マガジンのカバー画像

おいしい食べ物、たのしい食べ方

1,607
おいしく食べてやろう。 たのしんでやろうと思うと、いつもの料理、いつものお店も違ってみえる。 飲食店を嫌いになるのはもったいない。
運営しているクリエイター

2024年3月の記事一覧

ティラミスと泡

甘いものを食べながら考えごとをのんびりしようと「セガフレードザネッティ」。 お店のムードがごきげんでした。 レジに立ってた男性スタッフが明るくほがらか。陽気に働く様子がステキ。 カウンターの向かい側に座って陽気な空気をこころおきなくたのしむことにする。 ここの人たちはみんないつもたのしげ。チームワークがいいのがステキ。 こういう店のエスプレッソはおいしく感じる。 ティラミスたのんでマキアート。 今日のマキアートも見惚れるほどにうつくしかった。 泡はふっくら。小さなカップ

月ノ光の丁寧な担々麺

ひさしぶりに近所の「月ノ光」。 中華食堂と看板に書かれているけどほぼ担々麺の専門店。 辛くない担々麺もあるというのが売りで、いわゆる普通の担々麺は「麻辣坦々麺」と名付けられていて区別されてる。 辛くしなくても十分おいしいということなのでしょう…。 辛さ、痺れの増量を聞いてくれるから、もしかしたら担々麺の辛さ、痺れを増やしてもらうと麻辣担々麺になるのかなぁ…。どうなんだろう。 担々麺と麻辣担々麺の値段の差は100円、カスタマイズは無料だもんなぁ…、って思うも姑息なことを考え

出張前の頭の栄養。アロマ珈琲のあずきホットサンド

出張前に頭のゴチソウ。八重洲地下街の南の外れ近くにある「アロマ」って喫茶店で朝食をとる。 通路から4段下がったところにあるというちょっと不思議な構造で、地下街の中の半地下みたいなムードが独特。 頭の上に窓がありほどよく暗く、なのに天井は明るい。しかも天井が高くて空気はのびやかでのんびりするのにぴったりの場所。 ホットサンドやホットドッグの値段がびっくり価格。あずきホットサンドが150円。アイスカフェオレたのんでお供にします。 昔はタバコが吸えるお店で、天井が高い分、煙が分

甘くて辛いインデアン

無性にインデアンのカレーが食べたくなって晩ごはんを食べにくる。 メニューはシンプル。 カレーライスにカレースパ、ハヤシライスがあるだけ。 今日はファミリーさんがいらっしゃってお子さまたちはハヤシライスを食べている。 なんでハヤシライスがあるんだろう…、ってずっと不思議に思っていたけどなるほど、辛いものが食べられない人もいるんだよなと合点がいった。 カレーライスのルーの大盛り。 カウンターの中に置かれたご飯のジャーとカレーが収まる大きな鍋。ご飯を盛ったお皿を左腕の上におきカ

共栄堂のスマトラカレー。〆にさぼうる、アイスコーヒー

ひさしぶりに水道橋の駅でおりた。 半年ぶりくらいかなぁ…、神保町に向かって歩いていたらそこここに更地ができてた。 昭和風情ののどかな町もゆっくり変わっていくんだろうなぁ…、大きなビルは町の景色を変える以上にそこに根付いた商売を変えてしまうのが少々切ない。 ただ水道橋の駅近くにあった丸亀製麺が閉店してた。 水道橋いから神保町にかけてはチェーンストアが似合わない町。安くてうまい店がひしめき合っているから丸亀製麺は必要なしってことになったのであれば悪くない。 キッチングランに行こう

朝の中華粥、〆のドトール

新宿駅の西口地下街に「粥餐庁」という中国粥のお店がある。 朝早くから朝食をやっている。ただ朝食の営業時間が10時まで。そこで一旦閉店し、ランチ営業が11時からという変則的な営業時間。 メニューを変えたり、朝だけやってるドリンクバー的サービスの後片付けをしたりと切り替え時間を必要とするからなんでしょう。 しょうがない。 朝のセットは490円から。 ハーフサイズの中華粥に肉まん、食後の杏仁豆腐にセルフサービスのソフトドリンク飲み放題までついてくる。申し訳なくなる値段。 干し

春告げのゴチソウ

岐阜に来ました。寒の戻りの寒さにブルッ。 「稲穂」という日本料理のお店で今日はあったまる。 生成りの麻の暖簾をくぐると一直線に続く凛々しいアプローチ。 右手に数寄屋造りの建物があり、玄関くぐると女将が正座で待っている。 いらっしゃいませと出迎えられて、靴脱ぎ座敷に案内される。 途中、何度か廊下を曲がりその両側に見え隠れする庭の風情に気持ちと空気が変わっていきます。 座敷からも庭が見え、食事がはじまる。 昆布茶でまずはお腹をあたため、梅酢のソーダ割りと鯛の昆布〆でお腹の入り

