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プリッツェルクロワッサンにソースのようにふるまう卵黄

前回の緊急事態宣言の間、ずっと休業していた銀座プラザの「シティベーカリー」。

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今度も休業しているんだろうか…、と思って来たらやっていた。
丸ノ内線の銀座駅。地上にでるいくつかあるルートの中で、一番快適なのが銀座プラザのエレベーターを使うもの。そのエレベーターの前にあるのがシティベーカリー。
お店が休業してるとエレベーター前が真っ暗で、気持ちまでもが暗くなっちゃう。だからお店を開けてくれるのは、ただありがたい。
朝はさすがに満席とはいかないけれど、ほどよくにぎやか。

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コロナのせいで東京の街は夜型の街であることをやめつつあるから、こういうお店がもっと増えるといいのになぁ…、ボクも夜の街には基本的に出ないから、朝型の店はありがたい。
シティベーカリーブレックファストえひさしぶりに選んでたのむ。

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ベーコンエッグにサラダ、トーストがついてひと揃えといおうものなんだけど、トーストをここの名物、プリッツェルクロワッサンにかえてもらっての朝ごはん。アイスティーをお供にしました。
卵の焼き加減はいかがしましょう…、というので、白身に熱が入っていれば黄身は半熟でもいいですよって答える。

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出来上がってきた目玉焼きのお願いした通りであることに思わずにっこり。

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白身の真ん中にぷっくら丸く盛り上がる黄身にナイフをススっと入れると黄身はとろとろ。熱はしっかり入ってて、だからサラッと流れ出すのでなくねっとりまるでソースのようにふるまうステキ。

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まずはサラダをお腹におさめて、卵にベーコン。
そしてメインのプリッツェルクロワッサンとたわむれる。
温めたプリッツェルクロワッサンの生地の中はふっかりで、焦げた表面のバリバリ感を引き立てる。
塩の風味がキリッとしてて、小麦の生地の自然な甘みにくっきりとした輪郭つけるオゴチソウ。

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そしてベーコンのまたおいしいこと。
ほどよく分厚く縁がカリッと焦げて仕上がる。ナイフで切り分けるナイフに伝わる感触もよく、唇ひんやり。噛むと顎が喜ぶ歯ごたえ。このベーコンと目玉焼き、クロワッサンをクロワッサンで挟んで黄身をたっぷりまとわせ、パクっと食べるとこれがたまらぬオゴチソウ。

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エッグスベネディクトなんかよりずっとおいしい。
だってクロワッサンの風味豊かでおいしいバターが卵の黄身のコクと出会って、そこにベーコンの脂、塩味が混ざり合う。
焦げた小麦の香りもおいしく、最初はザクザクしていたクロワッサンがゆっくりとろける。プルンと白身のハリがとろけを強調させるよきアクセント。たまらんなぁ…、ってウットリします。

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アールグレイのアイスティーを飲んでぼんやり。ホッとする。

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それにしてもこのお店。いつも感心するのが食器を返却するカウンターがキレイに整っていることで、それもこれもお店の人が「このように片付けてほしい」というお手本分を残して整理しているから。「キレイにしてくださいね」と文字で「書く」よりお手本を「見せる」ほうがわかりやすい。ゴミの落ちていない道路にゴミは捨てづらい…、っていうのと同じ。お勉強。


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