マガジンのカバー画像

おいしい食べ物、たのしい食べ方

1,436
おいしく食べてやろう。 たのしんでやろうと思うと、いつもの料理、いつものお店も違ってみえる。 飲食店を嫌いになるのはもったいない。
運営しているクリエイター

2021年8月の記事一覧

定食に漬物がついていなくても寂しくないって…。

おばけ低気圧のせいで、耳の奥でビードロラッパがプッペンプッペンってなってるようで今日は一日、家でのんびり。 昼は外で食べることにする。 四谷三丁目の交差点脇にある小さなビル。 一階に粕漬けの魚久のお店があって、地下は居酒屋。イタリア料理のレストランや四谷三丁目には珍しい創作料理系のレストランも入っていたりするビルの2階。 できたばかりで前を通るたびにおいしそうなランチメニューが気になっていた。 お店の名前は「ここから三丁目」。四谷三丁目でたのしむのならまず一軒目をここか

冷たいのにあったかい滋養

家の近所で昼にしようと、尾張屋にくる。 かつ丼を食べたいなぁ…、って思いもするけど、食べると泣くに決まってる。お店の人はディッシュの箱を手に準備万端でもあるけれど、今日は何か別のものにしようと思った。 そうだ…。 夏の暑さで傷んだ体のごちそうだね…、ってたまに一緒に食べていたのが「冷やしゴマだれきしめん」。 なつかしいなぁ…、と思ってそれにする。 茹でたきしめんを水でざぶざぶ洗って冷たく〆る。ゴマダレは冷たくしすぎるとかたまり風味を悪くする。だから常温。ほのかな程度につ

砕けた氷のかき氷

家に帰る前にかき氷を食べておこう。 そういえば、椿屋カフェのかき氷がちょっと独特で1人でのんびりたのしむのに良かったように思い出す。 それで椿屋カフェにくる。 宇治金時とイチゴ氷があって、ここでは断然イチゴの氷。 削ってふわふわさせた氷じゃないんですね…、ドリルのようなものでガガガッと砕いた小さな氷の粒が、いちごシロップをまとって口の中へとやってくる。 舌の上では小さな氷のドロップみたいな状態でずっと冷たい。ゆっくりとけていちごのジュースになっていく。 砕けた氷の上には凍

ゴマダレ、生粉打ち、ゆでキャベツ

そばをたぐって昼のお腹を軽く満たそう。 それで新宿高島屋の「小松庵」にくる。 12階から14階を使った衝動買いの13階部分。窓が大きく隣町の西新宿のビルがキレイに見えるのが好き。 13階という高さと西新宿の隣町という位置がいいからこそのこの景色。地方都市なんかにいくと駅前にポツンと超高層ビルが建ってて、その最上階にレストランがある。かっこいいのだけど窓から見える景色は空だけ。すぐ飽きる。 西新宿のビルのほとんどは30階から40階。ちょっと遠くの13階からみるとちょうど真正

ステーキから生まれてステーキよりおいしいハンバーグステーキ

せっかく千駄ヶ谷まで来たから近所で時間を潰して昼ごはん。「CHACO あめみや」にやってくる。 ホール内に置かれた暖炉で仕上げる塊肉のステーキで有名な店。昼はステーキになるはずだった肉を豪快に使ったハンバーグが気軽な値段で食べられる。 ロッジ風にもカントリースタイルにも見えるいわゆるアメリカ的なステーキレストラン。本場差ながらの低い照度に背中が伸びる。 まずはサラダ。霜が降るほど冷やした器にレタスにトマト。フレンチドレッシングにサウザンアイランドドレッシングがソースポット

ハンバーグに鉄板焼、コーンポタージュに豚汁

気軽に肉でランチにしよう。 場所は新宿。「肉の万世」にやってくる。 再開発待ちの工事囲いの合間で静かに営業中。お店の前についたのが営業開始の直前で、なのにレジでなにやらお感情をする人がいる。サンドイッチなどのテイクアウト商品は開店準備の段階で買えてるようで、なるほどこれもいい工夫。 開店と同時にテーブルに案内される。今日一日のファーストゲストになれるってなんて気持ちいいんだろう…、ってニッコリ思う。 ここで一番のオキニイリは和牛の切り落としと野菜の鉄板焼。口の中はすでにそ

ここの小籠包は新宿随一

今日、どうしても食べておきたいものがあった。 売っていそうなお店を訪ねてみるとお盆休みという今の時期。行く店、行く店休業で、結局3軒ことごとくおやすみでした。 しょうがない。 そこでなくなく方向転換。 小籠包を食べることにした。 新宿のビックロの裏側近くにある「阿杏」っていうお店で中国の人たちでやっている。 ランチにはスープにサラダ、杏仁豆腐がついてくるのだけれどこのスープやサラダが本当においしい。お金をかけずにおいしい料理に仕立てる経験、技術にいつも感心。 女性の点心

ハンバーガーはカジュアルなステーキ…、かな?

