うのが用意されていた。蕎麦粉にゴボウの粉と山椒を混ぜて仕上げた細麺で、2分ほど鍋で煮込んで塩ダレ入れた蕎麦猪口に入れて鍋のスープを注ぐ。いやはやスープがおいしくて、しかも麺に仕込んだ山椒がビリビリ痺れる。食後のお腹が引きしまる。
それにしてもお店のスタッフのインターナショナルなことにしみじみ感心します。英語、中国語、韓国語。ロシア語、フランス語、ポルトガル語を母国語にする人がみんな和服を着、サービスをする。まさにここは六本木。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?