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「ないないない選挙」子育て議員の現代版選挙法~酒井なつみの選挙について~

皆さん、こんにちは!

江東区議会議員の酒井なつみです。

おかげさまで2期目の当選をさせていただきました!



当選証書


8,067票もいただき、恐縮しています。
前回は4,622票でしたので、得票数を大きく伸ばすことができました。

3位当選

ひとえに応援をしてくださる皆様のおかげです。
ありがとうございます!


自分でも大変驚いていますが、これまでの活動の積み重ねやSNSでの情報発信、そして新しい選挙手法もご支持をいただいたものと考えています。

酒井なつみについて



酒井なつみ

私は夫ともに5歳の子どもを育てているワーキングマザーです。
ともに実家が遠く、パートナーしか頼れる人がいないという子育てをしています。

立憲民主党に所属しているものの、後ろ盾や組織はありません。(連合推薦のある方は組織からの応援があります)
町会などのイベント(お祭りや忘年会や新年会など?)に呼んでいただくことはなく、特定の方々との深いつながりもありません。

江東区には同じ党に所属する都議会議員や国会議員もおらず、ボランティア協力をいただく方のみの小さな手作り選挙を2回の選挙で展開してきました。

前回に引き続き、選挙カーや選挙事務所、電話掛けを行わない「ないないない選挙」です。


酒井なつみの選挙について

この「新しい選挙手法」について記録をしておきたいと思います。


〇子育てをしながら政治にチャレンジしてみたい
〇資金や組織が無くても戦えるだろうか

という方に、特に参考にしてもらえたら嬉しいです。


選挙カーについて


ノー選挙カーのぼりとともに

やっと寝付いたわが子が起きてしまった、悲しい経験が原点にあり、2019年から選挙カーを使っていません。

立憲民主党の先輩方には選挙カーを使わずに戦っている方が多くいらっしゃるため、参考にさせていただきました。

私の方法は駅前、公園、スーパーの前、大きな交差点など住宅が少ないところを選んで各所で30分程度の演説をしています。

メリットとデメリット

自分で話しながら、通行する方の様子がよく見えるため、マイクを止めたり、音量を小さくしたり、時間を調整したりと柔軟に対応ができます。

人が多いところを選んで街頭演説を行うため、区民の方と対話をしたり、政策について訴えができることは大きなメリットです。


地域のママと対話している様子


選挙カーを使わない戦いを支持して下さる方も多くいらっしゃると感じています。

また、選挙カーの運行にはレンタル代やガソリン代、運転手の契約など公費負担の制度がありますが、これらを使わないことによって多くの税金を無駄にしません。(江東区の場合、上限額45万1,500円もの税金が使われています)

一方で、広範囲の移動が難しいため、活動範囲が狭くなることや、在宅で過ごす方へのアプローチは難しくなります。
また、演説のたびに機材を下ろさなくてはならず、効率が悪いことがデメリットです。(そのため1回ずつの演説時間は長くして対応します)

騒音、税金、環境負荷、渋滞の元となるなど、大きな負担のかかる選挙カーについて、他の候補者の皆さんにも一考いただき、都心部では選挙カーのない選挙が当たり前になるといいなぁと感じています。


選挙事務所について

後援会がないことや、私の支援者には女性が多いため学業・仕事・子育て・介護など、日頃から多忙な方が多いです。

そのため、常に選挙事務所に待機する人手を確保することが難しく、選挙事務所は設けていません。
時間を取らせてしまう選対会議(選挙の対策のための会議)なども行いません。

日頃から発信を続けているSNSで、ボランティアを募集したり、情報発信を行うことで、コミュニケーションは丁寧に行ってきました。


スケジュール告知画像

また、選挙期間中の日々のスケジュールを公開することで、応援や、演説を聞きに来てくださった方もいらっしゃいました。


選挙事務所は、敷金礼金賃料など多くの資金が必要なため、金銭的に余裕がないという方や、人手が足りないという方は無理に設けなくてもいいのではと考えています。

投票依頼の電話かけ

私の活動では、電話番号を頂く機会がないため、電話かけは行っていません。その代わり、まちなかでの活動やSNSを用いて投票をお願いしました。
生活をしている皆さんには、職場や学校、自分の居場所などで投票に行った?と話題にして頂けると嬉しいです。

何に力を入れるか

「ないないない選挙」ですが、では何に力を入れるかが気になる方も多いと思います。

私は「これまでの積み重ね」に力を入れました。議会も議会がない間も手を抜かず、仕事をしてきました。

入念な準備と調査による政策提言、SNSでの情報発信、区民相談対応、議会レポートの発行とポスティング(vol.14まで発行済み)、駅での定期的な挨拶(議会レポート発行毎)などです。

政治の質を高めることに力を入れ、多くの政策を提言し、実現をしてきました。私は看護師・助産師なので、その専門性を発揮して活動ができたと思っています。

この分野だけは誰にも負けない!という「こだわりや専門性」があるといいですね。


新人候補の場合は?


やはり広報に力を入れることだと思います。
駅での挨拶、ポスター貼りのお願い、SNSでの発信、チラシの発行と配布、議会について学ぶことなどが必要だと思います。
区民の求めていること、区の課題について知り、なぜ議員になりたいのかをしっかりと伝えていくことだと思います。
私の場合は選挙の3ヶ月前まで仕事をしており、活動期間は4ヶ月程度でした。
※保育園に子どもを預けている場合、休職期間が3ヶ月しか認められていないため、そうなりました。

当選ラインまで1票ずつ積み上げていくのは本当に大変ですが、指南書やアドバイザーなどもいらっしゃるので、参考にしていただけたらと思います。

活動時間について

娘のお世話になっている保育園が7:30開所なので、活動開始は7:45からです。
また20時に子どもを寝かせることにしており、18時以降は基本的に活動ができません。
選挙期間中(7日間)こどもは毎日保育園にお世話になりました。
家族の体調管理も必要で、早朝から深夜までに及ぶマッチョな選挙はできません。

選挙期間中も17:45に終了し18:00解散でした。


娘にも最後の演説だけ聞いてもらうことができました


議員活動も同様ですが、家族のケアと自分の体力に合わせた選挙スケジュールとしました。

無理のないスケジュールとしているつもりでも、娘は7日間毎日保育園に通い、疲れているようでした。
私の周りには、双子や乳児のいる子育てや、授乳をしながら選挙を戦い抜いた仲間や先輩議員もおり、本当にお母さん候補は全員頑張ったと思います。

挑戦したその勇気と想いに、心から敬意を表します。

まとめ

参考になるか分かりませんが、今回の私の選挙についてまとめました。

政治にチャレンジしたい、だけど、お金や組織もないという方の参考になれば幸いです。

「変える」ことは、大変です。

ですが、変えるために努力をして報酬を頂けるこの仕事は、何かを「変えたい!」という方にとって、とてもやりがいのある仕事です。

政治家の持つ力は大きく、その大きさを自覚しながら、生活者の困りごとに寄り添い、公共の福祉について考えられる方が議会で活躍してくれると私も嬉しいです。

一緒に頑張りましょう!














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