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おいしい食べ物、たのしい食べ方

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おいしく食べてやろう。 たのしんでやろうと思うと、いつもの料理、いつものお店も違ってみえる。 飲食店を嫌いになるのはもったいない。
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2019年11月の記事一覧

ホリデースタバのクランベリーブリスバー

ホリデー仕様のスタバでのんびり。 この時期。 スターバックスの店はおそらく日本で一番クリスマスらしい場所。メニューボードの色は赤色。随所に緑のアクセントがつき、空気までもが華々しくてにぎにぎしい。 紙カップがホリデーデザインに変わるのだけどそれって一種類だけじゃないんですね。お店でくつろぐ人たちの手もとをみると、何種類かのカップがあって店の雰囲気をにぎやかにする。 ボクのはポップカルチャーっぽいデザインで、ちょっとにぎやか。ボクのクリスマスのイメージって確かにこんな感じなの

女子高生とドーナツ

有楽町のクリスピークリームでちょっとお茶。 イトシアというイトーヨーカドー系の商業施設の地下一階。施設ができると同時に開業した、その当初はドーナツ屋さんらしい風貌の店だった。 出来た頃にはすっかりドーナツブームも終わってて、いつも静かな店だった。けれど2年ほど前にカフェ仕様に改装し、それからそこそこ流行ってる。 ただ、ドーナツに関係のないおじさんたちが多くて、ドーナツの香りのする普通のコーヒー専門店みたいになってしまったのがいいような、寂しいような。 ところが今日。お店の

京王プラザホテルの匂い

夕方、新宿の京王プラザで打ち合わせ。 ホテルのロビーラウンジって、そのホテルとかホテルが立地する街のムードを反映するもの。 銀座や日比谷にあるホテルのロビーラウンジはちょっと気取った感じがする。六本木とか渋谷のホテルのロビーはIT系とかネットワークビジネス系のお金の匂いがプンプンしてくる。 それに比べて新宿のホテル、特に京王プラザのラウンジは古いタイプのお金の匂い…、不動産とか一発当ててやろうと思うネットリとした空気でいつも満たされている。 当然、そういう人ばかりじゃない

健康と不健康が同居する不思議空間で、野菜のジュース

新橋駅前のニュー新橋ビル。 ビルの表口と裏口の両方にジュース屋さんがある。 ひとつはベジタリアンっていう店。もう一軒がオザワフルーツっていう店で、オザワフルーツって店がとても新橋的でたのしい。 ジュースはコールドプレス系。時間をかけてじっくり搾る野菜ジュースの種類が多彩で、店の入り口に立つと野菜やフルーツの匂いがしてくる。素材はそれぞれ一人前ずつに小分けされ、几帳面にビニール袋に包んで奥の冷蔵庫の中に収納。 で、その冷蔵庫の前がなんとタバコの売り場。売ってるだけじゃなくてそ

お腹を軽くする朝

岐阜で朝。 不思議なほどに温かく、目が覚めたら布団が床に落ちてたくらい。 起きた途端にクシュンと鼻水。 くわばらくわばら、風邪を引いたら一大事。 朝のお腹をあっためる。 ホテルのバフェでまず軽く。 …、とはいえ昨日のゴチソウがまだお腹の中にあるようで、ご飯をよそおわず茶碗に軽くオニオンスライス。 スイートコーンとハムをのっけて軽く醤油をかけまわす。 スライスオニオンの軽い辛みで目が覚めて、プチプチはぜる甘いコーンで口が目覚める。 コーンポタージュでお腹をあっためお水をゴクリ。

シニアな喫茶店で茶碗蒸しに小倉トースト

岐阜の喫茶店にて今日一日の打ち合わせ。 コーヒーたのむともれなくモーニングセットがついてくるのがこの地方の当たり前。 本格的な朝食となる。 ポポラートという最近、オキニイリの喫茶店。 地元に根差したのんびりとしたのどかな店で、入り口入るとお客さんたちが持ち込んだ季節の野菜や果物が売られてる。 売ろうとまるでしておらず、置かれているだけ…、なのにこれが案外売れてて、商売っけがないということが魅力的に見える時代をしみじみ思う。お客様は見事にシニア。いつきてもボクらがダントツ、

博多の藤館

博多の街なら住めるなぁ…、と来るたび思う。 でも博多の街に住んでしまったら、東京にいかなくなって、博多の人になっちゃうかも。 それはそれでしあわせなのだろうけれど、東京で感じる不安や刺激、渇望感をなくしてしまいそうなほどに博多の街は充足していて、だから住むのが怖くなる。 東京とまるで違ったものがある。 それと同時に、東京にあるであろうものが博多の街にはほとんど揃っているのも充足感の理由のひとつ。 例えば博多駅にある。「藤館」という店。 「ふじかん」と読む。 創業1960年だ

仰天の花巻そばに熊本で出会う!

