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昭和39年創業。元祖サラサラカレーの店、モンスナックでカツカレー

本屋に行くとカレーが食べたくなる…。

…、なんていう「あるある」がある。
ボクはどちらかというと本屋に行くとトイレに行きたくなる派で、とはいえトイレに行けばお腹が空くのも当然のコト。
例えば東京駅前の丸善には、ハヤシライスの元祖といわれるお店のハヤシライスやカレーがたのしめる店がある。
新宿紀伊國屋書店の地下には「モンスナック」。

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カウンターだけ。
コの字型の小さなカウンターは10人ちょっと分の客席しかなく、中が通路。奥がキッチン。
丁寧に作られるカレーだからちょっと時間がかかる。
特にカツカレーをたのむとカツを一から揚げてくれるからのんびり待つことになるのですネ。
時間的には買ったばかりの本の目次を丁寧に見終え、最初のページを読み終えるくらいの時間。本屋の地下のカレー屋さんの楽しみ方のひとつが、本のお供に食べるというもの。

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ちなみにかつて隣に博多うどんのお店があって、その両店を行ったり来たりしていた時代があったほど、よく通ったお店であります。
スープのようなサラサラカレーが珍しくって、しかも不思議なことにここのカレーを食べると体やお腹の調子が良くなったような気がして、今でもときおり無性に食べたくなる。

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900円のカツカレーが大抵いつもサービスプライスで800円。
ご飯少なめでマイナス50円。辛味追加で500円。つまり800円のオゴチソウ。
カツは熱々の揚げたてで、カレーの中にはよく煮込まれた豚バラ肉がゴロゴロ転がる。

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最初の一口はちょっとひと味足りないかなぁ…、といつも思う。おいしいのだけど刺激や旨味が足りないかなぁと思いながら、食べ続けるとどんどんおいしくなっていく。
舌に辛くはないのにどんどんお腹がポカポカあったまり、じんわり汗をかいてくる。

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旨味も十分。カツの揚げ油が混じってコクもでてくる。
このカツがおいしいったらありゃしない。ザクザクとしたパン粉衣にがっしりとした歯ごたえの肉。とんかつとしてもっとおいしいカツは他に沢山あるんだろうけど、カレーのお供としてのカツはとても優秀。
スプーンでザクッと切り分けられてご飯、カレーと一緒に食べると口の中がシアワセになる。
福神漬けや青シソの実漬けを加えて、食感、風味を変えて味わい、器は空っぽ。

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サービスチケットに、昭和39年創業。元祖サラサラカレーの店って誇らしげに書かれてた。
そういう店の、そういう味です。オキニイリ。


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