
Excelに公報の固定URLを挿入する
こんにちは!特許調査の仕事をしています、酒井といいます。タイトル=内容なんですが・・・この記事は「Excelに作った特許公報のリストに、無料特許データベースの『公報固定URL』を挿入する方法」について書きます。2021/09/28・ライブ配信からの記事です。
ライブ配信の内容を1分で説明すると?
ご質問がきて・・・
うーん。J-PlatPatでは無理ですね!(え・・・
上記データベースは「固定URLを作る」ことができるので
1)公報番号を含むリストを出力する(商用DB)
2)Excelで固定URLを作る (上記からお好きなリンク先を!)
3)(オプション) ハイパーリンクのセルを作る ⇨ 直観的に操作しやすくなる
という手順で「クリックで公報を開ける公報リスト」ができます。
配信で使ったサンプルデータはこちらです。(Google Drive)
■各データベースの固定URL説明
以下「特開2019-026983」での例です。
上記画像では黄色の部分=公報番号になります。
1)Espacenet
https://worldwide.espacenet.com/patent/search?q=pn%3DJP2019026983
2)Google Patents
https://patents.google.com/patent/JP2019026983A/ja?
URL末尾の 「/ja」は「(日本語データがあれば)日本語で開く」の指定です。海外公報の場合は /en (英語) がおすすめ。
3)PATENTSCOPE
https://patentscope2.wipo.int/search/en/detail.jsf?docPN=JP2019026983
■Excel側の文字列操作
ここではEspacenetの例で説明しますが、Google Patents、PATENTSCOPEも基本は同じです。
セルB4に [2019026983] 形式で公報番号が入っている状態で
固定URLを設置したいセルに
="https://worldwide.espacenet.com/patent/search?q=pn%3DJP"&B4
と入力すると、
https://worldwide.espacenet.com/patent/search?q=pn%3DJP2019026983
が生成されます。
ハイパーリンクを作りたいとき
色々書き方があるのですが、この記事では「初心者が一番失敗しにくい方法」を書きます。(私もだいたいこの方法を使ってます)
B4に表示させたい公報番号
D4にリンク先(固定URL)のとき
=HYPERLINK(D4,B4)
この方法で
「公報番号をクリックすると、ブラウザが起動して公報が開くリンク」
ができます。
少し凝りたい場合は、後半の「表示文字列」部分を編集すると
=HYPERLINK(D4,"特開"&LEFT(B4,4)&"-"&RIGHT(B4,6))
「特開2019-026983」形式に書けたりもしますよ。
■ちょっとした注意点 (国際公開)
商用DBで日本特許のリストを出力すると、日本語国際公開が混じる時があると思います。
その場合はリンク先の公報番号が [WOnnnnNNNNNN]形式になるので
固定URLの生成も
="https://worldwide.espacenet.com/patent/search?q=pn%3D"&B127
とか、国コードJPを書き込まない形式に変えてみてください。よしなに。^^
■固定URL関連 の過去記事
こちらの記事は「固定URLを大量生産した後に、大量読みをする話」です。
読むコツはこちらもぜひ!
外国特許も同じ要領でできます。
単純に、国コードと公報種別の種類が増えるので、
主な公報種別ごとに「リンク動くかな?」と確認されると良いです。
今日は、こんなところです。
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簡単にできる公報リンクですが・・・
忙しかったり、めんどくさくなってきた(?)時には
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