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おいしい食べ物、たのしい食べ方

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おいしく食べてやろう。 たのしんでやろうと思うと、いつもの料理、いつものお店も違ってみえる。 飲食店を嫌いになるのはもったいない。
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2021年6月の記事一覧

見た目は地味で味わい華やか…、フランスの菓子

飯田橋から東西線で一駅移動。神楽坂駅でおりてちょっと歩いたところに「オー・メルベイユ・ドゥ・フレッド」っていう店がある。 フランス菓子の専門店で、黒い箱のような建物に大きな窓。窓の向こうにはシャンデリアと、華麗で豪華な空気が漂う。 ショーケースの中や上にはお菓子が並ぶ。 厨房の中で働いている人も、そとでサービスする人もほぼフランス人という徹底ぶり。 もともと神楽坂から市ヶ谷にかけてフランス大使館関係の施設が集まるエリアでブラッセリーやビストロが目立ってた。そんなところにお

「スゴい牛肉フォー」の専門店

ベトナムのハノイから来て、池袋で行列ができるお店を作った「フォーティン」。 メニューは牛肉のフォー一品。 だからベトナム料理点というよりフォーの専門店。 その二号店が新宿に開店したというので覗く。ラーメンストリートとして名を馳せた小滝橋通りに面してあって、以前はチーズや釜揚げしらすを山盛りにして提供するので有名なパスタバルがあった場所。 入り口にテイクアウト専用の窓を設えて、中に入ると券売機。 奥の客席ホールに向かって一直線に長い通路。その左側は厨房で、ちょっと覗くと大き

台湾のカフェ。つめたくやさしい豆花

新宿のビックロの裏側あたりに「合作社」ってお店ができた。 デザインワークが行き届いた看板、メニューボードにインテリア。台湾の軽食や甘味類が多彩に揃う。なんだか気になりお店に入る。 台湾出身のご主人が、おばあちゃんの時代のレシピで料理を作っているんだという。 そう言えばこの場所はタピオカミルク屋さんが入っていた店。外から見ると間口が狭くて小さく見える。ところが中に入ると奥が深くて大きくて、厨房スペースが充実していることにびっくり。 まだ開業して間がなくて、商品も絞り込まれ

まもなく終わりのお店のコト…。

大きな地震がくると確実に倒壊してしまうと前々から噂されていた新宿の紀伊國屋書店のビル。 いつかは建て替えられる運命だ…、と言われていたけど建て替えでなく耐震基準を満たすための改修工事をすることになったよう。 確かにル・コルビュジエの弟子、モダニズム建築の巨匠のひとりと言われた前川國男の手になる建物。東京都選定歴史的建造物でもあって、建て替えるにはもったいない。 価値ある建物を易易と壊して効率的な建物にしてしまう昨今の風潮に流されぬ判断は、さすが新宿の文化の担い手と思うも、それ

夏のゴチソウ。ゴリゴリ歯切れる生のひやむぎ

新宿から歩いて家に帰る途中の新宿御苑。 雨が降るんだといいながらも、日差しは強くて歩くと暑い。 そういえば「志な乃」で夏のごちそうがはじまっているはず。そう思ってお店に飛び込む。 民芸風手打ちそばというのが謳い文句のお店です。 土間に漆喰壁の土蔵のような作りの店は、ひんやり涼しく心地よい。 夏になると「ひやむぎ」がメニューにくわわる。 自家製。 手打ちで手切りの生のひやむぎ。 もうはじまりましたか?って聞いたら6月からはじめています…、って。それはうれしい、ありがたい。そ

今の季節はテラスがゴチソウ、高島屋

高島屋の食堂街の「つばめグリル」にやってくる。 つばめグリルは都内に何軒もある。新宿にももう一軒、駅ビルの中にあるけどボクは格別、高島屋の店が好き。 ビルの13階にありながらテラスがある。木が鬱蒼と茂ったまるで空中庭園みたいなテラス。 大きなテーブルと座り心地のよい椅子がゆったりと配置されて、ちょうど目線に近くの超高層ビルが見渡せる。首を伸ばせば新宿御苑ごしに東京の東側が一望できて、気持ちいい。 こういう場所は都会ならでは。空をみたいなぁ…、と思ったときに二人で来てた。なつ

冷たい蕎麦にミニ天丼。甘味までつくありがたさ…。

今日は一日、四谷三丁目でぼんやり過ごそう。それで昼を「四谷大木戸藪蕎麦」にした。 そば屋さんの店先に立ち、香る匂いには2種類ある。 出汁の匂いと天ぷらを揚げる油の匂い。どちらもいい匂いとひどい匂いが当然あって、例えば化学調味料が燃えるような匂いが漂う立ち食い蕎麦の店の前は息を止めて小走りしちゃう。 古い油の匂いも最悪。ここはごま油のおいしい匂いが漂っていて、天ぷらがおいしい店に違いない…、って予感させるのがなんともステキ。 それでいつも天丼セット。靴を脱ぎ、ひんやりとした板

