どさくさに紛れて 夢日記2024.3.18

 山荘。
 ほとんど城といって良いくらいの大きさの、お貴族様の別荘である。紅葉に染まる山間に、客も招いてしばし逗留、狩りなどをして楽しむ予定だった。
 僕は貴族の長男の護衛として同行していた。都会の喧噪はるか遠く、護衛が必要そうな雰囲気はまるで無かったのだが、事件は起きてしまった。
 狩りのどさくさに紛れて、長男が襲われたのだ。もう少し気が緩んでいたら危なかったが、長男の身を守り襲撃者を取り押さえられるくらいには注意力を保てていた。
 首謀者は長男とは歳のかなり離れた姉、つまり貴族の第一子だった。
 婿を取って家門を引き継ぐつもりでいた長女が、生まれると同時に当然のように跡継ぎの座を奪った長男を排除しようと企てた、というのが、事情聴取の結果である。

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