昼は近所のビストロでステックフリッツを食べて気持ちをあげようと思ってでかけた。 そしたらなんと3週間ほどの長い夏季休暇の真っ最中。 Oh mon dieu !でございます。 でもバカンス期間中のパリならこれが当然だよな…、と思いもしました。 肉も食べたい。カリカリの芋も食べたい気持ちは変わらず、それでバーガーキングにすることにした。 チーズバーガーとチキンタルタルサンドイッチ。ハッシュブラウンをお供にしアイスティーでひと揃え。 トレイの上に並んだ商品はどれもしっかりお客様

とびきりのパニーニ

とびきりのパニーニ食べたい…、そう思って朝、散歩する。 四谷三丁目から南に向かってテクリと10分。 パラリンピックの警備が途端に物々しくなる千駄ヶ谷。 家の近所を散歩するとボクらはオリンピックの真ん中で生活してる…、ってしみじみ思う。 そういえば先日、タナカくんのお母さんと電話でおしゃべりしたときに、オリンピックスタジアムが映るたびに、あぁ、この近所で雅紀が生きてたんだ…、ってなんだかなつかしくなるんですよっておっしゃっていた。まだそこここにタナカくんの気配が確かにあるもの

おばんざい風料理の昼バフェ

新宿の紀伊國屋書店の裏側のビルの中に入っている「隠れ房」。 お酒を売るのが上手なダイアモンドダイニングのお店のひとつ。ただコロナの前からランチバイキングが人気でたまに来ていた。 コロナの今もランチバイキングは顕在で、今日もにぎやか。 おしゃれな店だから夜は女性や若い人たちに人気のお店。だけど昼のバイキングには結構中年男性が集まってくる。 野菜を使った惣菜系の料理が多くて、それが体にやさしいからなんでしょう…。茶色ゴチソウとは違ったゴチソウ。気持ちがあがる(笑)。 区役所通

コメダ珈琲でのんびり卵の殻を割る…。

ひささしぶりにコメダ珈琲にやってきてみる。 新宿の歌舞伎町入口近くにある大型店で、いつもにぎわっている。 コロナ以降、特に朝の時間はにぎやか。 仕事までの時間を調節する人。リモートワークを早速始める人たちと、もうこういうお店は喫茶店とか飲食店の枠を超えた役目を果たし始めているんだ…、ってしみじみ思う。 ブース席のように仕切られたレイアウト。タブレット端末を使った注文。会話よりもノートパソコンやタブレットのキーボードをパチパチ叩く音が主役というのも朝ならではか…。 飲み物を

涼しいごちそう。冷やし汁粉と抹茶グラッセ

「虎屋菓寮」で甘いもの。 デパ地下フロアもやっぱり静か。待たずに座れるっていいことなのか、哀しいことか…。 涼しいお菓子を食べることにする。 「冷たい」お菓子じゃなくて「涼しい」というのが大切なとこ。 タナカくんは「冷たい」かき氷が大好きで、夏にここに来るということはつまりかき氷を食べること。今日来ていらっしゃるご婦人方も同じように冷たい氷でクールダウン中。 ボクの目当ては「冷やし汁粉」。 冷たくしたおしる粉に白玉が3個。大きな氷の塊が一個浮かんで、それがゆっくり溶けてい

生牡蠣5ピース、赤身の肉の溶岩焼き!

生牡蠣を食べたい!って猛烈に思った。 連日の暑さで疲れた体を中から修復するようなゴチソウって何があるだろう…、って思って最初に思い浮かんだのが生牡蠣だった。 ひんやりしていてなめらかで、滋養に満ちたオゴチソウ。 そう思ったらいてもたってもいられなくなり、オキニイリのオイスターバーワーフへとやってきた。 新宿駅の新南口。フードホールの中の一軒。今日もほどよくにぎやかです。 まずは生牡蠣のメニューを拝見。 いつもはおすすめの3種類の食べ比べ…、っていうのをたのむ。けれど今日の仕入

焼くのがたのしい、汗まみれ(笑)

お好み焼きを焼きたくなった。 食べたいというよりも焼きたくてしょうがなくて、それもお店の分厚い鉄板の上でジリジリと時間をかけて焼いて食べたい。 そこで友人をさそって歌舞伎町の「大阪家」。 ドレスコードは汗をかいても匂いがついても大丈夫な格好で…、と鉄板の前でも平気の平左な格好で。 インバウンドに人気の店でお店のスタッフもほぼアジア系。笑顔が明るく元気で作業も的確で、来るたび感心。さすがにお客様の数は少なくなったけど今日もボクら以外はみんな外国からのお客様。 厨房の中に大