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Amazon (US) で特許調査の本「Information Sources in Patents」を買う

ドイツの出版社から出たばかりの検索本「Information Sources in Patents」を買いました。
只今到着待ち中です(11月初旬に着く見込み)。

Information Sources というタイトル通り、全世界の特許情報源をまとめて解説した、という体裁の本。687ページということなので、かなり厚い本が届くと思われます。目次を和訳してみました。前半は国別の解説、後半は検索テクニックの解説という流れですね。

第1章 特許プロセスと文書化 3
第2章 欧州特許制度 35
第3章 米国特許制度 59
第4章 日本の特許制度 81
第5章 特許協力条約 101
第6章 G8諸国の国内特許制度 121
第7章 アジアとオセアニア 185
第8章 南アメリカとメキシコ 255
第9章 アフリカと中東 303
第10章 データベースと検索技術 377
第11章 国内および多国籍の特許情報源 389
第12章 特許検索者のための非特許文献 457
第13章 一般的な検索タイプI アラート検索 483
第14章 一般的な検索タイプII 特許性調査/侵害予防調査 491
第15章 一般的な検索タイプIII ポートフォリオと訴訟手続きの検索 501
第16章 法的ステータス検索の情報源 507
第17章 コマーシャルインテリジェンスの検索と分析 533
第18章 スペシャリストテクニック 539
第19章 今後の展開 557
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2020年1月2日現在のPCTの加盟国 567
国の出願番号を再フォーマットするための数値表 573
国および地域特許庁のWebサイトアドレス 579
CPC201805エディションと IPC201801エディションのクラスレベル構造の比較 605

著者はStephen Adams氏。イギリスの方です。特許情報フェアにも何度か来日されているので「じつは会ったことある!」という方、案外多いのかも。
下記はAdamsさんがJAPIO Yearbook 2016に「特許調査の効率向上」をテーマに寄稿された記事です。一番最後に日本語訳がありますのでよろしければ。

「Information Sources in Patents」第4版は先月(2020年9月)発行されたばかり。私は、Adamsさんが掲示板に投稿されているのを見て出版を知ったのですが、ご本人いわく「大改訂版!」なのだそうです。
この記事の最初のリンク (degruyter.com)に試読コーナー(OVERVIEW)があるのと、Google Booksでも一部を読むことができます。(下記は Google Booksへのリンクです)

各種立ち読みページをチェックしてみたところ、コロンビアとかペルー、モロッコなど「調べたことない!」国がたくさん取り上げられている模様。さすが大改訂版ですね^^

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調べる機会の少ない国の情報・・・というと、日本語情報源では「新興国等知財情報データバンク」が一番充実している印象ですが、

「Information Sources in Patents」の試読ページで確認したところ、「新興国等知財情報データバンク」にも入っていない特許庁DBがたくさん取り上げられているようです。

あと・・・下記はGoogle Booksで読める内容。日本の元号について説明しています。(”ちゃんと正確”なので「どなたか、日本の関係者の方が教えてあげたのかな?」などと想像してホッコリしてます。というか、明治天皇のお名前、私も知らなかった・・・!)

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立ち読みして「絶対買おう!」と決めたものの、問題は購入ルート。

日本のAmazonには2020年10月20日時点で紙版がなく、Kindle版は妙にお高い・・・。しかも、Kindle版が最新版かどうか、どこを見てもよくわかりませんでした。万が一、2万円払って旧版だったら気絶ものですよね?

でも、米国Amazonにはちゃんと入荷してました。
お値段も約115ドルと普通です^^

もし買う方がいたら(いるのかな?)
「他の出品者」から もう少し安いのが出ておりますが・・・
他の出品者だと、日本への発送ができなかったり、Amazonの国際配送オプションが使えなかったりする可能性があるそうです。そういうのが面倒な方は、米国Amazonから購入が良いかと思います^^(私もそうしました)

もう一度、Google Booksの試読貼っておきますね!
私も到着まで、Google Booksで楽しみに予習します^^


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