フラットホワイトと天窓からの朝日

西新宿の朝。ポールバセットにやってくる。 今朝は随分にぎやかでした。 テーブルが8割かた埋まってて、多くの人がパソコン開いて仕事をしてる。 コロナ前にはネットワークビジネス系の人たちでワチャワチャすることがたまりあり、今ではシェアオフィスみたいな感じになった。 なんだかなぁ…、って思っちゃう。 冬の太陽は低いところを通るからでしょう。天窓通してお店の奥まで光が入る。 日差しはやわらか。テーブルの上に淡い光が灯ってるって感じがステキ。 ハムとホイップチーズのクロワッサンサン

口を乾かす甘いゴチソウ

食後に甘いものをと「ハドソンマーケットベーカーズ」。 麻布十番で甘いものといえば浪花屋のたい焼きが有名だけど、たまにしか来ぬ町のこと。 前から気になっていてまだ来ていなかった店を試すことにした。 隣はなつかしの「三幸園」。 1980年頃には新宿の叙々苑、新橋の徳寿と並び称される高級焼肉店として有名だった。 裕福な人に連れてきてもらわないとドキドキしちゃうようなお値段だったけどなにを食べてもおいしかった。 当時はこの界隈がボクにとって麻布十番の中心だった。 アメリカンスタイ

ティラミスはイタリアういろう

お薬を飲もうとセガフレードザネッティにくる。 「ういろう」というお菓子の起源は苦い「外郎薬」を飲んだ口直しとして献上したもの…、なんて話もあるほどです。お薬を飲んだあとの甘いものは理にかなってると思い込む(笑)。 ティラミスにマキアート。 お水をもらってお薬ゴクリ。几帳面な形のティラミスにフォークを当ててストンとひと口分にしてパクリ。 コーヒーシロップをたっぷり飲んだ生地はしっとり。マスカルポーネの上にたっぷりカカオの粉。 舌にのせるとひんやりさせてゆっくりとろける。

大人回転寿し、日向丸

そばを食べると不思議と寿司を食べたくなっちゃう。 寿司を食べるとそばを食べたくなっちゃうから、ボクの中では寿司とそばはワンセット。 浅草ですし屋といえば「日向丸」。 「ひなとまる」と読む店で東京駅の中にもお店を出したりしていて勢いがある。 本店の一階は回転寿司で、そこで軽くつまむことにする。 20席足らずの小さな店で、なのにベルトの中には職人さんが3人もいる。しかもベルトには寿司が流れていて、かなり贅沢。 お客さまも大人ばかりで座ると「お飲み物はどうなさいますか?」と聞かれ

浅草、翁そばで表面張力を堪能ス

あんかけそばを食べたくって食べたくて、それで浅草。「翁そば」。 浅草演芸ホールの近く。路地に面した古色蒼然たる風情のそば屋。1914年創業といいますから大正3年生まれ。翁そばという店名よりも「きそば専門店」の文字が目立つ袖看板がいい味出していらっしゃる。 昼ははいつも行列で、今日は火点し時を選んできました。流石に行列はなかったけれどお店の中はにぎやかで、おじぃちゃまがそら豆つまんでビールを飲んでいたりする。 カレー南蛮が人気の店で多くの人がたのんでいるけど、ボクの目当てはあ

築地の焼売、銀座の焼売。幸軒に江戸中華よし町

築地で朝食。幸軒にやってくる。 インバウンドさんで溢れる通りから路地をちょっと入った小さなお店。 カウンターだけ。元気なおばちゃんと寡黙なおじちゃんふたりでやってるラーメン屋さん。 チャーシューとシュウマイがおいしいのが人気で、その両方の盛り合わせにご飯とスープがつく「盛り合わせライス」も人気の商品。 それにしようかと思うもここのチャーシューはラーメンスープを吸って本領発揮するからチャーシュー麺にシューマイ2個を追加する。 シューマイはすぐやってくる。 ゴロンと大きく不恰

日本橋にておかめにかつ丼

今日は友人のお誕生日のお祝い兼ねて日本橋から銀座をぶらぶら。 まず日本橋からスタートします。 三越本店のライオンさんの前で待ち合わせ。昼ご飯を利久庵でそばにする。 夜、とびきりの食べ放題を予定してるから昼はそばで痩せておかなきゃ…、って思って選んだ(笑)。 日本橋のおじさま御用達の老舗そば店。値段もいささか日本橋的。 おかめそばを選んでたのむ。 かまぼこ二切れ、たけのこ、しいたけ、卵焼き。 お麩に茹でたいんげん豆にナルトが並んで器の中はとてもにぎやか。 鼻が長くてちょっと