急げば急ぐほど 夢日記2023.10.29

 勤め先の会社。
 朝はひとまず社屋に出勤するが、僕の部署の仕事場は別棟だった。
 朝礼が終わったので、仕事場へ移動すべく外に出た。一緒に数十人の人が出てくる。僕のように仕事場が別にある人や、外回りの営業職だろうか。
 自動ドアの外は、起伏のある広大な芝生だった。全部が会社の敷地だろうか。こんなに広かったっけ、と驚いたものである。
 仕事場に入る時間も何時何分までと決まっているので、こうまで広いと、のんびり歩いていたのでは遅れそうだ。しかし、足がゆっくりしか動かない。急げば急ぐほど自分の速度が遅くなる。
 自作したらしい微妙なクオリティの仮装で踊っている従業員の集団に巻き込まれながら、動きが鈍い自分の足にじれったさを感じながら、それでも出来る限り速くと、もがく。
 さほどきつくもない坂を、斜度と釣り合わない長時間をかけて登り切ると、右手に外国のような町並み、左手に目的地である仕事場が見えた。が、どちらへ行くにしろ、なだらかに下る芝生が、まだまだ広がっている。

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