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7割を目指す講義NO.24 要介護の認定調査・判定

1.認定調査票の基本調査項目


今回は、認定調査票の基本調査項目であったり、一次判定と要介護認定等基準時間、そして要介護認定の有効期間について確認します。

(1)認定調査票の基本調査項目について

要介護認定調査に使用する認定調査票の基本調査は、全74項目の質問内容から構成されています。
項目は、1群から5群、その他(過去14日間に受けた医療行為)に分けられています。

「身体機能・起居動作」「生活機能」「認知機能」「精神・行動障害」「社会生活への適応」の5分類に加え、過去14日間に受けた医療行為についても調査されます。

このような個数を問う問題は、出題されやすいということがあります。
例えば、1群だけ変えて4群だとかという問題を作りやすいので、過去に試験で狙われたことがあります。

社会福祉士国家試験では、「選択肢に数字が出てきたら、疑ってかかれ」という鉄則がありますが、まさにこの鉄則が当てはまる問題をつくりやすいということです。

第27回第127問の選択肢では、「要介護認定に関する問題で、認定調査に使用する認定調査票の「基本調査」の調査項目は、身体機能・起居動作、生活機能、認知機能、精神・行動障害の4群から構成されている。」との内容の正誤が問われています。

フックン いや、4群でなく5群だよ

そうですね。基本調査は、大きく「身体機能・起居動作」「生活機能」「認知機能」「精神・行動障害」「社会参加への適応」の5群と「その他(医療などについて)」に分けられていますので、選択肢は、誤りになります。

では、それぞれの群の内容にも触れておきます。

第1群「身体機能・起居動作」

第1群は、対象者の麻痺や拘縮(こうしゅく 関節や筋肉が固まること)、寝返りというような「基本的な体の動き」や「起きたり座ったりという能力」を把握するための20項目による構成です。
例えば、対象者に「麻痺があるのかないのか?」「麻痺の場所が右手なのか、左足なのか?」など細かく確認されます。

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