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オモイデ

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2021年5月の記事一覧

思い出は甘く儚くとけていく…。

甘くて冷たいゴチソウをいただきましょうとラドゥレのカフェ。 銀座三越の二階の角。 窓の向こうには和光に日産、三愛ビル。 銀座4丁目交差点のランドマークがもれなく見える「これぞ銀座」っていう景色。 窓の内側はフランス的なインテリアで間接照明で昼なお影が深い客席。外と中とでまるで違った場所にいるような錯覚がたのしい空間。 今日も「クープ・イスパハン」。 アイスクリームのデザートで、ここには10種類以上のアイスクリームが用意されてる。ピスタチオもキャラメルもヘーゼルナッツもおい

柱時計とロシヤのパン

思い出してロシア料理の「サラファン」にきた。 駿河台下から御茶ノ水駅に向かうカレー屋だらけの坂道にひっそりたたずむ小さなロシア。カレーの匂いに包まれながら地下に向かう階段一段ごとに、空気がロシアに近づく感じがオモシロイ。 それにしてもキリル文字のアルファベットの独特なこと。読めそうでまるで読めないもどかしさ。ロシアという国の謎めいた遠さを感じる。 料理はおいしい。ただそれ以上にサービスがすてきで、なにしろ着席前にテーブルを引き、着座したら食べやすい位置まで戻してくれるうやう

四谷四丁目から移転してもう3年になるんだって!

歩いていけるところにどんなお店があるんだろう…、と食べログの検索機能を使ってぼんやり、データを見てた。 そしたら四谷三丁目と信濃町の駅の間に「グレース」というカレー屋さんがあるのを発見。 なんと四谷四丁目にあったお店が移転開業したんだという。 確かにグレースはカレーがおいしいので人気があって、タナカくんもよく食べていた。 それで探してやってきてみた。 表通りに看板ひとつ。店は路地に面した目立たぬ場所でカウンターだけ。見覚えのあるマスターがひとりでやってる。4丁目のお店にあっ

カツ丼とティッシュ

四谷三丁目の尾張屋にくる。 一ヶ月ぶりくらいな感じでしょうか…、お店に入ってちょっとびっくり。 テーブルとテーブルの間にビニールシートが垂れ下がり、感染予防対策万全っていう感じになっていた。 「スゴいことになっちゃったネ」ってお店の人にいったら「私もびっくりしています」って、目をくりくりさせてニッコリ笑う。 満席になることがほとんどないのんびりとしたお店でしかも大きなテーブル。テーブル同士の間隔もゆったりしていて、それでも目で見てわかる感染対策をしなくちゃいけないのでしょ

ふたりでみっつ、ひとりでふたつ

土曜日の峨眉山。よくきたお店。 この街の中核をなす荒木町にはおいしい店がたくさんあるけど、夜しか営業しない店が多かったりする。 それになぜだか土曜に休みをとる店が多くて、土曜の昼をどうしようかと悩むことが多かった。 なにしろ尾張屋さんも定休日。 それで重宝したのがこの店で、テクリテクリと歩いて来ていた。通りを挟んだ反対側から全景の写真を撮ろうとパシャリとしたら、かなりの坂道、下り坂。歩いていると意識しないのになぁ…、って思った。 ビルの2階で、いつも窓際の4人テーブルをも

コーヒーゼリーと熱いお茶

お茶を飲もうとルノアール。 オキニイリのスターバックスが超満席でテラス席まで一杯だった。 そういえば長い間、ルノアールに来てなかったと思って新宿のルノアールの中でも一番好きなビルの二階のお店を選ぶ。 ここは本当にのんびりです。テーブルも席も通路も広くて隣の人が気にならない。限りなくノーサービスで良くも悪くもほったらかしにされるところがまたありがたく、ボーッとするのにいいお店。 メニューがちょっと変わっていました。 豆にこだわるストレートコーヒーやコールドクレマっておそら

高円寺でハシゴ。フォーに天丼

高円寺に来てみる。中野の南側に住んでいたタナカくんにとって身近な街だったようで、おいしいお店をよく知っていた。 ボクが市ヶ谷に引っ越してからは、電車一本でこれる街にもなって、いろんなお店に連れてきてもらってた。 中でも一番のオキニイリだったのが「チョップスティックス」っていうフォーの専門店。 当時、日本で生の麺を使っていたのはこの店ぐらい。 おいしいんだよ…、って連れていかれたのが駅前の八百屋の店先を通り抜け、肉屋を右手に眺めながら大一市場ってテントの張られた古いビルの一階

鉄板焼きとハンバーグ

今日は二人で食べてる気持ちになりたい。 そう思って、新宿メトロ街の万世を昼ごはんの店に選んだ。 多くの店が撤退しちゃった再開発待ちの食堂街。かつてお店があった場所には仮設の壁が作られて、まるで工事現場の中で営業しているみたいな風情がいとおしい。 テーブルにつくと、おしぼりとお冷と一緒にマスクケース。万世のキャラクター、モーちゃん、ブーちゃんがにこやかにお出迎えっていうのもたのしい。オキニイリ。 ここではいつもハンバーグと和牛の鉄板焼きをたのんで分けて食べていた。ハンバー

シンプルコールドチョコレート

お昼の〆にピエールマルコリーニにやってくる。今日はシンプルコールドチョコレート。 冷たいチョコレートドリンクのように見えるけれどぽってり濃厚。 なにしろ浮かべたスプーンがなかなか沈んでいかないほど。舌の上に置くとひんやりとしてなのにチョコレートの味わい、香りで口の温度があがっていく。 しっかりとした苦味とほどよい甘み、そして酸味のバランスがよく、チョコレートを舌の上にのせると最初は固形。それがゆっくりとろけはじめてチョコの形がなくなる瞬間が一番おいしい。グラスの中のすべ