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一等三角点「苫前岬」

OSC2023北海道に向かう前の寄り道。
北緯45度モニュメントと並んで大きな目的地のひとつだった苫前の一等三角点に立ち寄りました。

気軽に行ける一等三角点

 一等三角点というのは、一辺40~50km程度の三角形を為す頂点となるものですから、それなりに標高の高い場所(=遠くからも見晴らせる場所)に設置されることが多いのです。何十分も、あるいは時に何時間も山歩きや山登りをしてようやく到達できる事も多いものです。
 一方で、ゆるゆると三角点巡りをしたい私(いわゆる「ゆる三角点」、略して「ゆる三」・・・・いま思いついた言葉ですが)は、「車または電車バスなどを降りてから5分以上は歩かない」という軟弱な条件を設定しており、そうすると一等三角点と対面できる機会はなかなか得られないということになります。
その点で、「苫前岬」は町から非常に近い場所にある珍しい一等三角点でもあるのです。

「苫前岬」一等三角点への道

苫前埼灯台からスグのところにあります。灯台の脇にあるとてもよく手入れされた獣道(?)を進んでいきます。

少し行くと、右手にこんもりとした場所があります。「大切にしましょう三角点」の白い棒(随分剥げ落ちていますが)があるので見つけやすいでしょう。

一辺18cmの立派な「一等三角点」です。2等以下と比べても安定感が違いますね。凜としています。

4つの保護石も立派です。

一等三角点「苫前岬」とは

明治31年11月選点、明治39年8月設置。選点から設置まで随分時間がかかっているのですね。
基準点コード TR16641357201。

市民にも愛される一頭三角点?

この丘の斜面を利用して町営のミニスキー場になっているのですが、その名前が「苫前町三角点スキー場」。この丘自体が「三角点山」と呼ばれているそうです。市民にも「あの山には三角点があるんだよ」という事がよく知られていたことが伺いしれますね。
なお、近くの野球場は、Google Mapsで「苫前三角点球場」と書かれていたのですが、町の資料をはじめとして、検索結果でこの名前で呼んでいるものがひとつもなかったので、何かの間違いなのかも。いずれも、「三角点」と名の付いた看板を見られたら良いなと思い探したのですが、残念ながらそれらしいものは発見できませんでした。


余談

三角点周辺には、やや赤味がかったアクティブな蟻さんたちが跋扈しており、少し足を踏み入れるとすぐに群を為して靴から登って来ました。あまり見たことのない種類でもあり、少し怖かったです。現場を離れる時に皆振り落としてから退出しました。

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