東京の「ヴィンテージタワマン」に当選確実な10物件とは

そもそも、私はタワーマンションという住形態には疑問を持っています。
まず、それが本当に必要なのか、そうでないのか、というのが出発点。
限られた敷地に多くの床面積が確保できる、というのがタワマンの最大の利点。
その次は、上層階からの眺望と開放感。
よく考えてみても、その2つしかタワマンを作る理由が出てきません。
中にはプールや大浴場、スポーツジムなどの豪快施設をタワマンの優位点だという主張もあるでしょう。しかし、そういうものは限られた利用者にとってのメリットでしかありません。利用しない人にとっては、ただ費用負担がかさむだけのシロモノ。

タワマンという住形態が、この国にとっても、東京や大阪という街にとっても、各住戸の区分所有者にとっても、中長期の視点で考えればかなり厄介な存在である、ということを私は「限界のタワーマンション(集英社新書)」という拙著にまとめて世に問いました。
ですので、タワマンにの危険性についてお知りになりたい方は、どうぞそちらをお読みください。

しかし、必要悪と考えてもタワマンにはそれなりの魅力があります。
その寿命が50年程度としても、それまでの時間は人々をそれなりに幸せな気分に浸してくれるであろうことも理解しています。
さらに言えば、タワマンの資産価値が保てててその寿命が100年ほどに延びると考えれば、その間の数十年の刹那は人々を幸せに導くかもしれません。

私とて、タワマンの存在自体を憎悪しているわけではありません。制度的にも建築技術的にもかなり完成度の低い住形態である、とは考えています。
だから決してタワマンに対する憧れや尊ぶ心は持ち合わせていないのです。
私の生まれ育った京都のことばで申し上げれば、「しょーもないなあ」と思っているだけ。

そんな私は、東京のマンションを隅々まで見て回ることを仕事にしています。
しょっぱい視点で眺めてきたタワマンの中でも、「これはちょっとええかいな」と思った物件がいくつかありました。
ここでは、そういうタワマンを10物件ほど選んで紹介させていただきます。
私の中では「ヴィンテージタワマン」に当選確実な10物件です。
順番には込み入った意味はありません。ただ、私が「思い浮かんだ」順にあげさせていただいています。

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