今年でもう30歳になったシズラー

野菜をたっぷり食べたいなぁ…、と思ってシズラー。 コロナの今でもシズラークオリティのサラダバーを提供し続ける、一切妥協のない姿勢に来るたび頭が下がる思いのありがたさ。 生野菜から野菜をふんだんに使ったデリ。 パスタにご飯、パンにカレーにチーズソースやトマトソース。スープにデザートとフルラインにしてひとつひとつの素材、料理が惜しげないボリューム感をもって並んで、目をたのします。 サラダバーのエリアの入り口には手の消毒コーナーが設置されててビニール手袋をせずに料理を取り分けら

リチュエルの朝食営業再開しました…、ありがたし。

朝にリチュエル。クロワッサンを食べに来る。 長い間、朝の営業をお休みしていてさみしかった。そろそろ朝食営業を再開したかなぁ…、と思って来たらやっていました。 新宿駅の駅ビルの地下。気軽に使えて特徴のある飲食店が10店近く集まって開業したフロアなんだけど閉店相次ぎ5店にまで減った。 退店したとこにはドラッグストアや食料品店、ケーキショップが代わりに出店。いわゆる飲食店でなく食品小売のイートインって感じのお店が増えたのも時代なのかもしれません。 リチュエルは一番奥の目立たぬ場所

あんかけ2種類、小籠包

ひさしぶりに天厨菜館。新宿の高島屋の14階というロケーション。 ビルの目の前は新宿駅です。駅と言っても駅舎が目の前にあるわけでなく、あるのは線路が走る広大な平地。 だから窓の外の空間はただただ広い。 窓から入ってくる外の光は明るくて店全体を包み込む。淡いベージュの壁の色。テーブルクロスも椅子もみんな淡い色。午後の光で黄金色に輝くように見えるところにウットリします。 遠くに西新宿の超高層ビルを見渡す窓際のテーブルをもらってランチのはじまり、はじまり。 気仙沼産フカヒレつゆソ

ほぼハムとパンだけのサンドイッチなのに…。

四ツ谷駅近くの喫茶店「ロン」。 「Lawn」と書いてロンと読む、そのLawnはテニスの芝生かそれともゴルフの芝生かと、来るたび思う。 どちらにしても紳士のスポーツ。 コンクリートの要塞みたいな意匠あふれる独特な建物。インテリアも調度品まで含めてどれもがオリジナルにて、喫茶店が文化の先端を担った時代を思わせる。 タバコが吸える大人のお店。テーブルの上にはコーヒー糟を入れた灰皿が置かれてて、昭和喫茶を彷彿とする。 昔、タバコを吸っていた。やめてもう20年以上もたって吸いたいと

バッファローチキンサンドイッチにピーカンパイ

友人と会うために東京駅。雨が降るかもしれないから、濡れないところで会いたいんだ。 食事も一緒にしたいけど何にするかイメージもなく、いろんなお店が集まる場所がありがたいと。 条件を満たす場所を考えると、東京駅とその周辺が一番いいんじゃないかとなった。駅に駅ナカ、駅ソトに周辺のビルや地下街が地下で完璧につながっているスゴイ場所。しかもSuicaが入場券の代わりも果たすようになったしね…、と待ち合わせしてウロウロ散策。 結局、バビーズヤエチカでアメリカ気分にひたろうと落ち着いた。

池袋のタカセ、3階でお腹いっぱいにしたら9階まで行ってお茶にする…。

西から友人がやってきて、お昼ごはんを一緒に食べる。 池袋の「タカセ」なんてどうでしょう…、っていうのでタカセの3階にあるレストランにて待ち合わせ。 昔は朝食をよく食べに来ていたお店。一階にパン屋さんがあって、そこで焼きたてのパンを使ったサンドイッチやホットドッグが好きだった。 最近、池袋にあまり縁がなくなって、それでご無沙汰。 ランチは洋食。ハンバーグがありスパゲティーがあり、ピラフにカレーにグラタンと昭和の駅前にはどんなところにもそういう料理を提供して、街の人に愛されて

味噌チゲで体の中から汗をかく

家の近所の「とんちゃん」で昼。 サムギョプサルがおいしいことで人気の店で、東京のリトルコリア、大久保に何軒かある。 このお店の向かい側に一時期韓国大使館があったことがあり、それもこの店が四谷三丁目みたいな街にやってきた理由のひとつ。 この店を目当てにわざわざやってくる人も結構いて、ずっと流行り続けているのに来るたびびっくり。 そういえば韓国大使館があった近所にインドネシア大使館がやってきた。インドネシア料理のお店がオープンしないかなぁ…、ってちょっとワクワク待っている。