【第十六話】春のおさらい会、自分の出番が終われば極楽|しがない勤め人、国立文楽劇場で藤娘を舞う

↓前話はこちら。投稿順序がてれんこになってしもたかも。
(読まなくても大丈夫、読んでくれたらうれしい)


ごちそうのお預けをくらうことしばし。

ようやく自分の出番。
半年お稽古をした縁の綱(えんのつな)。

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↑しずしずと入場。

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↑最初の構え(ポーズ)。曲が始まるのをドキドキしながら待っています。


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↑紗張りの傘の向こうに透けて見えるすがたは実物の何倍増し?!
夜目遠目笠の内、に傘の向こうってのも足したらどうかしら。

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↑もちろん座ってばかりではありませんぞ。するりと立ち上が・・・
ええ、決してよっこらしょ、ではありませんぞ。そうでなかったと思いたい・・・


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↑あの人、と思って大事に傘を抱いたりもします

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今回はライブ配信のおかげで、友人知人の皆さまにも

「普段はバサバサボサボサやけど、やるときゃやるのよ」

な姿をお目にかけることができました。

着物と帯の下ごしらえ〜お仕立てをお願いした職人さんにも見ていただきまして、

「おー、いつもと全然違うから誰かと思ったわー。僕らね、仕上がったものをお客さんが着た姿ってなかなか見れないからさ、これはうれしいね〜」

とご好評?をいただいたり。

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はー、やれやれ終わったー。
待ちに待ったごちそう、いただきまーす!

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お皿の上も春爛漫!うつくしーい。

ああ、なんておいしいんだ・・・
自分ではないだれかが作ってくれた料理はすべからくうまい。
準備も片付けもしなくていいんだよ!ありがたくて涙が出る~<そこ?!

姉弟子さん、名取のみなさまの危なげない安定した美しい舞をみながら、
目にも舌にも楽しいひととき。

旦那衆の遊びはこんな感じなんだろうか?
またひとつ贅沢を知ってしまった・・・

(次はお客さんで来たいなぁ。舞妓さんや芸妓さん呼んでさ。だれか連れてきてくれないかな~)

さて門人総勢18名、無事に舞を披露し終えました。

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前例中央右が大師匠、左がおっしょはん。左右を固めるのは名取さん。
はるの会は会場も衣装もお料理も、何もかもが華やかでした。
マスク姿なのがなぁ、おのれ新型ナニガシめ…


いつもはこの後、キャッキャウフフの大写真撮り撮られ大会になるのですが、
諸事情によりすぐにお部屋をあけるように、とのこと。

が、せっかくキレイにしてもらった姿、窓越しの景色もいいし。

撮らんでか~!
(撮らないわけにはいかないでしょう、の意)

すんませんちょっとだけ、すぐ終わるから。

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↑めちゃうれしそうやな私。そらそうや、久しぶりにキレイにしてもろたんやから~えへへ〜

(続く)

(次から藤娘に戻る、と思います)


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