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中国専利出願の包袋入手 (2023-11-06追記)

2023-11-06追記
中国専利出願の包袋入手手順は、現在
新興国等知財情報データバンクの記事 (2023-10-19更新)が
一番わかりやすいかと思います。下記リンク先をご参照ください。


以下 2023-03時点の記事です。
中国特許庁のシステム変更に伴い 試行錯誤していた時の様子になります


こんにちは!特許調査の仕事をしてます、酒井といいます。この記事は「中国特許庁の新・経過情報検索システム」について書きます。

※記事本編には「突破するワザ」はありません。(単なる検索雑記です)

[追記] ID取得~ログインは こちらの動画でどうぞ。

■専利検索及分析 (ユーザ登録)
https://pss-system.cponline.cnipa.gov.cn/
■新版中国及多国专利审查信息查询系统进行查询 (検索画面)
https://cpquery.cponline.cnipa.gov.cn/

それでは ここから検索雑記です

中国特許庁の新・経過情報照会システム(過去からの経緯)

中国特許庁(CNIPA)の「経過情報照会システム」が先月リニューアルされました。(CNIPAのお知らせはこちら

CNIPAの経過情報システムといえば、5年前の2018年に「携帯電話認証」が始まりまして

「えー、携帯電話とSMS認証、やだなぁ」と思いまして・・・。
2018年は「米国の携帯電話番号が使えるスマホアプリ」を使い、
無理やりID、パスワードを入手して利用していました。

今回、新システムに移行するということで
「SMS認証はどうなるのかな・・・?」「まぁ、のんびり調べましょう」と、本気でのんびりしていたところ

移行直後から、開設している質問BOX
「新システムに入れません!」というお便りをたくさん頂きました。
はぁぁ、そうなるだろうとは思ってましたよ・・・涙

2023-03-03現在、旧システムに接続すると
画面の一番下に、赤い文字でシステム移行の案内が表示されていて

移行先の新システムはこちらのURLです
⚡新版中国及多国专利审查信息查询系统进行查询 
https://cpquery.cponline.cnipa.gov.cn

URLを開くと上記のログイン画面となり、
「立即注册」が「Sign up Now / 今すぐサインアップ」の意味になりますが
今回もその「サインアップ」が曲者なんですよね・・・

にっくきSMS認証

サインアップ画面に進むと、17ページもある規約が表示され
画面下に「内容を理解したのでID登録に進む」的なボタンが出ます。

一応(機械翻訳で)読んでみると

アカウントを登録するとき、ユーザーは登録ページのガイダンスに従って、真実、正確、最新かつ完全な情報を提供する必要があります。
実名確認のための携帯電話のテキスト メッセージや ID カードなどの個人情報の使用を含むがこれらに限定されない
個人ユーザーの場合、統一されたソーシャル クレジット コード、法定代理人の携帯電話のテキスト メッセージ、法定代理人を含むがこれらに限定されない
法人ユーザーの場合実名確認のための代表者 ID カードおよびその他の情報 確認:
代理店ユーザーの場合、代理店コード、代理店管理者の携帯電話のテキスト メッセージ、および代理店管理者の ID カードを含むがこれらに限定されない情報に対して実名確認が実行されます。
. ユーザーは、虚偽の情報またはその他の違法で悪い情報を登録することはできません。

・・・などと書いてあります。長いのでちょっと端折って(おーい?)
ユーザー登録画面に進んでみますと・・・

あああ。やっぱり。
携帯電話番号を送って、SMS認証番号を貰うタイプです。

画面右下のリンクには
「個人のユーザー登録フローチャート」がありました。
「携帯電話番号を入れて、認証コードを取得」「認証コードが取れたらパスワードを入れて登録」の流れになるようです。

質問BOXへのお便りで「日本の携帯電話番号に国コード81を付けてみたり、色々試してみたけれど失敗でした」というお話があったり、別の方からも「中国の携帯電話番号でないと受け付けない様子」との情報がありました。
そこで、中国の携帯電話番号にターゲットを絞って・・・

予備知識はゼロだったのですが、ここは思いつき。
アメリカにあったのだから、中国にもあるでしょう、位の気持ちで
[China SMS Free Online ]  で検索してみたところ・・・

めっちゃありました!爆笑!

しかし・・・
複数サイト試してみたのですが、どれも認証番号ゲットには至らず。

あと、ここは⇩ぜひ笑ってやって欲しい!のですが

・ブラウザ上に「トロイの木馬に感染したよ!駆除したかったら
 今すぐこの番号に電話して!」と、
 でかでかとメッセージが出るページに遭遇したり😂
・インストールしてるノートン360が
 「何かを駆除した」旨のメッセージを出してきたりで
 (↑過去10年ほどは、一度も見たことないのに!
   Norton、仕事してたんだね)

幸い実害はなかったのですが、進展もなしで。
ほんと、騒々しいだけでしたよ!!💢
泰山鳴動したけどネズミ一匹すら出ない、って感じです 泣


5庁間の情報公開は進んだのか?

話は少し変わりますが、少し前・・・コロナ前頃の中国特許庁といえば
欧州特許庁(EPO)と仲良しなイメージがありました。
(2023年現在はどんな感じになっているのか、分からないのですが)

ということで

「こんなに頑な(?)に情報公開を阻んでいるということは
 Global Dossierあたりでの公開範囲が広がっていないかなー?」

と、いくつかGlobal Dossierの情報をあたってみましたが

私なりの結論だと「こちらもダメ」で
「たまにしっかり情報が入ってる出願もあるけれど
 何も入っていない出願も結構多い」
という感じでした。

こちら、公開年範囲などが関係しているかもしれません。
時間かかりそうですが、研究課題にしたいと思っています。

英語/中国語で探してみたけれど

万策尽き果てた感じではありますが
「日本のユーザーは結構困ってるんだから
 世界各国、みんな困ってないかしらねー?」
と、海外の情報も漁ってみました。

結論からいうと「こちらも収穫なし」で・・・

EPOの Asian Patent Information (CN) も、まだ情報は上がっていないですし

英語でググってみてもダメ。
「何かヒントないかな?」と、Baiduも覗いてみたけれど
突破口は見つかりませんでした。残念。

なんか・・・くやしいな!
良き情報ありましたら、ぜひ教えてくださいね。
それでは!

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