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社会変動 人物とその業績



人名


ハーバート・スペンサー

[1820-1903]

業績

イギリスの社会学者

<社会変動の理論>
社会変動を生物(動物や植物)の進化になぞらえて捉える社会進化論(社会が生物と同じように、進化の過程を経て発展するという考え方)の立場に基づき、社会有機体説を展開しました。
社会有機体説を具体的に説明すると、社会の中の政治、経済、教育といったパーツが、生物の脳、心臓、手足などのように、それぞれ特定の役割を果たし、社会全体の機能を支えているというイメージです。

社会の発展に伴い、社会は、協同が強制される軍事型社会から自発的に協同する産業型社会へと進化すると主張しました。
軍事型社会では、個人は全体のために存在し、自由は抑圧され、強制的協力が支配的でした。しかし、産業型社会では、社会は個人のために存在し、相互に平等な個人の自由が実現されます。この観点からスペンサーは、近代資本主義社会を平等な自由の法則の実現形態とみなしました。

著書としては、「総合哲学体系」(全10巻)(1862〜1896)があります。

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