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サカキシンイチロウのおいしい手帖

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おいしいお店。おいしい料理。 愛着があってずっとこのままでいてほしいなぁ…、と心から思える宝物みたいなお店や料理を紹介します。
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2023年10月の記事一覧

ハロウィンイブのパンプキンパイ

明日はハロウィン。パンプキンパイを食べたくなってバビーズヤエチカにやってくる。 この時期、必ずやってるはずと思って来てみてお店の前のショーケースを見る。 あったよ、あった。ありました。お店のマスコットのブタさんもハロウィンモードになっていて入る前からワクワクしてくる。 さてさて何を食べましょう…。 アメリカンブレックファストのプレートは量が多くて、目的のパイをおいしく食べられなくなるかもしれない。 ならばハンバーガーかなぁ…。スタンダードにチーズバーガーと思ってメニューをみ

かけにゲソ天、ハサミ付き

うどんを食べに神田の「一福」。 香川県の高松に根っこはある。暖簾分けのような形で東京の神田にお店ができたのが8年前。 しばらくじっくりこの本店を守っていたけど最近、フランチャイズもはじめたりして今ではなんと12軒。 名古屋なんかにもお店ができた。 うどん屋さんにしてはいつも店舗スタッフが多くてそれも新店用の研修スタッフもいるからかなぁ…、って思ったりする。 マネージャー然とした人がニコニコしながら指示を出しつつやさしく指導している様子がほほえましい。 にぎやかなことはすばら

浅草ハトヤでホットドッグやらゆで小豆やら

浅草寺さんをお詣りし、あまりに人が多いことにコロナの前のインバウンドブームにわいたときの浅草を思い出す。 ひとりのお詣りはいまだに慣れない。 一緒に隣で手を合わせてる…、って思うもやっぱりちとさみしい。 お詣り終えて散歩して、早めのおやつに「ハトヤ」を訪ねる。 新仲見世のアーケード街の小さなお店。間口は狭くて奥行きはある。けれど半分ほどが厨房だから客席部分は小さくて、いかにも昭和な店って感じがなつかしい。 創業昭和2年なんです。戦前から続く店。 ミルクコーヒー、クリームソ

おむすび2個に甘辛のたまご焼き

昼に「定食美松」でおむすび。 店名に「定食」とある通り、定食メニューが豊富揃うお店ではある。 けれど店の入口には「結び」の看板。レジのところにおむすびの並ぶショーケースが置いてあって、お店で食べればにぎりたてを作ってくれる。 それがしみじみおいしくて、ボクにとってはおむすびの店。 しあわせな気持ちにさせてもらえるお店です。 それはおそらくおむすび屋さん全般に言えること。いやいや、バカみたいな行列と無縁のおむすび屋さんと訂正しとこう。そこ、大切なとこだから(笑)。 人気のお

築地のラーメン、築地のマキアート

朝、びっくりするほど早い時間に目が覚めた。 しかもスッキリ、お腹も空いてる。築地にラーメンを食べに行こうとまず四谷駅までテクリと散歩。 四谷駅から晴海埠頭に向かう路線バスがあってそれにのってバスの旅。 車両の左側の席に座ると景色が良い。 四谷駅を出発。しばらくすると視界がパッと開いて皇居のお堀が見えてくる。 三宅坂から桜田門。丸の内のスカイラインを皇居の森越しに見ながら、バスはそのまま銀座の街を通り抜け築地に到着。 まるで観光ルートのような20分ちょっとのワクワクな旅。 築地

おはぎにおむすび、おでんに汁。甘味処の食事はおだやか

午前の仕事をひと段落させ「おかめ」で昼食。 お店はいつもにぎやかで、今日もちょうど入れ替わりというタイミングにて、準備を待ってやっと座れる。 交通会館の地下にある甘味のお店。 「甘辛弁当」を選んで食べる。 甘味のお店の「辛」というのは、スパイシーとかホットじゃなくて「甘くないもの」って意味なんでしょうネ。 甘辛セットっていうのもあって、それはおはぎとところてん。とろこてんは辛いわけじゃなく甘くないから甘辛セット。 お弁当にはおはぎと茶めしおむすび、おでんに汁がついてくる。

銀座の朝のうつくしきサンドイッチ

銀座ウエストで朝にしました。 厨房をうかがうことができるいつものテーブルが埋まっててお店の一番奥のテーブルをもらって座る。半分個室のようになったエリアで、なのにレジに立っているお店の人をまじかに感じる。 どの席のお客さまにも気配りできるお店の造り。 補助椅子が取り囲む小さなテーブルは白いクロスをまとって気配を消している。優雅な空気がただよいます。 ハムとたまごのサンドイッチにアールグレイのアイスティー。 のんびり待ちます。落としたての熱い紅茶を冷まして作る。だからのんびり。

エスプレッソブレッドにチリビーンズ。FIRE HOUSEのチリドッグ

本郷にある「ファイアーハウス」にやってくる。 近所に事務所があったときにはよく来ていた。もう10年以上のごぶさたかなぁ…、当然、お店のスタッフは入れ替わりでもお店の雰囲気は昔のまま。 サウスウエストっぽいお店の外観。ドアを開けた瞬間、パテの焼ける脂の香りに直撃されて気持ちは10年前へと飛んでいく。 目の前には厨房。グリドルが真ん中に置かれてそこでバンズやパテが焼かれてる。 カウンターに座って料理ができるところを見たかったけど、すすめられたのは二人がけのテーブルで、お店全体

シティベーカリーの秋のシューパフ…、これが絶品!

午後から出張。出発前まで「シティベーカリー」でちょっとのんびり。 甘いものは何があるかなぁ…、と思ってショーケースを見る。 オキニイリのクリームパフ。 ちょっと前まではレモンクリームだったのだけど、ヘーゼルナッツクリームになっていました。 秋モード。 これは食べなきゃとアイスコーヒーと一緒にたのむ。 コロンとしてて大きな松ぼっくりみたいな形がまず愛らしい。 サイズの割にずっしり重たくガサガサとした頑丈な生地に砕いたナッツやビスケット生地が散らかっている。 甘い香りがしてき

4SEASONの緑の和風スパゲティ

築地の場外市場の中の「フォーシーズン」で朝をはじめる。 フォーシーズンのスパゲティがおいしいんだ。一緒しないか?って友人を誘ったら、そんなところは畏れ多くてって恐縮された。 いや、フォーシーズンズホテルじゃないよ…、築地の気軽な喫茶店って大笑いになったことがある。 正式には「4SEASON」って表記する。なかなかおしゃれでいい感じ。 開店時間は朝の9時半。35分にお店に来たらもう2組が座ってらっしゃる。 厨房前のカウンターには茹で上げられたスパゲティがザルに山盛り。しかも

マグロに穴子、路地のゴチソウ

日本橋にて野暮用。テキパキすませて「美家古寿司」にくる。 日本橋高島屋の裏側の路地。再開発ですっかり変わってしまったこの界隈で、ポツンと残った昭和の風情。 昼のマグロ丼が人気のお店。 昔は豪快なご主人がにぎる大ぶりな寿司が人気の店だったけど、今は奥さんを中心にご婦人だけでやってらっしゃる。 このご婦人方が明るく元気で気持ちいい。 ガラッと引き戸を開けた途端に「いらっしゃい」って元気な声。カウンターに座るとすかさずお茶が届いて注文をとる。 目当ては「マグロと穴子の丼」で、これ