熊本の老舗百貨店「鶴屋」をぶらぶら。日本全国、百貨店という場所はシニアの遊び場になっている。先日オープンしたサクラマチクマモトが、若い人を集客していて、ますますシニアの姿が増えた。 ちょっと静かな感じかなぁ…、でも新しいショッピングモールは大きすぎたり構造複雑だったりして、お年寄りにやさしいとは言えないから、そのうち賑わいが戻ってくるに違いない。 食堂街も今日はのんびり。「やぶそば」にくる。 というのも、不思議なメニューを発見したから。 花巻そば。 古典的なそばのひとつで、

ミカドコーヒーのモカゼリー

日本橋のミカドコーヒー。 愛すべき店です。 軽井沢に本店がある。 オノ・ヨーコさとジョン・レノンが好きだったと言われたりもする。 大抵そういうビッグネームの伝説は、お店の本来の実力や現状とかけ離れたところで人気を作る原動力になったりするけど、この店の実力は本物。 たのしい店でもあって、スリーフロアー構造の一階はセルフサービスの珈琲店。2階から上が喫茶室という営業スタイルが今でもとても新しい。 コーヒーがおいしい店ではあるけれど、ソフトクリームがとってもおいしい。 モカソフ

せりとじそば

変わる渋谷もあれば変わらぬ渋谷もある。 それらは商業ビルに入らぬ渋谷。商業ビルにおさまりきらない魅力がある店、そして人。 冷たい雨の降る一日でもあり、昼を蕎麦にすることにした。 「そば処福田屋」。 裏路地にある自前のビルの2階のお店。家賃を払わずにすむ環境だからできる正直な商売というのがあるんだなぁ…、とここに来るたびしみじみ思う。 お店の人がお茶をそっとテーブルに置く。「せりとじそば」をたのみました。すると大きな氷をギッシリ詰めたグラスに水を注いだのを運んで、コトンと

モダンタイワニーズ、フージンツリー

日本橋で友人たちと会食。「富錦樹台菜香檳」を選ぶ。 フージンツリー。モダンタイワニーズの店として有名な台北の店が日本の上陸というので、開業前から話題になった。 開業してから2ヶ月たって、それでも人気はすさまじく念の為、開店の15分前にお店に到着。すでに3組が待っていて、それから続々人が集まる。結局、開店前には50人ほどの行列で開店10分ほどで満席となる。 コレド室町テラスという商業施設のキーテナントとして入った台湾出身の雑貨百貨店のフロアの一角。 テラスがあって窓の外には日

ポールバセットで朝からベーコンを噛みちぎる。

西新宿でちょっとぼんやり。ポールバセットでお茶にする。 超高層ビルの地下にある。なのに地下を感じさせないのびやかな空間。天窓が作られていて外の光が降り注いでくる…、というのが理由のひとつなんでしょう。 壁がなくシームレスにつながっていく隣のお店、イタリアンレストランの広い空間を借景にしているということもあるのでしょうね。好きな店。 ショーケースの上にシュトーレン。周りにサンタさんとトナカイさん。仰々しいクリスマスデコレーションより、こういうさりげないアピールがいいな…、と思

ビチョビチョがおいしいサンドイッチ、フレンチディップ

昼ご飯をひさしぶりのブルックリンパーラーにて。 新宿には珍しかった大箱のカフェ。最近でこそフードホールスタイルの大きな飲食空間が駅の周りに次々出来てきてるけど、この店ができた当時は画期的。 今でも寄り合い所対じゃないカフェとしてはここがおそらく一番規模が大きいんじゃないかなぁ…。のびのびとした空間はなにものにも代えることができぬゴチソウ。 開店と同時に次々お客様がやってきて、店はたちまちにぎやかになる。 ここでは大抵、ステックフリッツを食べる。ステーキもさることながらフリッ

雨の日のおむすび

雨が降った朝。 家を出たらほぼやんでいて、西の空が明るかった。昨日は霞んで見えなかった都庁の頭が今日は見通せ、新宿まで歩いて行こう…、と家を出た。 地方出張に出ると車移動で足を使わない。 体がちょっと重たく感じてテクリと歩く。そしたら雨がまた降ってきて、それも構わずテクテク歩く。 初冬の雨に濡れていこうか、初老のオヤジ(笑)。 景気付けにビートルズのレインを歌って、シドのレインから大江千里のレインにつなぎ、岩崎良美のレインを歌いはじめる頃に新宿二丁目に到着。 お腹が鳴った。